2005-01-01から1年間の記事一覧

『ダーウィン前夜の進化論争』

松永俊男 (2005年12月20日刊行,名古屋大学出版会,ISBN:4815805296) 【目次(詳細)】 まえがき i 序章 一八四四年:進化論争の勃発 1 1. 種の概念の確立 2 2. フランス啓蒙思想とラマルク 3 3. 「転成」と「進化」 5 4. イギリスにおけるラマルク説 6 5.…

『武満徹の音楽』

ピーター・バート (2006年1月刊行予定,音楽之友社,ISBN:4276132746) 著者は小学館の〈武満徹全集〉の解説本で,「世界の眼に映った武満」という連載記事を書いていた人だ.訳者の小野光子さんはやはり武満全集の編集部にいて,ぼくが『武満徹全集・第1巻…

『ブックカフェものがたり』

矢部智子・今井京助他 (2005年12月15日刊行,幻戯書房,ISBN:4901998153) 第1部〈ブックカフェオーナー,かく語りき〉を読了.150ページほど.三鷹の〈文鳥舎〉はぜひ行ってみたいなあ.この本に,千駄木の〈ふるほん結構人ミルクホール〉が載っているとは…

『日本博物学史』

上野益三 (1973年11月10日刊行,平凡社,ISBN:なし) 年の瀬に天牛堺古書店から届く.この本は1948年に星野書店から初版が刊行された後,1973年に大改訂された版が平凡社から出された.平凡社版については,さらに1986年に「補訂版」(ISBN:458251202X)が…

『南方熊楠英文論考[ネイチャー]誌篇』

南方熊楠[飯倉照平(監修)/ 松居竜五・田村義也・中西須美(編訳)] (2005年12月20日刊行,集英社,東京, 422 pp., 本体価格5,600円, ISBN:4087813320 → 版元ページ) 400ページを越える大著.マンドラゴラに食人に指紋に粘菌にフォークロア.“呪”のご…

『唐草抄:装飾文様生命誌』

伊藤俊次 (2005年12月15日刊行,牛若丸[発行]/星雲社[発売],東京, 258 pp., 本体価格2,800円, ISBN:4-434-07164-5 → 書評) 【目次】 序文:美の生命力と唐草 7世界の唐草第1章:唐草,その起源の旅 19 第2章:シルクロードと〈生命の樹〉 35 第3章:…

『唐草抄:装飾文様生命誌』

伊藤俊次 (2005年12月15日刊行,牛若丸[発行]/星雲社[発売],東京, 258 pp., 本体価格2,800円, ISBN:4-434-07164-5→目次) ただただ唐草模様で埋め尽くされている.これまた文様に関する“非生命体”の系統学の本だった.年の瀬の収穫.エジプトに源を発…

『疾患別医学史(全3巻)』

K・F・カイブル(編) (2005年12月刊行?,朝倉書店[科学史ライブラリー],ISBN:4254105843 [第I巻] / ISBN:4254105851 [第II巻] / ISBN:425410586X [第III巻]) 監訳者は酒井シヅ.医史学のケーススタディーになるのでしょうかね.

『大杉栄訳 ファーブル昆虫記』

ジャン=アンリ・ファーブル (2005年12月21日刊行,明石書店,ISBN:4750322458) 年も終わる頃にまたまた“ファーブル”か.奥本ファーブルに続く,大杉ファーブル本.※「大杉ダーウィン」というのもあるが.

『文明崩壊:滅亡と存続の命運を分けるもの』

ジャレド・ダイアモンド (上・下,2005年12月28日刊行,草思社,ISBN:4794214642 [上] / ISBN:4794214650 [下] → 版元ページ:上巻・下巻) マンションをはじめとしていろいろな“崩壊”が取りざたされた1年の締めくくりにはまことにふさわしい超大型“崩壊”本…

『Phylogeny and Conservation』

Andrew Purvis, John L. Gittleman, and Thomas Brooks (eds.) (2005年9月刊行,Cambridge University Press,ISBN:0521825024 [hbk] / ISBN:0521532000 [pbk]) 【目次】 1. Phylogeny and conservation (Andy Purvis, John L. Gittleman and Thomas M. Br…

『Curculioidea (Coleoptera), Part 1』

Katsura Morimoto, Hiroaki Kojima, and Sumiaki Miyakawa (2006年1月20日刊行予定,櫂歌書房[The Insects of Japan, no. 3],406pp.,ISBN:未詳) 日本昆虫学会が数年かけて計画してきた叢書〈The Insects of Japan〉がいよいよ来年から出版されはじめる…

『The Suborder Tubulifera (Thysanoptera)』

Shuji Okajima (2006年1月20日刊行予定,櫂歌書房[The Insects of Japan, no. 2],720pp.,ISBN:未詳)

『Bethylidae (Hymenoptera)』

Mamoru Terayama (2006年1月20日刊行予定,櫂歌書房[ The Insects of Japan, no. 1],314 pp.,ISBN:未詳)

