2011-01-01から1年間の記事一覧

『The Neighborhood Project: Using Evolution to Improve My City, One Block at a Time』

David Sloan Wilson (2011年8月刊行,Little, Brown and Company, New York, viii+433 pp., ISBN: 978-0-316-03767-9 [hbk] → 版元ページ|著者サイト|The Binghamton Neighborhood Project) 前著:ディヴィッド・スローン・ウィルソン[中尾ゆかり訳]『…

『Doing Bayesian Data Analysis: A Tutorial Introduction with R and BUGS』

John Kruschke (2011年刊行,Academic Press, Amsterdam, xviii+653 pp., ISBN:9780123814852 [hbk] → 版元ページ|著者サイト) おそろしく厚みのあるベイズ本.こういう教科書を一冊読めばお腹いっぱいになるにちがいない.

『Cultural Evolution: How Darwinian Theory Can Explain Human Culture and Synthesize the Social Sciences』

Alex Mesoudi (2011年9月刊行,The University of Chicago Press, Chicago, xvi+264 pp., ISBN:9780226520438 [hbk] / ISBN:9780226520445 [pbk] → 版元ページ | 著者サイト) 文化進化学の新刊本.文化進化の因果プロセスとその結果としての文化系統のパタ…

『Philosophy of Science: A Contemporary Introduction, Third Edition』

Alex Rosenberg (2012年刊行,Routledge [Series: Routledge Contemporary Introductions to Philosophy], New York and London, xii+308 pp., ISBN:9780415891769 [hbk] / ISBN: 978-0-415-89177-6 [pbk]→ 版元ページ) つい先月,第二版の日本語訳:アレ…

〈Carl Nielsen Udgaven〉

→ http://www.kb.dk/da/kb/nb/mta/cnu Carl Nielsen Udgaven - Download (dansk) Carl Nielsen Udgaven - Download (engelsk)デンマーク王立図書館から公開されている作曲家カール・ニールセンのサイト.彼の交響曲(全六曲)すべてを含む作品の総譜またはそ…

「Togetter - 邦訳の重要性と「直接性の原理」」

→ URL ワタクシは,これまで何冊か英語からの翻訳書を出版したことがあるが,あくまでもパーソナルな「読書」の延長線上に「翻訳」という作業があった.幸いなことに出版元から書籍流通に乗ったのでパブリックな性格をもった本となったが,基本的にはパーソ…

『悪い娘の悪戯』

マリオ・バルガス=リョサ[八重樫克彦・八重樫由貴子訳] (2012年1月5日刊行,作品社,東京,426 pp., 本体価格2,800円,ISBN:9784861823619 → 版元ページ) 翻訳が年の瀬に出版されていたことを知った.原書は:Mario Vargas Llosa『Travesuras de la niñ…

「「自然科学史」講義のための文献リスト」

→ URL クリスマス直前の12月19日(月)〜22日(木)にかけて,松本の信州大学理学部で行なった集中講義「自然科学史」の参考文献リスト: W. Callebaut 1993. 『Taking the Naturalistic Turn or How Real Philosophy of Science Is Done』The University of…

『ひとり飲む、京都』

太田和彦 (2011年5月19日刊行,マガジンハウス,東京,279 pp., 本体価格1,500円,ISBN:9784838722563 → 版元ページ) この「夜の京都」本も帰郷したときにめくっている.ここのところ京都に帰ってきてもそれだけの時間が取れないのがカナシイが,やっぱり…

『本屋の窓からのぞいた京都 〜恵文社一乗寺店の京都案内〜』

恵文社一乗寺店 (2010年11月1日刊行,毎日コミュニケーションズ,東京,143 pp., 本体価格1,500円,ISBN:9784839934552 → 版元ページ) ミッションで京都に帰ってくるたびにぱらぱら読んでいる.どことなくクラフト・エヴィング商會の画文エッセイ集のよう…

『親切な進化生物学者:ジョージ・プライスと利他行動の対価』

オレン・ハーマン[垂水雄二訳] (2011年12月20日刊行,みすず書房,東京,viii + 514 + lxxxi pp., 本体価格4,200円, ISBN:9784622076667 → 書評|版元ページ) 献本感謝.利他行動の進化研究の礎となったジョージ・プライスの伝記.ドラマチックにして悲…

『パンとペン:社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』

黒岩比佐子 (2010年10月7日刊行,講談社,東京,446 pp., ISBN:9784062164474 → 目次|版元ページ) 出張巡業中の車中読書本として読了.序章「一九一〇年,絶望のなかに活路を求めて」と第一章「文士・堺枯川」は,主人公・堺利彦のやや屈折した前半生の記…

『本を生みだす力:学術出版の組織アイデンティティ』

佐藤郁哉・芳賀学・山田真茂留 (2011年2月15日刊行,新曜社,東京,x+568 pp., 本体価格4,800円, ISBN:9784788512214 → 版元ページ) 今年はじめに出版されて以来,ずっと逡巡していたのだが,やっぱり買うしかないかと観念した.海外の専門書には査読付き…

『Model Selection and Multi-Model Inference: A Practical Information-Theoretic Approach, Second Edition』

Kenneth P. Burnham and David R. Anderson (2002年刊行,Springer-Verlag, new York, xxvi + 488 pp., ISBN:9780387953649 [hbk] → 版元ページ) 遅れ馳せながらモデル選択論についての定番本が届いた.ハードカバー版(hbk)とソフトカバー版(pbk)の値…

『Turangalîla-Symphonie』

Olivier Messiaen (1992年/2008年,Éditions Durand, Paris, xviii + 429 pp.) 言わずと知れたあの曲の総譜.前から狙ってはいたのだが.ついに…….

