『ルーン文字の世界——歴史・意味・解釈』目次

『ルーン文字の世界——歴史・意味・解釈』
ラーシュ・マーグナル・エーノクセン[荒川明久訳]
(2026年10月10日刊行、筑摩書房[ちくま学芸文庫・エ-22-1]、東京, 423 pp., 本体価格1,700円, ISBN:978-4-480-51404-2 → 版元ページ)

スウェーデン語原書から2007年に翻訳された本だが、ワタクシの探書アンテナにぜんぜんヒットしなかった。今回文庫化されて初めて出会えたのは幸いなことだ。


【目次】
凡例 10
日本語版刊行に寄せて[ラーシュ・マーグナル・エーノクセン] 12
はじめに[ペータ・スプリンボー] 15
序 21
ルーン研究略史 28
北欧以外の古文献に現れるルーン文字の情報 32
北欧の古い文献に現れたルーン文字の情報 37
古北欧型ルーン 55
古北欧型ルーンの碑銘 87
ヴィーキング時代のルーン文字 108
ルーン入門 141
ヴィーキング時代のルーン碑銘 166
中世のルーン文字 211
中世のルーン碑銘 220
ルーン暦とルーン杖 245
ルーン・ガルドゥル 254
アングロ・フリージア型ルーン 268
ルーン文字研究史―16 世紀中期~20 世紀末期 274
ナチ党に歪曲されたルーン文字 353
ルーン文字と現代 360

謝辞 364
訳者あとがき 367
解説 『ルーン文字の世界』の世界[小澤実] 374
参考文献 389
関連用語・索引 413

『物質に宿る記憶——甦るリヒャルト・ゼーモン』目次

『物質に宿る記憶——甦るリヒャルト・ゼーモン』
福元圭太
(2026年10月31日刊行、九州大学出版会、福岡, x+453+25 pp., 本体価格8,800円, ISBN:978-4-7985-0411-7 → 版元ページ)


【目次】
序論 3

第一部 リヒャルト・ゼーモンと『ムネーメ』

第一章 リヒャルト・ゼーモンの肖像 17
第二章 エングラムとエクフォリー 47
第三章 「記憶の遺伝」というアポリア 73
第四章 アウグスト・ヴァイスマンの『ムネーメ』批判 93
第五章 『ムネーメ』評価 105
第六章 エピジェネティクスの「予言者」としてのゼーモン再評価 151

第二部 『ムネーメ』の水脈

第一章 「中立的一元論」とムネーメ理論——バートランド・ラッセル『心の分析』とリヒャルト・ゼーモン—— 189
第二章 ムネーメと教育——「モンテッソーリ・メソッド」とリヒャルト・ゼーモン—— 209
第三章 存在の途方もない連鎖——エルヴィン・シュレーディンガーとリヒャルト・ゼーモン—— 229  
第四章 ムネーメ、ムネモシュネ、集合的無意識——リヒャルト・ゼーモンを読むヴァールブルクとユング—— 249
第五章 ムネーメと輪廻転生——ルードルフ・シュタイナーとリヒャルト・ゼーモン—— 273

第三部 記憶をめぐるディスクルス

第一章 フロイトとゼーモン——精神分析と『ムネーメ』—— 295
第二章 ベルクソンとゼーモン——「純粋記憶」とムネーメ—— 319
第三章 集合的記憶——アルヴァックスからアスマンへ—— 341
第四章 『ドグラ・マグラ』と『胎児の世界』——夢野久作と三木成夫—— 363
第五章 「ミーム」とムネーメ 377
第六章 AIと記憶のアップロード 385
結論 409

 初出一覧ならびに謝辞 449
 あとがき 451
 文献一覧 [ix-xxv]
 人名索引 [i-viii]

『トンデモと科学のあいだ』目次

『トンデモと科学のあいだ』
田口善弘
(2026年9月8日刊行、講談社[講談社選書メチエ・849]、東京, 194 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-06-545042-0 → 版元ページ)


【目次】
はじめに わからなくても解ければいい? 3
第1章 現実とすり合わない思弁――アリストテレスは力学が苦手? 17
第2章 仮説は実験で確認を(ただし都合により)――ガリレオの革新と限界 33
第3章 人類の納得より現実のうまい説明――オカルト扱いだったニュートンの万有引力 55
第4章 トンデモ仮説から正しい答えは導かれる――熱素説とカルノー・サイクル 63
第5章 過程が間違っていると断じてはいけない――フーリエ解析 85
第6章 結果も導出もトンデモなのに……――ナビエ-ストークス方程式 97
第7章 目に見えるものさえ説明できれば中身は……――原子の実在 109
第8章 「物理的背景不明な便宜上の仮説」が導く量子革命――プランク定数導入の秘密 121
第9章 この世界の成り立ちさえトンデモに見えたら――ローレンツ変換からアインシュタインへ 133
第10章 それを仮定するとうまくいく――「エネルギーが等しいものは同じ頻度で現れる」のはなぜ? 147
第11章 トンデモこそ「本質」にして「真実」――アインシュタインと量子力学のたたかい 159
終章 長い目で見ればきっと理にかなう 177
おわりに 「なんでこんな自明なことに気づかなかったの?」 187
注・引用文献 [194-189]