『ヴォイニッチ写本の謎』

ゲリー・ケネディ,ロブ・チャーチル[松田和也訳] (2006年1月25日刊行,青土社,東京,ISBN:4791762487 → 版元ページ) なぞなぞな文字に奇々怪々な植物たち —— あやしいあやしい.このヴォイニッチ写本はいつ書かれたものか,著者は誰かはまったくわかっ…

『The Species Problem: Biological Species, Ontology, and the Metaphysics of Biology』

David N. Stamos (2003年4月刊行,Lexington Books,ISBN:0739105035 [hbk] / ISBN:073910778X [pbk]) 【目次】 Chapter 1. Introduction 1.1 The species problem and the problem of universals 1 1.2 Ontology and criteria of reality 10 1.3 Prelimin…

『宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ』

佐藤俊哉 (2005年12月6日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー114], ISBN:4000074547) 版元に専用ページが開設されていたとは!

『データ解析環境R:定番フリーソフトの「基本操作」から「グラフィックス」「統計解析」まで』

舟尾暢男・高浪洋平 (2005年12月16日刊行予定,工学社[I/O Books], ISBN:4777511847) 書誌情報を特定できた.サポート・ページあり.

『Narrow Roads of Gene Land: The Collected Papers of W.D. Hamilton −− Volume 3: Last Words』

W. D. Hamilton (2005年12月16日刊行,Oxford University Press, ISBN:0198566905→目次) William D. Hamiltonの最後の論文集がいよいよ売り出されるとのこと500ページもあるぅ.イギリスでは11月10日にすでに販売されていたらしい.アメリカではひと月遅…

『文明のなかの博物学:西欧と日本(上・下)』

西村三郎 (1999年8月31日刊行,紀伊國屋書店,ISBN:4-314-00850-4[上] / ISBN:4-314-00851-2[下]→目次) 【書評】※Copyright 1999 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved.上下巻を合わせると700ページを越える重いハードカバー本ですが、質的にも…

『文明のなかの博物学:西欧と日本(上・下)』

西村三郎 (1999年8月31日刊行,紀伊國屋書店,ISBN:4314008504 / ISBN:4314008512) 【目次】 〈上巻〉 序 章:博物学と人間社会 第1章:ヨーロッパ大博物学時代 時代を席巻した博物趣味 二人の啓蒙家 リンネの名声−その実像 植物の〈性体系〉 自然の体系…

『民族昆虫学:昆虫食の自然誌』

野中健一著 (2005年11月16日刊行,東京大学出版会,ISBN:4130601857→目次) 【書評】※Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved全体で200ページほどの分量なので,“里山ハイキング”程度のあっさり感.しかし,内容的にはとてもおもしろく,…

『民族昆虫学:昆虫食の自然誌』

野中健一著 (2005年11月16日刊行,東京大学出版会,ISBN:4130601857) 単に「蟲を喰う本」ではなかった.“ethnoentomology”と銘打つだけの意気込みが感じられる.「人間-自然関係」を民族生物学として考察しようという本.※ナチュラル・ヒストリー・シリー…

『自然の占有:ミュージアム,蒐集,そして初期近代イタリアの科学文化』

ポーラ・フィンドレン[伊藤博明・石井朗訳] (2005年11月15日刊行,ありな書房,東京,782 pp., ISBN:4756605885→目次) 【書評(まとめて)】※Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved博物館史および博物学史の新刊で,800ページ近くもあ…

『データ解析環境R』

舟尾暢男 (2005年12月16日刊行予定,工学社[I/O Books],ISBN:不明) いやもう次々と.

『臓単(語源から覚える解剖学英単語集[内臓編])』

原島広至 (2005年11月刊行,エヌ・ティー・エス,ISBN:4860430956) 『肉単』 (ISBN:4860430603),『骨単』 (ISBN:4860430506),『脳単』 (ISBN:4860430751)に続く第4弾!

『南方熊楠英文論考 〈ネイチャー〉誌篇』

南方熊楠 (2005年12月15日刊行,集英社,ISBN:4087813320) ほほー.

『マラケシュの贋化石:進化論の回廊をさまよう科学者たち(下)』

スティーヴン・ジェイ・グールド (2005年11月30日刊行,早川書房,ISBN:4152086858 [上巻] / ISBN:4152086866 [下巻] ). 【目次(下巻)】 第3部〈ダーウィンの世紀と現代:ヴィクトリア朝英国の四大ナチュラリストに学ぶ教訓〉[承前] 8章:劣等生ダー…

『マラケシュの贋化石:進化論の回廊をさまよう科学者たち(下)』

スティーヴン・ジェイ・グールド (2005年11月30日刊行,早川書房,ISBN:4152086858 [上巻] / ISBN:4152086866 [下巻] ). 第3部〈ダーウィンの世紀と現代:ヴィクトリア朝英国の四大ナチュラリストに学ぶ教訓(承前)〉を読む.ダーウィンとオーウェンにつ…

『ブックカフェものがたり』

矢部智子・今井京助他 (2005年12月15日刊行,幻戯書房,ISBN:4901998153) 本書に「公式ブログ」があることを今日知った.※〈[書評]のメルマガ〉からの情報(vol. 241,9/Dec/05).