『イルカ:小型鯨類の保全生物学』

粕谷俊雄 (2011年11月刊行,東京大学出版会,東京,656 pp., 本体価格18,000円,ISBN:9784130661607 → 版元ページ) 版元から新刊案内が送られてきた.畢生の大著か.

『パンとペン:社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』

黒岩比佐子 (2010年10月7日刊行,講談社,東京,446 pp., ISBN:9784062164474 → 版元ページ) 【目次】 序章 一九一〇年,絶望のなかに活路を求めて 9 第一章 文士・堺枯川 25 第二章 日露戦争と非戦論 73 第三章 “理想郷”としての平民社 111 第四章 「冬の…

『分類思考の世界:なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』残響(57)

三中信宏 (2009年9月20日第1刷刊行/2009年10月8日第2刷刊行/2009年12月3日第3刷刊行,講談社[現代新書2014],本体価格800円(税込価格840円),328 pp.,ISBN:9784062880145 → 目次|コンパニオンサイト|版元ページ|残響録) 今年も残すところあと10…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(続18)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行(正誤表)|2009年12月18日第3刷刊行(正誤表)|2010年5月10日第4刷刊行(正誤表)|2011年9月第5刷刊行予定(正誤表),講談社[現代新書1849], ISBN:4061498495(ISBN:9784061498495) → 版…

「結界に踏み入る……」

とある論文集についてグーグル検索していたら,あるサイトからまるまる一冊ダウンロードできることがわかった.わー,よかったーと思って,ふとドメインをみたら著作権に関して何かと物議を醸している国だった…….また,かなり前のことだが,ある出版前の論…

『科学哲学:なぜ科学が哲学の問題になるのか』

アレックス・ローゼンバーグ著[東克明・森元良太・渡部鉄兵訳] (2011年11月25日刊行,春秋社[シリーズ〈現代哲学への招待〉],東京,vi + 404 + 26 pp., 本体価格3,800円,ISBN:9784393323229 → 版元ページ) 【目次】 謝辞 1 第1章 どうして科学哲学な…

[目]『エピジェネティクス:操られる遺伝子 』

リチャード・C・フランシス[野中香方子訳] (2011年12月8日刊行,ダイヤモンド社,東京,viii + 261 pp., 本体価格2,400円,ISBN:9784478015469 → 版元ページ) 【目次】 序文 あなたの遺伝子がまとっているもの 4 第1章 おばあちゃんの影響 9 第2章 遺伝…

『完全言語の探求』

ウンベルト・エーコ[上村忠男・廣石正和訳] (2011年12月刊行,平凡社[平凡社ライブラリー750],東京,ISBN:9784582767506 → 版元ページ) 1995年に平凡社から出た初版:ウンベルト・エーコ[上村忠男・廣石正和訳]『完全言語の探求』(1995年1月30日刊…

〈Cambridge Digital Library: Newton Papers 〉

ケンブリッジ大学図書館から,アイザック・ニュートンの『ブリンキピア』とか『光学』とかその他ノートブック類が大量に電子化公開された.

[目]『El Océano Pacífico en la Prehistoria de las Américas』

León Croizat (1981年刊行,I. P. Publicaciones, Caracas, 115 pp., ISBNなし) ベネズエラの首都カラカスで発行された雑誌 Revista Integración y Progreso に1971〜1972年にかけて掲載された論文の単行本化.環太平洋地域の汎生物地理学と絡めて南北アメ…

[目]『眠れなくなる進化論の話:ダーウィン、ドーキンズから現代進化学まで全部みせます』

ハインツ・ホライス/矢沢潔/三中信宏/河田雅圭/長野敬 (2012年1月10日刊行,技術評論社[知りたいサイエンス105],東京,245 pp., 本体価格1,580円,ISBN:9784774149073 → 版元ページ) 矢沢サイエンスオフィスが本書全体の編集を担当した.書店に配本…

『過去を復元する:最節約原理・進化論・推論(新版)』

エリオット・ソーバー[三中信宏訳] (2010年4月20日刊行,勁草書房,東京,本体価格5,000円,336 pp.,ISBN:9784326101948 → コンパニオンサイト|紹介|目次|版元ページ) 詳細な「メモ群」の完結.どうもありがとうございます: 「Masashi’s Web Site M…

『眠れなくなる進化論の話:ダーウィン、ドーキンズから現代進化学まで全部みせます』

ハインツ・ホライス/矢沢潔/三中信宏/河田雅圭/長野敬 (2011年12月上旬刊行予定,技術評論社[知りたい!サイエンス],東京,本体価格1,580円,ISBN:9784774149073 → 目次案) アマゾンでは「予約可」となっている.よろしくよろしく.追記:技評サイ…

『科学哲学:なぜ科学が哲学の問題になるのか』

アレックス・ローゼンバーグ[東克明・森元良太・渡部鉄兵訳] (2011年11月刊行,春秋社[シリーズ:現代哲学への招待],東京,ISBN:9784393323229 → 版元ページ)

『科学者の本棚:『鉄腕アトム』から『ユークリッド原論』まで』

「科学」編集部(編) (2011年9月27日刊行,岩波書店,東京, x+264 pp., 本体価格2,600円, ISBN:9784000052122 → 版元ページ|目次など追加情報) 重版がさっそく決定したとのこと.よしよし.