「読売新聞読書委員会慰労会(代読メッセージ)」

昨夜の大手町では読売新聞読書委員会の慰労会が開催されたのだが,高知巡業と真正面からバッティングしてしまったので,慰労会で代読してもらう下記のメッセージを事前に送った:

今日の読書委員会慰労会には万難を排して参加したかったのですが,折悪しく高知県農業技術センターでの統計研修講師というオモテの仕事が舞い込み,遠路はるばる四国への巡業のため欠席ということになってしまいました.読書委員のみなさんにはこの代読メッセージで失礼させていただきます.


読書委員初年度の感想は “駆け抜けた一年間” の一言に尽きます.ワタクシは書評を書く仕事をこれまで長く続けてきて,今はなきオンライン書店bk1〉のブックナビゲーターをはじめ,新聞や雑誌など各メディアへの書評寄稿経験は少なくないと自負していました.しかし,読売新聞読書委員会は “別格” でした.隔週開催の読書委員会で並べられる新刊の海を溺死せずに泳ぎきり,選んだ本を2週間後の次回読書委員会までに読んでセレクトし,〆切前に書評記事をちゃんと書き上げるというのはかなり厳しい “トライアスロン” 競技と言うしかありません.


しかも,どういうわけだか,わたくしのもとには重量級の分厚い本が引き寄せられる傾向が強く,読書力を強烈に鍛え上げられたようにも感じます.同時に,書評委員各氏の “目利き” ぶりには学ぶところがとても多く,研ぎ澄まされた選書眼がピックアップした新刊本の委員コメントを聴くだけでも毎回の読書委員会に欠かさず出席した甲斐がありました.


読書委員としての任期を終えられるみなさんはたいへんお疲れさまでした.追いまくられる読書競技からの解放を心よりお祝いいたします.また,来期も読書委員をされるみなさん,引き続きよろしくお願いいたします.途中棄権することなく最後まで走り続けましょう.最後に,読売新聞文化部の読書委員会担当のみなさんにも深くお礼いたします.


この慰労会が開かれているちょうど同じ時間帯に,ワタクシは南国土佐の懇親会で皿鉢料理の大皿を制覇しているところでしょう.大手町のみなさんも存分に宴の夜を楽しんでください.