『アカデミアを離れてみたら:博士、道なき道をゆく』感想

岩波書店編集部(編)『アカデミアを離れてみたら:博士、道なき道をゆく』(2021年8月4日刊行,岩波書店,東京, viii+238 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-00-061483-2版元ページ

人それぞれの経験談.アカデミアの内と外を行き来することのハードルは,当事者ごとに大きく変わる.最年長の嘉田由紀子が「アカデミアを離れてみたら,三途の川があった」(p. 174)と言う時代も確かにあった,一方,若い世代の寄稿者が “運” と “縁” と “恩” に恵まれて超えていく体験談はそれぞれに読み応えがある.