『世界の車窓から:あこがれの鉄道旅行 Vol. 3 —— 歴史街道を走る』

テレビ朝日(編)

(2006年6月2日刊行, テレビ朝日ISBN:4881312960[DVD付き])



パトラス(→案内サイト)はペロポネソス半島最大の港町としての顔とともに,半島をまわる鉄道路線の拠点でもある.アテネを始発駅として,コリントス運河を越え,パトラスまで内湾の海沿いを走る鉄道は,パトラスのさらに南から半島内部のオリンピアにいたる.アテネからパトラスまでの道路に沿って鉄路が走っていたが,ずっと単線だったような記憶がある.列車だと4時間の旅になるそうだ.

ぼくが滞在していたAstir Hotel の部屋からはそのパトラス駅の構内がよく見えた.鉄道の便数こそ少ないものの(日本に比べればだが),長い列車が長い警笛を鳴らしながら駅に出入りする情景は何処も同じだ.フェリーの汽笛と列車の警笛がたまに交わることもあったかもしれない.この本には,ペロポネソス鉄道の映像が載っている.なつかしいな.昨年(2006年),パトラスは〈ヨーロッパ文化都市〉に選ばれたという(→〈Πατρα2006〉).

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