『蜘蛛——なぜ神で賢者で女なのか』目次

野村育世
(2025年6月10日刊行、講談社講談社選書メチエ・826]、東京, 317 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-06-539550-9版元ページ


【目次】
はじめに——人は蜘蛛をどう見てきたか 3

第1章 遺跡の蜘蛛・神話の蜘蛛 19

1 蜘蛛はどんな生きものか 20
2 蜘蛛の考古学 28
3 世界の神話の蜘蛛たち 39

第2章 敵の名は土蜘蛛 53

1 征服神話の中の土蜘蛛たち 54
2 土蜘蛛は蔑称か 66

第3章 蜘蛛に寄せる恋の歌 83

1 蜘蛛に寄せる恋の歌 84
2 東アジアのめでたいしるし 104
3 蜘蛛と七夕 116

第4章 空を飛ぶ蜘蛛 131

1 雪迎え――空飛ぶ蜘蛛の発見 132
2 漢詩と和歌に詠まれた遊糸 146
3 「かげろふ」をめぐる混乱 158
4 『かげろふ日記』の「かげろふ」とは何か 166
5 十二単を飾る糸ゆふ 181

第5章 蜘蛛は神仏のお使い 193

1 蜘蛛は知る者、賢い者 194
2 あの人も蜘蛛に助けられた 198

第6章 妖怪土蜘蛛登場 215

1 蜘蛛嫌いの萌芽 216
2 寺蜘蛛の登場 228
3 よみがえった土蜘蛛 241

第7章 民俗と遠い記憶 253

1 相撲を取る蜘蛛 254
2 蜘蛛の昔話 267
3 夜の蜘蛛・朝の蜘蛛 274

 

おわりに——蜘蛛はともに生きる仲間 288

 

参考文献 295
図版出典 314