宮本常一
(1977年3月31日刊行、未來社[宮本常一著作集・24]、東京, 314 pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-624-92424-9 → 版元ページ)
読了。日本の食文化の歴史をたどった本。食材・調理・作法など、日本食の「伝統」なるものがどのようにして形成されてきたかを考察する。中国や西洋からの外来の食文化との “接触” がもたらした影響はどこに刻まれているか。とりわけ、著者が日本各地で実体験した第4章「すばらしい食べ方」(pp. 201-230)が印象的。食材ひとつ、調味料ひとつ、調理法ひとつをとってもすべてが系譜をもつ。
【目次】
一 日本における食事情の変遷 9
二 食生活雑考 50
1 飯のいろいろ 502 おぜん 53
3 食事の回数 57
4 五徳と自在鈎 60
5 モチとダンゴ 63
6 魚を食べる 66
7 みそ、しょうゆ 70
8 酒もり 73
9 お茶 80
10 くだもの 84
11 大みそかから元旦へ 87
三 近代の飲食と生活 91
第一節 在来の食料構造 91
1 幕末の主食物生産と消費の状況 912 在来食の食べ方 107
第二節 開国が食生活に及ぼした影響 118
1 新しい食物 1182 加工食料品 144
3 飲料と嗜好品 147
4 容器 160
5 食法 162
6 都市と食生活の近代化 169
第三節 新しい食べ物、食法の地方浸透 178
1 新風うけ入れの態勢 1782 飲食物、嗜好品 180
3 食器 193
4 洋食 196
結び 198
四 すばらしい食べ方 201
1 味噌ブタ 2012 皮つきの猪肉 203
3 タイ茶漬 206
4 田楽 208
5 タラ飯 211
6 トロロソバ 213
7 石焼き味噌汁 216
8 ゴヘイモチ 218
9 キリタンポ 221
10 時国家のもてなし 223
11 コンニャクのさしみ 226
12 サツマのあばれ食い 228
五 日本における調味料の歴史 231
1 日本食の特色 2312 主食物と副食物分離 233
3 調味料の出現 237
4 甘味料 241
5 醤と醤油 244
6 味噌 248
7 漬物と鮓 255
8 食物の食べ方 259
9 汁物 263
10 鱠と刺身 267
11 献立 270
12 油、砂糖、牛肉 274
13 だし 278
14 塩辛、塩汁 282
15 欧米調味料の浸透 285
六 食器 291
1 調理用具 2912 飲食用具 301
あとがき 309