『客観性』目次

ロレイン・ダストン,ピーター・ギャリソン[瀬戸口明久・岡澤康浩・坂本邦暢・有賀暢迪訳]
(2021年8月10日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, 32 color plates + vi + 343 +65 pp., 本体価格6,300円, ISBN:978-4-8158-1033-7版元ページ

去年出た本.通り過ぎようとしたら憑きまとってきたので,覚悟を決めて買いましたがな.うわ,二段組で400ページ超.


【目次】
カラー口絵(32 pp.)
凡例 vi
ペーパーバック版前書き 1
初版前書き 5

プロローグ 客観性の衝撃 7

第1章 眼の認識論 13

 盲目的視覚 13
 集合的経験主義 16
 客観性は新しい 21
 科学的自己の歴史 27
 認識的徳 30
 本書の議論 33
 普段着姿の客観性 41

第2章 本性への忠誠 45

 客観性以前 45
 自然の可変性を飼いならす 51
 観察のなかの理念 55
 四眼の視覚 66
 自然を写生する 77
 客観性以降の本性への忠誠 85

第3章 機械的客観性 89

 曇りなく見る 89
 科学および芸術としての写真 98
 自動的図像と盲目的視覚 109
 線画と写真の対立 132
 自己監視 140
 客観性の倫理 149

第4章 科学的自己 157

 なぜ客観性なのか 157
 科学者の主観(主体) 162
 科学者のなかのカント 169
 科学者のペルソナ 178
 観察と注意 189
 知る者と知識 199

第5章 構造的客観性 203

 図像のない客観性 203
 心の客観的科学 211
 実在的なもの、客観的なもの、伝達可能なもの 214
 主観性の色 221
 神ですら言えないこと 228
 中立的な言語の夢 234
 宇宙規模の共同体 241

第6章 訓練された判断 253

 機械的複製の不安 253
 客観性のために正確性を犠牲にすべきではない 264
 判断のアート 286
 実践と科学的自己 294

第7章 表象から提示へ 299

 見ることは存在すること —— 真理・客観性・判断 299
 見ることはつくること —— ナノファクチュア 315
 正しい描写 334

謝辞 337
訳者あとがき 339
注 [9-65]
索引 [1-8]