『転生する文明』目次

服部英二
(2019年6月10日刊行,藤原書店,東京, 326 pp., 本体価格3,000円, ISBN:9784865782257版元ページ

【目次】
はじめに――文明は旅をする 9
1 失われた時を求めて 17
2 カラの思想――天は黒い・北方シルクロードの宇宙観 29
3 南海の大乗仏教の道――ボロブドゥール・アンコール・セイロン・ジャワ・長安・奈良を結んだ思想を追う 41
4 竜は太平洋を渡ったのか?――マヤ文明インドネシアに命を生み出す水の転生を見る 81
5 聖樹の旅――雲南・ジャワ・日本をつなぐもの 115
6 大和民族の成立――海の道から考える 139
7 菩薩の誕生と大乗仏教の成立――ガンダーラにおける四思想の出会いと転生 177
8 ナイルの畔りに穀霊を見る――ファラオを迎えるオシリスの霊所 211
9 エッフェル塔はピラミッドか?――文明は死なず時空を超えて転生する 235
10 エデンの園の変貌――バビロンとヴェルサイユを繋ぐもの 251
11 秘められた地下の水脈 283
おわりに――深みにおける出会い 321

『「うたごえ喫茶ともしび」の歴史:歌いつづけた65年間(下)』目次

大野幸則
(2019年6月3日刊行,唯学書房,東京, xii+303 pp., 本体価格1,800円, ISBN:9784908407215版元ページ

【目次】

第IV部 旺盛に展開するともしびの音楽創作活動(1980年代後半)

1985年前後のともしび 5
1986年のともしび 12
1987〜88年のともしび 37
中南米の「新しい歌運動」 44
「平和」とうたごえ喫茶 50
吉祥寺から移転し、立川ともしび開店(1989年) 69
1980年代のオペレッタ劇団ともしびの活動 74
音楽文化集団ともしび結成20年をふりかえる 98

第V部 危機からの再構築(1990年代〜2004年頃)

大きな岐路に立たされた1990年代 109
ともしびは、どうやって苦境から行き返ったか 123
うたごえ喫茶の復活 133
うたごえ喫茶、街へ出ていく 143
力を蓄えることができた様々な挑み 153
ともしび、海外での活動 167
春のうたごえ喫茶 199

第VI部 うたごえ喫茶の新たな展開(2005年頃から現在)

出前歌声喫茶の全国的広がりと様々な取り組み 210
各地に広がる手作り歌声喫茶 222
うたごえ喫茶の定着 232
新たな取り組み、広がりの数々 235
東日本大震災福島原発事故その後 251
これからのうたごえ喫茶 265
三世代うたごえ・多世代うたごえ 278

思い出の人びと

土方与平さん(1927年生まれ、2010年没) 283
矢澤寛さんのこと(1930年生まれ、2004年没) 285
追悼 赤塚不二夫さん(1935年生まれ、2008年没) 291
ピアニスト戸田義明さんのこと(1939年生まれ、2003年没) 293

 

あとがき 301

『「うたごえ喫茶ともしび」の歴史:歌いつづけた65年間(上)』目次

大野幸則
(2019年6月3日刊行,唯学書房,東京, xiv+293 pp., 本体価格1,800円, ISBN:9784908407208版元ページ

【目次】
はじめに iii

第I部 創業から国民的ブーム、一転して相次ぐ閉鎖(1954〜64年頃)

歌声喫茶の誕生(1954年) 5
歌声喫茶の爆発的広がり(1959年頃) 20
歌声喫茶の相次ぐ閉店 34
西武新宿駅前「灯」の歴史 44
「夜明けの前がいちばん暗い」 50
この時期の「灯」について、あれこれ 63

第II部 自主的な店づくり、音楽文化集団ともしびの歴史(1965〜74年)

「灯」亀戸店の開店(1966年) 71
音楽文化集団ともしびの結成(1969年) 86
団結成後から1970年代前半の亀戸店 91
吉祥寺ともしび新店開店へ 101
ともしび新宿店再建・開店(1973年) 119
新しい時代の音楽文化 134
広がるともしびの活動 151
うたごえ喫茶のお客さん 166
ともしびらしさ 173

第III部 「歌声喫茶の灯消える!」報道地道に地方へ広がる(1970年前代半ば〜80年頃)

ともしびを取り巻く環境の変化と多様な活動の展開 223
1982年の注目すべき公演 235
1980年代初めの団員たち 246
新宿店が念願の駅前進出(1984年) 256
亀戸店が小岩へ移転(1985年) 262
吉祥寺店をめぐる裁判闘争 268
座談会「ともしび30年のあゆみをふりかえって」(1986年) 279

『苔登山:もののけの森で山歩き』

大石善隆
(2019年6月7日刊行,岩波書店,東京, x+106 pp., 本体価格1,600円, ISBN:9784000229647版元ページ

前著:大石善隆『苔三昧:モコモコ・うるうる・寺めぐり』(2015年3月25日刊行,岩波書店,東京, 本体価格1,600円, ISBN:9784000063142版元ページ)の続編.

