2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『文章で論理を読み解くためのクリティカル・リーディング』

福澤一吉 (2012年4月10日刊行,NHK出版会[NHK出版新書377],東京,265 pp., 本体価格820円, ISBN:9784140883778) Pp. 38-39 に『系統樹思考の世界』の一節(p. 177)が例文として取り上げられている.迂遠な表現をしたがるワタクシ…….

『免疫の反逆:なぜ自己免疫疾患が急増するのか』

ドナ・ジャクソン・ナカザワ[石山鈴子訳] (2012年3月1日刊行,ダイヤモンド社,東京,xiv+319 pp., ISBN:9784478013380 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2012 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 自分の免疫システムは自分で守れ 生物であ…

『「知」の欺瞞:ポストモダン思想における科学の濫用』

アラン・ソーカル,ジャン・ブリクモン[田崎晴明・大野克嗣・堀茂樹訳] (2012年2月16日刊行,岩波書店[岩波現代文庫・学術261],東京,xxx+314+106 pp., 本体価格1,480円,ISBN:9784006002619 → 版元ページ) アナウンスされた「第1刷に関するお詫びと…

『文化系統学への招待:文化の進化パターンを探る』再校ゲラ目次

中尾央・三中信宏(編著) (2012年5月刊行予定,勁草書房,東京) ここ数日,ドサッと届いた再校ゲラとずっと格闘している.図版とノンブルが入り,また見出しも微修正されたので,下記に最新の情報をアップする.いまの予定ではゴールデンウィーク明けの5…

『The Natural Philosophy of Plant Form』

Agnes Arber (1950年刊行,Cambridge University Press, Cambridge, xiv+247 pp.) 著者の晩年の著作は植物学史や自然哲学を主題にしたものが多い.なかでも本書は稀覯書.今回入手した一冊は,アメリカのミシガンにある Adrian College の Shipman Library …

『ムネモシュネ・アトラス』

アビ・ヴァールブルク[伊藤博明・加藤哲弘・田中純(訳・解説)] (2012年3月下旬近刊,ありな書房[ヴァールブルク著作集・別巻1],東京,768 pp., 本体価格24,000円, ISBN:9784756612229 → 版元ドットコム|内容紹介 [pdf]) 今月末にブツがつくばに着…

『三浦梅園』

島田虔次・田口正治 (1982年5月31日刊行,岩波書店[日本思想大系・41],東京,ii+687+VIII pp.) 梅園の主著『玄語』の現代語訳.新宿百人町の〈古書畸人堂〉にて入手した. 【目次】 凡例 5 玄語[島田虔次訳注] 9 玄語原文 付・校異[田口正治校訂] 3…

『イルカの認知科学:異種間コミュニケーションへの挑戦』

村山司 (2012年3月5日刊行,東京大学出版会[Natural History Series],東京,viii+202 pp., 本体価格3,400円,ISBN:9784130601931 → 版元ページ) 【目次】 はじめに i 第1章 認知研究の系譜――イルカは本当に「賢い」か 1 第2章 イルカの生態――複雑な社…

『The Cambridge Encyclopedia of Darwin and Evolutionary Thought』

Michael Ruse (ed.) (2012年12月刊行予定, Cambridge University Press, Cambridge, ISBN:9780521195317 [hbk] → 版元ページ) ダーウィニズムと進化学に関する大事典といえば,Patrick Tort (ed.) 『Dictionnaire du darwinisme et de l'évolution, Three…

『The Philosophy of Human Evolution』

Michael Ruse (2012年1月刊行, Cambridge University Press[Cambridge Introductions to Philosophy and Biology], Cambridge, ISBN:9780521117937 [hbk] → 版元ページ)

『数理・計算の統計科学』[2012年増補HP版]

北川源四郎・竹村彰通(編) (2008年8月28日刊行,東京大学出版会[21世紀の統計科学:3],東京,xii+340 pp., 本体価格5,600円,ISBN:9784130440837 → 版元ページ|2012年増補HP版 pdf)東大出版会から2008年に出版された論文集:国友直人・山本拓(監修…

『自然・生物・健康の統計科学』[2012年増補HP版]

小西貞則・国友直人(編) (2008年7月24日刊行,東京大学出版会[21世紀の統計科学:2],東京,xii+360 pp., 本体価格5,600円,ISBN:9784130440820 → 版元ページ|2012年増補HP版 pdf)

『社会・経済の統計科学』[2012年増補HP版]

国友直人・山本拓(編) (2008年7月4日刊行,東京大学出版会[21世紀の統計科学:1],東京,xii+306 pp., 本体価格4,800円,ISBN:9784130440813 → 版元ページ|2012年増補HP版 pdf)

『進化思考の世界:ヒトは森羅万象をどう体系化するか』余響(16)

三中信宏 (2010年9月25日刊行,日本放送出版協会[NHK Books: No. 1164],東京,265 pp.,本体価格1,100円, ISBN:9784140911648 → コンパニオンサイト|版元ページ|余響録) 久しぶりに拾った感想.どうもありがとうございます.確かに,詰め込みすぎな…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(続20)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行(正誤表)|2009年12月18日第3刷刊行(正誤表)|2010年5月10日第4刷刊行(正誤表)|2011年10月7日第5刷刊行(正誤表),講談社[現代新書1849], ISBN:4061498495(ISBN:9784061498495) → 版…

