武田百合子
(1979年2月25日刊行、中央公論社、東京, 331 pp.)
機中読書本:武田百合子『富士日記(上):不二小大居百花庵日記』(1977年10月20日刊行、中央公論社、東京, 1 plate + 333 pp.))と同『富士日記(下):不二小大居百花庵日記』(1977年12月10日刊行、中央公論社、東京, 1 plate + 298 pp.)はすでに読了していたが、途中の昭和44年6月10日〜7月4日の1ヶ月間にわたるロシア外遊日記は別の本:武田百合子『犬が星見た:ロシア旅行』(1979年2月25日刊行、中央公論社、東京, 331 pp.)として出ていた。これも機中読了した。作中にたびたび出てくるお金持ちの「銭高老人」がかの錢高組の創業者だとは知らなかった。小説を読まないワタクシは夫・武田泰淳のことはぜんぜん知らないが、これらの日記本からたち現れる妻・武田百合子は破天荒なとんでもない “女傑” で、酔っぱらい運転はやらかすわ、喧嘩はふっかけるわ、意外や意外な人生を送ったように見える。武田百合子の日記はいずれも文庫本として再刊されているが、ワタクシ的にはやはり元のハードカバー本で読むようにした。