青土社
(2024年9月6日刊行、青土社、東京, 278 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-7917-1470-4 → 版元ページ)
ワタクシの寄稿:三中信宏「『ダーウィンの危険な思想』再読 —— 万能酸、スカイフック、クレーン」(pp.62-70)。
【目次】
discussion
ツールボックスとしてのデネット――その哲学的遺産を引き継ぐ[木島泰三✕戸田山和久] 8free will
愛すべき煮え切らなさと、嘆くべき戯画化――デネット/カルーゾー/戸田山の自由意志論[青山拓央] 22デネットの自由意志論[山口尚] 33
デネットと操作論証――『自由意志対話』読解[高崎将平] 47
evolution
『ダーウィンの危険な思想』再読――万能酸、スカイフック、クレーン[三中信宏] 62ハードな工学的世界観から、やわらかな有機的世界観へ[鈴木大地] 71
ライフモードとマインドモード――知性モデル試論[下西風澄] 84
essay
デネットを三たび肯定する――批判者、調停者、職人のための職人[吉川浩満] 106(non-)religion
無神論と科学、そして無知でいる権利――ダニエル・デネットの逝去に想うこと[塚原東吾] 108新無神論運動は現代社会に何を遺したか[藤井修平] 121
consciousness
パターンの哲学者としてのデネット[ジミー・エイムズ] 135意識にクオリアはいらない――ラッセル的一元論がデネットから学ぶべきこと[髙村夏輝] 154
届かない応答――「デネット対フッサール」とその余白[植村玄輝] 168
デネットの志向的スタンス論と素朴心理学の二面性[藤原諒祐] 183
デネットをWEターンする――「有用な虚構としての自己」から「多層的わたし」へ[出口康夫] 197
desert
刑罰を語るデネット――カルーソーとの『自由意志対話』を読む[十河隼人] 210「HAL」がしたこと ロボット責任論序説、のようなもの[太田雅子] 225
speculative realism
非アルゴリズム進化へ――デネット、グールド、ホワイトヘッド、メイヤスーをめぐって[飯盛元章] 237追悼不可能性――デネット的自然主義と思弁的実在論のあいだで[仲山ひふみ] 251