亀山郁夫
(2025年8月8日刊行、岩波書店[岩波現代文庫・文芸371]、東京, vi+517+61 pp., 本体価格1,860円, ISBN:978-4-00-602371-3 → 版元ページ)
成田での予期しない空港泊の真夜中に読了した。600ページ近くある分厚さだったが、理不尽な状況を生き抜いた作曲家には共感しつつ、彼に振り回された周囲はさぞや……。ショスタコーヴィチの数々の音楽作品が文中で言及されている。交響曲について言えば、ワタクシは最後の15番の “彼岸(あの世)的雰囲気” が好きだが、あまり同意してもらえそうにない。