『病む、生きる、身体の歴史:近代病理学の哲学』目次

田中祐理子
(2019年6月3日刊行,青土社,東京, 318+VI pp., 本体価格2,600円, ISBN:9784791771684版元ページ

【目次】
はじめに —— 生きる・病む・擦れる・壊れる 9

I 身体を切る・開く

1 血液循環論と心臓 —— 近代医学の身体 21
2 顕微鏡が変えた世界の見方 —— 人体のうちとそと 39
3 一九〇〇年的臨床身体・試論 53
4 一九世紀の果実、二〇世紀の種子 —— パストゥールについて 77

II 病むことの意味・価値

5 誰もひとりではない、貧しいものはなおさら —— フーコー臨床医学の誕生』を読む 117
6 隠喩と科学の歴史 —— 感染症と二〇世紀 145
7 疲れの病理学 —— P・ジャネにおける「病気」と「治療」 171
8 病いに別れを告げる —— 「らい」と日本社会の戦後 199

III 生を書く・求める

9 〈科学〉と「信じられない事柄」 225
10 自生するものについて —— アメリカ、二〇世紀をめぐる試論 251
11 臨界・生成・「われわれ」の知 —— 「微細な生」をめぐって 287
12 生きているものをとらえる難しさ 305

 

おわりに代えて —— 病いと時間はことばにつられて 315
索引 [II-VI]

『文身 デザインされた聖のかたち —— 表象の身体と表現の歴史』目次

桐生眞輔
(2019年5月30日刊行,ミネルヴァ書房,東京, vi+272 pp., 本体価格3,500円, ISBN:9784623085071版元ページ

書名の「文身」のルビは「いれずみ」となっている.

【目次】
はしがき i

I 表象の身体——近代と身体

 1 美と表象——表現された身体 5
 2 人間の価値——身体へのまなざし 19
 3 人間のデザイン——そこにある世界 46
 4 神霊(かみ)の文身 60
 5 烙印(スティグマ)の身体 78
 I 注 101

II 日本と古代の文身

 1 「いれずみ」という言葉 112
 2 記紀の間にあるかたち 115
 3 割《さく》文身 120
 4 「奇《あや》し」の身体 128
 5 血の呪飾 137
 6 傾きへのまなざし——書き換えられる身体 149
 7 結界の身体——直弧文と文身 160
 8 東夷の表象——蛟龍の文身 168
 9 点面文身——『魏志倭人伝』の本来の姿 178
 10 「鯨面」と「黥面」——見えている姿の違い 189
 11 倭人文身と饕餮《とうてつ》文の文化 198
 12 弧帯文の文身 219
 13 日本神話と龍と文身 235
 14 縄文・土偶アイヌ——日本の古代とその文身 241
 II 注 259

 

記紀文身資料集 265

『人を襲うハチ:4482件の事例からの報告』目次

小川原辰雄
(2019年6月1日刊行,山と渓谷社,東京, 199 pp., 本体価格1,600円, ISBN:9784635230100版元ページ

奥付によれば本書は小川原辰雄『身近な危険・ハチ刺し症』(2002年9月刊行,クリエイティブセンター,東京)の改訂版とのこと.

【目次】
カラー口絵(pp. 1-8)
序章 ドキュメント・ハチ刺し症被害の現場 15
第1章 身近な危険・ハチ刺し症 39
第2章 ハチの危険を知る 61
第3章 生命の危機・アナフィラキシーショック 113
第4章 蜂の巣の不思議 137
第5章 ハチに刺されないために 155
第6章 ハチとの共生を目指して 173
ハチとの再会 あとがきに代えて 194

『遺伝子・多様性・循環の科学:生態学の領域融合へ』読売新聞書評

門脇浩明・立木佑弥(編)
(2019年2月28日刊行,京都大学学術出版会,京都, 8 color plates + 432 pp., 本体価格3,700円, ISBN:9784814001903目次版元ページ

読売新聞小評が公開されました:三中信宏遺伝子・多様性・循環の科学…門脇浩明、立木佑弥編」(2019年6月2日).



 生態学は、個々の生物に関するミクロな生態研究から、物理的環境まで含む生態系のマクロな動態にいたるまで、さまざまな研究分野から構成されている。過去の研究の成果に加え、遺伝子情報や統計モデリングなど新たなツールが導入されて、生態学は大きく変容してきた。

 本書は、進化生態学と群集生態学と生態系生態学という三領域を隔ててきた「壁」を超えたつながりを求める若手生態学者グループによって編まれた。現代生態学の最前線を広く見渡すことができる本書はけっして到達点ではない。むしろ本論集に詰め込まれた内容は、系統学的生態学などまだ書かれていない内容とともに、将来への道筋を示唆している。生物多様性の理解を目指して、生態学はこれからもさらなる“学問的越境”を続けていくだろう。

 複数の著者が分担執筆した論集は全体としてのまとまりに欠けることが少なくない。しかし、本書は縦糸である個々の章をたがいに結びつけるコラムやテクニカルノートなど読者に配慮した横糸的工夫が随所に見られる。編者の労をねぎらいたい。(京都大学学術出版会、3700円)

三中信宏[進化生物学者]読売新聞書評(2019年6月2日掲載|2019年6月9日公開)