『タンゴの真実』目次

小松亮太
(2021年4月5日刊行,旬報社,東京, 431 pp. + 10 color plates, 本体価格4,000円, ISBN:978-4-8451-1679-9版元ページ

従来の “タンゴ” のイメージを切り崩す偶像破壊本かも.ワタクシ的にはアコーディオンバンドネオンコンサーティーナの楽器解剖学と系統発生論の章がおもしろそう.バンドネオンは実はドイツ由来だったのか.本書にはさまざまなバンドネオンの歴史的楽器がカラー図版で載っている.ワタクシがコンサーティーナなる小ぶりの楽器を初めて見てその音を聞いたのは,最初の読売新聞読書委員会に出たあと,神保町某店の二次会での加藤徹さんの試奏だった.読売にはヘンな読書委員がいるなあと思った夜だった.


【目次】
まえがき 1
第1章 「情熱のタンゴ」は本当か 14
第2章 歴史をひも解くトウモロコシ 26
第3章 名曲か名編曲か、それが問題だ 56
第4章 タンゴのリズムの超基本 82
第5章 バンドネオンって何だ? 96
第6章 タンゴ黄金時代の創造神たち 123
第7章 タンゴダンスは華麗じゃない 154
第8章 功罪のコンチネンタル・タンゴ 176
第9章 ドイツ東西バンドネオン狂騒曲 190
第10章 独断で綴る巨匠たち 216
第11章 門外漢たちのタンゴ徹底解剖 278
第12章 忘れるなウルグアイのタンゴ 302
第13章 ピアソラを愛しすぎる人たちへ 308
第14章 アウトローたちのバンドネオン 336
第15章 秘話と逸話のドイツ・バンドネオン業界 350
第16章 タンゴを愛した意外な面々 370
第17章 日本にタンゴがやって来た 386
第18章 140年間の最大の謎に迫る 404


あとがき 424
小松亮太ディスコグラフィ 427