『廓(くるわ)』

西口克己
(1956年11月20日11版刊行/1956年1月初版刊行,三一書房三一新書・25], 京都, 278 pp.)

全3巻.伏見の中書島遊郭に生まれ育った著者が描く “廓” のなか.ワタクシが幼少のおりによく遊んだ場所.もちろん売春防止法施行後だけどね.三一書房が元は京都にあったとは知らなかった.ワタクシ的には,この自伝小説が直木賞候補になったり,三橋達也新珠三千代主演で映画化されたりという戦後の雰囲気が気になる.