2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧
(2005年1月30日刊行,NHK Books 1022,isbn:4140910224) 戸田山和久カミングアウト本を第I部を含めて150ページほど読む.まだ前半部分だけだが,主要な論点が整理されていて,よく書けていると思う.著者によると,科学哲学の第1の存在意義は,科学につい…
Mark L. Taper & Subhash Lele (eds.) (2004年10月1日刊行,The University of Chicago Press, isbn:0226789578 [pbk.] / isbn:0226789551 [hbk.]) こういうテーマ設定の本,ぼくの好みです.
(2004年11月3日刊行,The University of Chicago Press, isbn:0226526313 [pbk.] / isbn:0226526305 [hbk.]) 「数字」や「量」をどのように英語表現するかの手引き.
(2004年12月10日刊行,国文社,isbn:4772005072) 【書評(まとめ)】※Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved◆社会的オブセッションとしてのナチュラル・ヒストリー運動◆本書の前半では19世紀のイギリスにおける〈文化現象〉としての博物…
(2005年2月10日刊行,洋泉社,isbn:4896918886) 前2作『帝都東京・隠された地下網の秘密』(2002年12月10日刊行,洋泉社,isbn:4896916808)と『帝都東京・隠された地下網の秘密[2]』(2004年1月10日刊行,洋泉社,isbn:4896917847)に続く3作目.見…
(2005年1月30日刊行,NHK Books 1022,isbn:4140910224) おお,なるほど,かのギョーカイでは,「科学的実在論」への支持をおおっぴらに表明するということは,覚悟を決めてカミング・アウトすることにほかならないわけね.なーるほど.期待してます.
(1997年7月16日刊行|2004年2月10日オンデマンド版復刻,日本エディタースクール出版部,isbn:4888888035) 【書評】※Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved◆読者側からみた「読む文化」の変遷をたどる◆明治時代はじめの日本における「読…
(2002年刊行,Faber and Faber,isbn:0571193285) アクアリウムの発明者 Philip Henry Gosse の最新の伝記.タイトルはゴス自身の著作からとったもの.そういえば,リン・L・メリル『博物学のロマンス』(2004年12月10日刊行,国文社,isbn:4772005072)…
(2004年9月〜11月刊行,みすず書房) 惹かれるなあ −− 昨年暮れに全3巻が完結した:第1巻(isbn:4622071053)|第2巻(isbn:4622071061)|第3巻(isbn:462207107X).その前に出た『アーレント=ハイデガー往復書簡 1925-1975』(2003年8月22日刊行,みす…
(2005年1月17日刊行,平凡社,isbn:4582832512) ああ,またなんて罪な本が(仕事をさせまいとする天の意思か) −− ちょっと周縁的なテーマの選び方といい,錦絵のようなダストジャケットといい,「平凡社」以外の何ものでもないな.見ているだけで十分に愉…
(2005年5月刊行予定) 「月報」原稿ゲラ:三中信宏「書かれなかった“最終章”のこと:中尾佐助の分類論と分類学」(中尾佐助著作集・月報5,pp. 1〜4)の加筆修正をすませる.早田文蔵に関する加筆と,いくつか文献を追加した.
ごく少数の“メジャー”な言語を除けば,日本ではまともな辞書は入手できない.在庫がないのはもちろんのこと,価格とか取り寄せの手間や費用を考えると,現地に行って辞書を買い漁るというのが実はもっとも手っ取り早い.講談社の蘭和辞書『講談社オランダ語…
(2005年刊行,CABI Publishing, isbn:0851999042) 植物における倍数性の進化に関連して“homoeolog”という言葉が出てくる(pp. 106-7).おなじみの“ortholog”や“paralog”に加えて.
