『近代測量史への旅:ゲーテ時代の自然景観図から明治日本の三角測量まで』目次

石原あえか
(2015年9月25日刊行,法政大学出版局,東京, 9 color plates + viii + 259 + 75 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-588-37123-3版元ページ


【目次】
カラー口絵(9 pp.)

はじめに 1

 1 本書のねらい 近代科学史の一研究として 2
 2 調査の対象と研究方法について 7
 3 本書の構成 10

第1章 地球の形状と三角測量 17

 1 地球の真実の形状をめぐる議論 17
 2 モーペルテュイとラップランド測量遠征 22
 3 ペルー遠征隊のゆくえ その成果と再発見 28
 4 植物学領域での貢献 ジュシューとキナノキ 36
 5 カッシーニ三代とフランス測地図 42
 6 原初メートル ドゥランブルとメシャンのパリ子午線計測 44

第2章 テューリンゲン測量とミュフリング大尉 53

 1 パリとゴータ間の相互影響関係 ラランド、ツァッハ、ガウス 53
 2 ゲーテの『親和力』とミュフリング大尉 76
 3 ジャン・パウルの小説『カッツェンベルガー博士の湯治旅行』
    凛々しき登場人物・トイドバッハ大尉 82
 4 トランショとミュフリングによるライン地方地図測量 88
 5 ミュフリングとプロイセン測量 92

第3章 学術図版と自然景観図 95

 1 ゲーテヴァイマル自由絵画学校 95
 2 イェーナ大学専属絵画教師 101
 3 気圧計を用いた標高測定 114
 4 ゲーテ時代の自然景観図 139

第4章 江戸時代の日欧相互学術交流 161

 1 江戸時代の天文学 ラランドと天文方・高橋至時 161
 2 ナデシュダ号艦長クルーゼンシュテルンとサハリン
   あるいはゲーテと日本の間接的結びつき 172
 3 地質学者レオポルド・フォン・ブーフと日本の火山 183
 4 伊能忠敬の『大日本沿海與地全図』とシーボルトの『原図日本国図』 194
 5 アンナ・アマーリア公妃図書館所蔵の二枚のシーボルト
   ザクセン=ヴァイマル=アイゼナハ大公国の日本への飽くなき関心 216

第5章 日本におけるプロイセン式三角測量 223

 1 日本の三角測量の基礎を築いた田坂大尉 223
 2 日本アルプスの測量調査 241

終わりに 251

謝辞 256
注 [33-75]
文献リスト [7-32]
主要人名索引 [1-5]