『一寸の虫にもラブの魂——求愛と交尾に学ぶ昆虫の生存戦略』目次

『一寸の虫にもラブの魂——求愛と交尾に学ぶ昆虫の生存戦略』
宮竹貴久・日室千尋(編)
(2026年11月1日刊行、朝倉書店、東京, 4 color plates + viii+170 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-254-17213-3 → 版元ページ)


【目次】
カラー口絵(4 plates)
まえがき[宮竹貴久・日室千尋] i

序章 性選択と性的対立―その研究略史[宮竹貴久] 1

第1章 ラブの発信:求愛 11

1.1 おどることは伝えること―ナナホシキンカメムシの求愛ダンスにひそむシグナル[向井裕美] 12
1.2 食いつ食われつ,翅なくす―リュウキュウクチキゴキブリの雌雄が配偶時に行う翅の食い合い[大崎遥花] 21
1.3 セミの鳴き声と配偶行動―ツクツクボウシ研究の現状と未来[児玉 建] 32
1.4 テナガショウジョウバエの“求愛”行動―交尾頻度をめぐる三者関係[松尾隆嗣] 40
1.5 死んだふりしている場合じゃない―メスの香りで死んだふりから復活するアリモドキゾウムシのオス[日室千尋・宮竹貴久] 48
1.6 求愛をしないオス―オスもメスも闘うヒメシュモクバエの交尾行動[工藤愛弓] 58

第2章 ラブのかたち:配偶システム 67

2.1 サバクトビバッタのレック―雌雄の出会いを円滑にする秘訣[前野ウルド浩太郎] 68
2.2 生物界随一のラブ―数十年続く夫婦生活を支えるシロアリ社会[高田 守] 76
2.3 ヤマトシリアゲのオスの交尾戦術―地域間比較と交尾戦術に影響を与える要因[石原 凌] 84

第3章 ラブの権化:交尾器 93

3.1 オサムシにおける交尾器形態の多様化(1)―オサムシの出会いと,その生態学的,進化学的帰結[高見泰興] 94
3.2 オサムシにおける交尾器形態の多様化(2)―雌雄交尾器の巨大共進化と雌雄で同調した遺伝子発現[野村翔太] 103
3.3 昆虫交尾器のバイオメカニクス研究―体長より長い交尾器を操るハムシたち[松村洋子] 111

第4章 ラブの末路:交尾後の事情 119

4.1 女王アリのヒミツ―10年以上も精子を保存するメカニズム[後藤彩子] 120
4.2 父性解析から探るコオイムシの繁殖戦略―「やり逃げ」オスはいるか?[鈴木智也・大庭伸也・東城幸治] 128
4.3 オスの移動から見るラブの魂―オスのコクヌストモドキにおける移動活性の違いが交尾前と交尾後の繁殖へ及ぼす影響[松村健太郎] 140
4.4 メスをコントロールするオス―射精物を使用したメスの再交尾抑制とその進化[日室千尋] 147
4.5 レアなうえにアレなオス―ナナフシモドキにおける不可逆的な単為生殖[野崎友成] 159

あとがき[日室千尋] 167
索引 169

『最強のアズキを攻略せよ——研究は晴れときどき泥沼』目次

『最強のアズキを攻略せよ——研究は晴れときどき泥沼』
内藤健
(2026年10月16日刊行、岩波書店[岩波科学ライブラリー・344]、東京, viii+155+3 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-00-029744-8 → 版元ページ)


【目次】
はじめに iii
1 そもそもアズキってナニモンなん 1
2 塩害を克服できれば全部解決する 26
3 ナトリウムを追え――「見える化」大作戦 42
4 カリ使いのナカシマ、遺伝解析で泥沼 59
5 リュウくんのデンプン・トラップ 85
6 マリナの最強伝説 102
7 夢の続き 141

 あとがき 153
 図版出典一覧 [2-3]
 参考文献 [1-2]

『弁当の誕生』感想

『弁当の誕生』
飯野亮一
(2026年10月10日刊行、筑摩書房[ちくま学芸文庫・イ-54-5]、東京, 345 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-480-51394-6 → 版元ページ)

同じ著者の『〜の誕生』シリーズの三冊目。既刊はすでに読んだ:

  1. 飯野亮一『居酒屋の誕生:江戸の呑みだおれ文化』(2014年8月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・イ-54-1], 東京,318 pp., ISBN:978-4-480-09637-1 → 感想|目次|版元ページ)
  2. 飯野亮一『晩酌の誕生』(2023年11月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・イ-54-4], 東京,375 pp., 本体価格1,300円, ISBN:978-4-480-51216-1 → 感想|目次|版元ページ)

