『進化理論の構造 I・II』ついに刊行!

ティーヴン・ジェイ・グールド[渡辺政隆訳]
(2021年11月20日刊行,工作舎,東京, 808 + 1,120 pp., 本体価格9,000円 [I]/11,000円 [II],ISBN:978-4-87502-534-4 [I] | ISBN:978-4-87502-535-1 [II] → 版元ページ [I]版元ページ [II]

ご恵贈まことにありがとうございます.20年がかりで翻訳された “鈍器本” . “鈍器本” というネーミングはこの本のためにあるようなもの.全2巻計1,907ページ.『進化理論の構造』がもうちょい早く出版されていれば,ワタクシの『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』に “鈍器本” の代表例として挙げていただろうなあ.

ずっと待たれていた翻訳本がやっと世に出たからには,1400ページの原書:『The Structure of Evolutionary Theory』(2002年刊行,Harvard University Press, Cambridge, xxiv+1433 pp., ISBN:0-674-00613-5目次版元ページ)も “ついでに” 買っておいた方がいいかもね.ワタクシの手元には保存用の一冊と,読書用に “切り刻んだ” もう一冊がある.2002年出版時点で Harvard UP のハードカバー版は US$30 という廉価だったけど,現在はどうなっているんだろう.