『Pattern: Ornament, Strucutre and Behaviour』

Andrea Gleiniger und Georg Vrachliotis (eds.) (2009年9月18日刊行,Birkhäuser Verlag[Series: Context Architecture], Basel, 108 pp., ISBN:9783376438953 [pbk] → 版元ページ) Georg Vrachliotis「"And it was out of that that I began dreaming …

『ムネモシュネ・アトラス』

アビ・ヴァールブルク[伊藤博明・加藤哲弘・田中純(訳・解説)] (2012年3月下旬近刊,ありな書房,東京,768 pp., 本体価格24,000円 → 内容紹介 [pdf]) 本書が出版されたあとに関連┣┣" が二頭やってくる予定.ひとつは図書新聞への書評紀行.もうひとつ…

『From Hieroglyphics to Isotype: A Visual Autobiography』

Otto Neurath[Edited by Matthew Eve and Christopher Burke] (2010年9月16日刊行,Hyphen Press, London, xxxii+192 pp., ISBN:9780907259442 → 版元ページ)ウィーン学団のビッグネームだったオットー・ノイラート(1882-1945)による遺作.1943〜45年…

「俺たちに本を書く時間はない」

かつて,とある本の原稿を依頼され,例によって進捗が滞っていたら,「夏休みか冬休みの時間のあるときにまとめて書いてください」と言われた.大学ならまだしも独法研究所にもそんな「休み」があると世間では考えられているのかと愕然とした.大学の「夏休…

「利己的な著者であれ」

「引用文献」と「索引」が示されていない書籍に資料的価値はない.新書であっても必ず文献リストと事項&人名索引は付けるようにしている.誰のためかと言われたら,「自分のため」と即答する.そもそも本を書くのは自分のためであって,他人のためではない…

『バラ科植物の紫外線写真図鑑』

鳴橋直弘 (2012年3月刊行,大阪自然史センター,大阪) ツイッターでのアナウンスをMLA形式で引用すると:WADA, Takeshi (@wadat1117)「『バラ科植物の紫外線写真図鑑』(鳴橋直弘著、大阪自然史センター発行)が完成! バラ科420種・品種の可視光と紫外線…

「How do I cite a tweet?」

MLA(The Modern Language Association)流のツイート引用形式:「How do I cite a tweet?」(2012年3月2日).ツイートは「姓,名(アカウント)「ツイート本文.」日,時,Tweet」という形式で引用する.ついでに参考記事:The Atlantic「How Do You Cite …

『進化言語学の構築:新しい人間科学を目指して』

藤田耕司・岡ノ谷一夫(編) (2012年3月刊行,ひつじ書房,東京,ISBN:9784894765948 → 版元ページ) 京都で開催される〈EVOLANG IX〉に合わせた出版物.

『G. Evelyn Hutchinson and the Invention of Modern Ecology』

Nancy G. Slack (2010年11月刊行,Yale University Press, New Haven, xviii+457 pp., ISBN:9780300161380 [hbk] → 版元ページ) 【目次】 Foreword by Edward O. Wilson ix Preface xi Acknowledgments xvii Chapter 1: A Man So Various 1 Chapter 2: “Th…

『Virtual Anthropology: A Guide to a New Interdisciplinary Field』

Gerhard W. Weber and Fred L. Bookstein (2011年刊行,Springer-Verlag, Wien, xxii+423 pp., ISBN:9783211486474 [hbk] → 版元ページ|Extra Online Material [zip: 2.9GB]) 自然人類学・幾何学的形態測定学・統計学・統計グラフィクス・工学などを統合…

『Ancestors and Relatives: Genealogy, Identity, and Community』

Eviatar Zerubavel (2012年刊行,Oxford University Press, New York, xii+226 pp., ISBN:9780199773954 → 版元ページ) 「系譜」のもつ社会学的な側面を論じた本.本文はたった130ページそこそこの薄さなのに,脚註やら文献リストが90ページもあって,文字…

『免疫の反逆:なぜ自己免疫疾患が急増するのか』

ドナ・ジャクソン・ナカザワ[石山鈴子訳] (2012年3月1日刊行,ダイヤモンド社,東京,xiv+319 pp., ISBN:9784478013380 → 版元ページ) 【目次】 序文(ダグラス・カー) i 序章 なぜ自己免疫疾患は急増しているのか 1 第1章 要注意の疾患 13 第2章 姿…

『Biogeografía 5』

(2012年発行,ISSN:2151-0466→ pdf [open access]) SEBA(=the Systematic and Evolutionary Biogeographical Association)の Bulletin として発行されている.創刊号が5年ほど前に出たことは知っていたが,その後しばらく情報が入らなかった. 【目次】…

『高校紛争 1969-1970:「闘争」の歴史と証言』

小林哲夫 (2012年2月25日刊行,中央公論新社[中公新書2149],東京,xiv+299 pp., 本体価格860円,ISBN:9784121021496 → 版元ページ) 【書評】※Copyright 2012 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 忘却された「高校紛争」を掘り起こす試み 本書が取…

『飼い喰い:三匹の豚とわたし 』

内澤旬子 (2012年2月22日刊行,岩波書店,東京,viii+306 pp., 本体価格1,900円,ISBN:9784000258364 → 版元ページ|著者ブログ〈空礫絵日記〉) 先月,千駄木の往来堂書店にてブツをゲットした.最初の豚の「種付け」から始まって「最後」に喰うまでの物語…