最新刊の『弁当の誕生』も、前著二冊と同じく、江戸時代以前からの絵図をふんだんにちりばめて、平安時代の「破子【わりご】」に始まり現在にまで続く「弁当」の歴史をたどる。誰がいつどういうときに弁当を使ったのかを時代ごとに考証する構成に引き込まれる。「幕の内」や「おにぎり」の系譜をたどる章も楽しい。前二冊はもっぱらお酒絡みの内容だったが、本書は寺子屋に通う子どもたちも登場する。

日本の弁当文化については、前に読んだ:権代美重子『日本のお弁当文化:知恵と美意識の小宇宙』(2020年4月20日刊行,法政大学出版局,東京, 252 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-588-30052-3 → 目次| → 版元ページ)も印象に残っている。


【目次】
はじめに 3
序章 江戸の庶民と弁当 19
第一章 弁当のルーツを探る 25
第二章 弁当の名の出現と普及 55
第三章 花見と弁当 73
第四章 幕の内弁当の誕生 104
第五章 芝居見物と弁当 144
第六章 弁当の発展 198
第七章 日常生活と手弁当 239
第八章 おにぎりの歴史 268
結び 歴史が育んだ日本の弁当文化 328
おわりに 331
参考史料・文献一覧 334

『フォルモサ南方奇譚』読了

『フォルモサ南方奇譚』
倉本知明
(2025年4月20日刊行、春秋社、東京, 16 color plates + xiv + 350 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-393-42463-6 → 目次|版元ページ)

松山寝読み本として読了。台南から高雄さらに恒春半島へと続く台湾南端部はまったく未知の土地。「生蕃」とか「熟蕃」という台湾先住民の日本的な呼称は前から知っていたが、この地域をめぐる複数の台湾先住民族と侵略者・移住者の絶え間ない衝突と和解の歴史を本書は伝えている。この地に住む著者の体験と伝承されてきた言い伝えや都市伝説がないまぜとなって、「なんてフォルモサ!」とつぶやいてしまった。

『〔増補〕木琴デイズ —— 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』目次

『〔増補〕木琴デイズ —— 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』
通崎睦美

(2026年11月13日刊行,白水社[白水Uブックス・Uh011],東京,484 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-560-68011-7 → 目次|版元ページ|著者プログ〈通崎好み製作所〉)

十年以上前に出た初版:通崎睦美『木琴デイズ —— 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』(2013年9月9日刊行,講談社,東京,2 plates + 342 pp., ISBN:978-4-06-218592-9 → 書評|目次|版元ページ|著者プログ〈通崎好み製作所〉)の増補改訂版。ご恵贈ありがとうございました。


【目次】
口絵[2 plates]
序 7
第1章 神様がくれたもの 19
第2章 木琴王国アメリカ 55
第3章 ラジオスター 77
第4章 二つの祖国 113
第5章 ヴィルトゥオーゾへの道 131
第6章 日米交換船 153
第7章 音楽挺身隊員 171
第8章 国民的音楽家 221
第9章 木琴事始め 259
第10章 木琴からマリンバへ 279
第11章 心から、身体から 303
第12章 終生のライヴァル・朝吹英一 359
むすび 375
あとがき 397

補章『木琴デイズ』、その先へ 401
1 新たな縁
2 ラクーア音楽伝道団と亀井湘南
3 平岡養一に出会う旅
4 黒磯教会のマリンバ
5 直江津で生まれた「ヤマヒロ木琴」
6 系譜をたどって

主要参考文献 459
Uブックス版に寄せて 463
解説[小沼純一] 473

『世界の書店を旅する[増補新版]』目次

『世界の書店を旅する[増補新版]』
ホルヘ・カリオン[野中邦子訳]
(2026年7月20日刊行、白水社、東京, 377+37 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-560-02590-1 → 版元ページ)


【目次】
はしがき――シュテファン・ツヴァイクの古い短編小説から出発して 7
1 旅はいつも 20
2 アテネ 最初の一歩 36
3 世界最古の書店 47
4 〈シェイクスピア・アンド・カンパニー〉 63
5 政治的であるべく運命づけられた書店 85
6 東方世界【オリエント】の書店 110
7 北米――東から西へ 130
8 中南米――北から南へ 157
9 脱神話化されたパリ 190
10 書店チェーン 212
11 世界の果ての本と書店 231
12 ショー・マスト・ゴー・オン 245
13 日々の本屋 265
14 バーチャル書店 283

エピローグ――すべての始まりの終わり 308
世界の書店を旅する――パノラマ 345
解説――旅へのいざない[ロジェ・シャルチエ] 363

訳者あとがき 373
ウェブサイト一覧 [37]
映像作品一覧 [35-36]
参考文献 [26-35]
事項索引 [17-25]
人名索引 [1-16]