ここ10年くらいの間に,日本でオランダ語を勉強するための参考書や辞書はずいぶん充実してきたと思う.しかし,その前は,ほとんど沙漠のように不毛な時代が長らく続いていて,かつて“蘭学”が栄えた国とはとても想像できないほどだった.手元にある昔の辞書…
(2005年1月10日刊行,角川ONEテーマ21[B-63],isbn:4047041874) 読了.2週間前にいきなりブログを始めてはみたものの,そういえば「ブログってなんじゃらほい?」ということをいまだに何も考えていなかったな.でも,「毎日更新」と「2週間続けよ」とい…
(2004年12月20日刊行,集英社文庫,isbn:4087477711) 地域雑誌『谷中・根津・千駄木』の創刊号は1984年10月15日に発行された.ぼくは当時の下宿近く,不忍通りに面した千駄木の清水書店でこの創刊号を買った.表紙を含めて12ページというぺらぺらの黄色い…
(2004年12月25日刊行,北海道大学図書刊行会,isbn:4832928511) 【目次】 第I部 秘境ブータン/二十三年目のブータン 第II部 農業起源をたずねる旅−ニジェールからナイルへ 第III部 探検紀行−小興安嶺・モンゴルとヒマラヤ 小興安嶺湯旺河紀行/厳冬のモン…
(2004年12月25日刊行,北海道大学図書刊行会,isbn:4832928619) 【目次】 文化を生んだ栽培植物/ユウマイ文化圏 第I部 農業起原論 第II部 栽培植物と農耕の起源 第III部 栽培植物の世界 第IV部 農耕文化と雑穀・イモ栽培 四大農耕文化の系統/タローイモ…
Norbert Elsner(Hrsg.) (2000年刊行,Wallstein Verlag, Göttingen, 1341 pp., ISBN:3-89244-377-7 [set]) 書評その他の情報(← dagboek) 【紹介】※Copyright 2001 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved ヘッケルはダーウィンと同じくらい筆まめで…
(2004年刊行,Wallstein Verlag,isbn:3892448035)
エルンスト・ヘッケル特集号(Vol. 121, no. 3, November 2002)
(2004年1月刊行,Cambridge Univerisity Press, Cambridge,isbn:0521825997) 【感想】タイトルだけからはとても想像できないがこの本,相当に「分類学哲学」寄りの本であることを知る.かつての【種】問題に加えて,これからは【分類】問題も生物学哲学の…
(2003年11月10日刊行,法政大学出版局,isbn:4588772015) 【書評】※Copyright 2004 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved狂牛病で一挙に社会問題となったプリオン病は,ニューギニア先住民の間では「クールー」の名で恐れられてきた病気だった.それは…
(2005年1月20日刊行,ソニー・マガジンズ,isbn:4789724425) 表題作「熱帯産の蝶に関する二,三の覚え書き」(pp. 7-74)を含めて100ページあまりを読了.これ,なかなかおもしろい短編ですねえ.全体としてはひとつのストーリーを成しているのだが,中は…
Jürgen Trimborn (2002年,Aufbau-Verlag, isbn:335102536X) 第9章「Perfekte Körper: Olympia. Fest der Völker / Fest der Schönheit」.ナチス・ドイツの党大会記録映画で成功したレニ・リーフェンシュタールが,映画監督としての代表作であるベルリン…
長嶺重敏 (2004年3月30日刊行,日本エディタースクール出版部,isbn:4-88888-340-8) 【書評】※Copyright 2004 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved読書する人と文化を支える社会的装置の形成をたどる刺激に満ちた読書史である.著者は活字を読む一般…
(2005年1月20日刊行,ソニー・マガジンズ,isbn:4789724425) 出版元にやや違和感を覚えながらも,タイトルに釣られてつい注文して後悔してしまったなどという昆虫学者が・・・いるわけないか.はい,もちろん小説です.ただし,表題作「熱帯産の蝶に〜」は…
(2004年11月25日刊行,中公文庫,isbn:4122044545) 分野を問わず,日記と伝記は守備範囲ということで.出世作『放浪記』の印税でパリ外遊を果たした林芙美子の旅程が解説に載っている.それを見ると曽田英夫『幻の時刻表』(2005年1月20日刊行,光文社新書…
赤坂憲雄 (2002年5月19日刊行,五柳出版,isbn:4-906010-98-9) 【書評】※Copyright 2002 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 書評はまったくおもしろい 本書のタイトルに惑わされてはいけない.民俗学の書評集として読んだとき,本書はたいへん充実…
日本では「理系の本」を書評する人が圧倒的に少ない[と思われる]ので,新聞や雑誌でも「理系の本」の書評に出くわすことはあまりない.もちろん,短めの新刊紹介ならばまだ目にする機会は少なくないのだが,長目の書評となると毎月あたり片手で数えられる…