加藤政洋・河角直美
(2022年10月30日刊行,ミネルヴァ書房,京都, xiv+230+ii pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-623-09460-8 → 版元ページ)
あ,今回は「呑み屋本」じゃないんですね.京料理の文化と伝統を見わたす新刊.古川ロッパや廓の話がちらちら見えて楽しみです.なお,加藤政洋さんの前著:加藤政洋『酒場の京都学』(2020年1月30日刊行,ミネルヴァ書房,京都, xiv+232+ii pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-623-08802-7 → 読売新聞書評|目次|版元ページ)は前に読売新聞で書評しました.
【目次】
はしがき i
凡例 ix
図表出所一覧 x
序章 料理のテーマパークへようこそ 1
1 英峰比叡へ‼ 22 仙境八瀬へ‼ 5
3 〈洛味〉の楽園 9
4 本書の構成 14
第1章 京に名物「いもぼう」あり 21
1 東京で食えないものを 222 お多福豆の平野家 27
3 系譜と場所 37
第2章 内陸都市の海川魚料理 61
1 江戸人/東京人の口にあわず 622 「本当の京の味」と海魚料理 68
3 川魚料理屋のさまざま 75
4 ジャンルの消滅 87
第3章 江戸か関西か 101
1 京の江戸焼き「神田川」 1032 東京とのつながり 114
3 蒲焼の相剋 118
第4章 とり鍋の近代 129
1 谷崎潤一郎と花見小路の「とり料理」 1302 「わ」か「ひる」か 135
3 旧遊廓と「とりの水たき」 141
4 「水だき」の定着とひろがり 160
第5章 洋食は花街とともに 173
1 昭和初期のかおり 1742 洋食店のチェーン展開 179
3 花街のエクステンション 187
4 洋食店は花街へ 198
終章 料理の聖地から 211
1 山蔭神社の玉垣 2122 秘伝のタレ 217
3 花見小路の菊水、その後 220
あとがき 229
謝辞 230
地名索引 [ii]
人名索引 [i]