2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

[目]『インカの食卓:古代から続く大地の恵み』

高野潤 (2011年9月16日刊行,平凡社,東京,235 pp. + 16 color plates, 本体価格1,800円,ISBN:9784582835458 → 版元ページ|著者サイト) 南米アンデスに長期滞在してきた著者が,現地の食文化を紹介するとともに自ら実践した記録.聞き慣れない作物や食…

『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』

山田奨治 (2011年9月15日刊行,人文書院,京都,ISBN:9784409240922 → 版元ページ|著者ブログ) どこかできっと手に取るだろうな.

『逃避めし』

吉田戦車 (2011年7月20日刊行, イースト・プレス, 東京, 167 pp., 本体価格1,390円, ISBN:9784781606019 → 版元ページ) 丸善・多摩センター店を徘徊していたら,この本に呼び止められて,レジにお連れした.なんたって,そのタイトルが.もとは〈ほぼ…

『進化思考の世界:ヒトは森羅万象をどう体系化するか』余響(14)

三中信宏 (2010年9月25日刊行,日本放送出版協会[NHK Books: No. 1164],東京,265 pp.,本体価格1,100円, ISBN:9784140911648 → コンパニオンサイト|版元ページ|余響録) ここ数日でイッキに秋めいてしまった.朝夕は肌寒いし,日中も夏日ラインにす…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(続16)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行(正誤表)|2009年12月18日第3刷刊行(正誤表)|2010年5月10日第4刷刊行(正誤表)|2011年9月第5刷刊行予定(正誤表),講談社[現代新書1849], ISBN:4061498495(ISBN:9784061498495) → 版…

『分類思考の世界:なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』残響(54)

三中信宏 (2009年9月20日第1刷刊行/2009年10月8日第2刷刊行/2009年12月3日第3刷刊行,講談社[現代新書2014],本体価格800円(税込価格840円),328 pp.,ISBN:9784062880145 → 目次|コンパニオンサイト|版元ページ|残響録) 南大沢のお座敷に続いて…

『越境する書物:変容する読書環境のなかで』

和田敦彦 (2011年8月5日刊行,新曜社,東京,362 pp.,本体価格4,300円, ISBN:9784788512504 → 目次|版元ページ|著者ブログ) 【書評】※Copyright 2011 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 歴史的・時空的に変遷する「系譜」としての蔵書本書は,予…

『Naming Nature: The Clash between Instinct and Science』

Carol Kaesuk Yoon (2009年刊行,W. W. Norton, New York, viii+344 pp., US$ 27.95, ISBN:9780393061970 [hbk] / ISBN:9780393338713 [pbk] → 目次|版元ページ) 書評:Zócalo Public Square - Jodie Liu「Carol Kaesuk Yoon 2009. Naming Nature: The Cl…

『町田食べある記 vol.2』

(2010年11月15日刊行,グラフィコ,武蔵野市,ISBN:9784905032014 → 版元ページ) 玉川学園の駅前で買ったガイドブック.玉川学園駅付近の「うまいもの」はほかならない「玉川学園購買部・ハニーアイスクリーム」が唯一のエントリーだった.40年の歴史があ…

『越境する書物:変容する読書環境のなかで』

和田敦彦 (2011年8月5日刊行,新曜社,東京,362 pp.,本体価格4,300円, ISBN:9784788512504 → 版元ページ) 【目次】 凡例 9 序章 書物と場所の歴史学 11 1 なぜ書物がそこにあるのか 11 2 リテラシーの歴史とは 15 3 本書の構成 17 第I部 越境する書物第1…

『東京大学三崎臨海実験所雑記』

毛利秀雄 (2011年8月刊行,生物研究社,東京,本体価格1,800円,ISBN:9784915342608 → 版元ブログ) 三崎臨海実験所は世界的にも歴史のある海洋研究所なので,さまざまなエピソードには事欠かないだろう.ずいぶん前に出た:磯野直秀『三崎臨海実験所を去来…

『インカの食卓:古代から続く大地の恵み』

高野潤 (2011年9月刊行,平凡社.東京,本体価格1,800円,ISBN:9784582835458 → 版元ページ) いまライブラリーをチェックしてみたら,この著者の「アマゾン本」はすでに何冊も持っていて,書評を書いたりしていた: 高野潤『アマゾン源流生活』(2006年1月…

『Numerical Taxonomy : The Principles and Practice of Numerical Classification』

Peter H. A. Sneath and Robert R. Sokal (1973年刊行,W. H. Freeman, Sam Francisco, xvi+573 pp., ISBN:0716706970) 1950年代に Robert R. Sokal らとともにクラスター分析の手法を開発し,生物分類学派としての「数量表形学(phenetics)」を立ち上げ…

『越境する書物:変容する読書環境のなかで』

和田敦彦 (2011年8月5日刊行,新曜社,東京,本体価格4,300円,362 pp., ISBN:9784788512504 → 版元ページ) 前著:和田敦彦『書物の日米関係:リテラシー史に向けて』(2007年2月28日刊行,新曜社,東京,ISBN:9784788510364 → 書評|目次|版元ページ)は…

『Phylogenetic Trees Made Easy: A How-To Manual, Fourth Edition』

Barry G. Hall (2011年5月刊行,Sinauer Associates, Sunderland, xiv+282 pp., ISBN:9780878936069 → 版元ページ|コンパニオンサイト) この第四版はフルカラーになったのか.使用されるソフトウェアは:MEGA 5 / MrBayes / FigTree / Codeml / GUIDANCE …

「The genetical evolution of social behaviour, I」

William D. Hamilton Journal of theoretical Biology, 7(1): 1-16 (1964)ウィリアム・D・ハミルトンが「包括適応度(inclusive fitness)」を提唱した元論文.その致死率はいったいどれくらいだろうか? 日本語に翻訳した場合,適切な訳注があれば,一般読…

「文章の「註」について」

これまでたくさんの文章を書いてきたが,本文からはみ出す「註」(脚註や巻末注)を付けたことはほとんどない.原稿作成の方針として,たとえば引用文献はすべて脚註に追い込むというような方針が上から降ってくるような場合は,抗わずに従っている(最近で…

「Stephen J. Gould Essays」

→ 検索結果 2011年10月に,Harvard University Press から Stephen Jay Gould のエッセイ集計七冊がまとめて復刻されるようだ.つい最近,日本語訳が出たばかりの『I Have Landed』をはじめ,『Leonardo's Mountain of Clams and the Diet of Worms』,『The…

『The Structure of Evolutionary Theory』

Stephen Jay Gould (2002年刊行,Harvard University Press, Cambridge, xxiv+1433 pp., ISBN:0674006135 → 版元ページ) 【目次】 Chapter 1: Defining and revising the structure of evolutionary theory 1 Part I -- The History of Darwinian Logic an…

『存在の一義性を求めて:ドゥンス・スコトゥスと13世紀の〈知〉の革命』

山内志朗 (2011年7月28日刊行,岩波書店,東京,本体価格6,700円,ISBN:9784000237277 → 版元ページ) ブラジルに国外逃亡していた間に出ていた本.さて買うか買うまいか.同じ著者の前著:山内志朗『普遍論争:近代の源流としての』(1992年11月25日刊行,…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』第五刷正誤表

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行|2009年12月18日第3刷刊行|2010年5月10日第4刷刊行|2011年9月第5刷刊行予定,講談社[現代新書1849],ISBN:4061498495 / ISBN:9784061498495 →詳細目次|反響録|コンパニオンサイト) 実にハ…

『Visual Complexity: Mapping Patterns of Information』

Manuel Lima (2011年7月刊行,Princeton Architectural Press, New York, 272 pp., ISBN:9781568989365 [hbk] → 版元ページ|著者サイト) 副題が変更されていた.ツリーからネットワークへの可視化の技法の最前線.ネットワーク,読める,読めない? それ…

『本は生まれる。そして,それから』

小尾俊人 (2003年2月5日刊行,幻戯書房,東京,381 pp.,本体価格3,800円,ISBN:9784901998005) みすず書房の創業者が幻戯書房からエッセイ集を出すという意外さに惹かれて,この本を手にしたのは新刊で出て間もないころだった.半透明の樹脂函に入った斬…

『出版と社会』

小尾俊人 (2007年9月20日刊行,幻戯書房,東京,2+8 color plates +654 pp. +1 color plate,本体価格9,500円,ISBN:9784901998284) 700ページ近い大著にしてけっこうなお値段ゆえ,数年にわたって逡巡していた(決断できないワタクシ).かつての改造社の…

『昨日と明日の間:編集者のノートから』

小尾俊人 (2009年10月10日刊行,幻戯書房,東京,2+291 pp.,本体価格3,600円,ISBN:9784901998482) 著者最後のエッセイ集.こういう本をゆっくり読むためにこそ「読書の秋」の存在価値があるのだろう.

『エイ・ギンザメ・ウナギのなかま』

ディヴィッド・アルダートン[中坊徹次監訳/甲斐嘉晃・鄭忠勲・田川正朋・土井内龍訳] (2011年8月25日刊行,朝倉書店[シリーズ・知られざる動物の世界:3],東京,iv+117 pp., 本体価格3,400円,ISBN:9784254177633 → 版元ページ)

『The Tangled Bank: An Introduction to Evolution』

Carl Zimmer (2009年刊行,Roberts & Company Publishers, Greenwood Village, ISBN:9780981519470 [hbk] → 版元ページ) 前著:カール・ジンマー『「進化」大全 —— ダーウィン思想:史上最大の科学革命』(2004年11月25日刊行,光文社,東京,493 pp.,本…

『一般システム理論:その基礎・発展・応用』

ルートヴィヒ・フォン・ベルタランフィ(長野敬・太田邦昌訳) (1973年7月10日刊行,みすず書房,東京,xviii+288 pp.,ISBN:4622025221 → 版元ページ) [原著:Bertalanffy, L. von『General System Theory : Foundations, Development, Applications』19…

『A Falling Horizon: Een afscheid van de Sophiapolder in vier seizoenen』

Heidi de Gier (2011年刊行,Fw, Amsterdam, ISBN:9789490119096 → 版元ページ|著者サイト) オランダ南西部ソフィアポルダーの写真集.通常の普及版とともにサウンドスケープを iPod shuffle などに付けた特別版が出版される.この写真集,本文は英蘭の t…

『Wonders and the Order of Nature 1150 - 1750』

Lorraine Daston and Katharine Park (1998年刊行,Zone Books, Massachusetts, ISBN:9780942299908 → 版元ページ) 改装前の東京堂書店・洋書コーナーで手に取った記憶あり.うっすら記憶している触感では,ごわごわした紙の厚い本で,サイズがとても大き…