2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ギドン・クレーメル:琴線の触れ合い』

ギドン・クレーメル (1997年10月刊行,音楽之友社,ISBN:4276217326) エッセイ集 Gidon Kremer 『Obertöne』 (1997,Residenz,ISBN:3701710635)の訳.今でも入手できるようだ.

『ちいさなヴァイオリン:ギドン・クレーメル自伝』

ギドン・クレーメル (1995年5月刊行,リブロポート,ISBN:4845710129) Gidon Kremer 『Kindheitssplitter』 (1997年刊行,Piper Verlag,ISBN:3492223915)の訳.しかし,すでに絶版で,出版社もあとかたもない.

『Zwischen Welten』

Gidon Kremer (2003年刊行,Piper,ISBN:349204459X) ぱらぱらながめる.前著『Kindheitssplitter』 (1997年刊行,Piper Verlag,ISBN:3492223915)は,幼少期から始まり著者のモスクワへの旅立ち(1965年)で終わっているが,本書は,そこから始まり,最…

『子どもの概念発達と変化:素朴生物学をめぐって』

稲垣佳世子・波多野誼余夫 (2005年,共立出版,ISBN:4320094417) 【目次】 第1章 思考の中核領域としての素朴生物学 第2章 生物と無生物の区別 第3章 生物学的理解における類推としての擬人化 第4章 生物学的過程/属性と心理学的過程/属性の区別 第5章 …

『大学のエスノグラフィティ』

船曵建夫 (2005年4月20日刊行,有斐閣,ISBN:4641076987) あっさり読了.文化人類学者の調査フィールドのひとつとして,「大学」の「日常」の記載文を淡々と書き連ねているという読後感あり.もちろん当事者なんだけど,“観察者”でもあるということ: 私が…

「TRCブック・ポータル」8月閉鎖

図書館流通センター(TRC)が長年運営してきた「ブック・ポータル」が,今年8月をもって閉鎖されるそうだ(→告知).※個人情報保護とか著作権保護が主たる理由であるように書かれている.でも,プラス/マイナスを考え合わせると「マイナス」になるのではな…

『Kindheitssplitter』

Gidon Kremer (1997年刊行[初版1993年],Piper Verlag[Serie Piper 2391],ISBN:3492223915) 世界的バイオリニストの自伝.とくに,ラトヴィアの首都リガに生まれた著者(誕生日が同じじゃないか!)がモスクワに音楽留学するまでの少年時代の回顧.後…

『眼の冒険:デザインの道具箱』

松田行正 (2005年4月27日刊行,紀伊国屋書店,ISBN:4314009829) 視覚的にワクワクしそうな本.Albrecht Dürer,D'Arcy Thompson,戸田ツトム,の系列か.とりあえず買い物かごに入れといて,っと.

『生物学史研究』

目次.最新号(第74号,2005年4月発行)に「進化特集」が編まれている.瀬戸口明久さんの論説はどういうレビューになっているのか,気になる.

『大学のエスノグラフィティ』

船曵建夫 (2005年4月20日刊行,有斐閣,ISBN:4641076987) ん,これもまた「参与観察」ですか? “完全なる参加者”から“完全なる観察者”へのグレードの中ではどのあたりに位置しているんでしょ? ぼくは「もう1冊の駒場本」として読むつもりですが. 【目次…

「ISBN」改訂(10桁→13桁)

〈ISBN-10〉から〈ISBN-13〉へ —— 国際標準図書番号(ISBN)を「10桁」から「13桁」に変更する規格が先月発効し(「ISO 2108 4th edition」,2005年5月),これによって,2年間の移行期間の後,2007年1月1日以降はすべての図書のISBNは「13桁」になる.最近…

『山の古典と共に』

大島堅造 (1992年2月20日刊行,図書出版社,ISBN:4809905039). 上の3冊は,いずれも図書出版社の〈ビブリオフィル叢書〉に入っている.天久保にある古書店〈今城屋古書店〉にて.古書としての購入価格は,それぞれ税込定価の 32.4%/33.3%/29.4%.〈…

『書物と愛書家』

アンドリュー・ラング[不破有理訳] (1993年2月28日刊行,図書出版社,東京, 4 color plates + 216 pp., ISBN:4-8099-0508-X) あっさり読了してしまう.200ページほど.詩とエッセイのサンドイッチ.とりわけ,〈エルゼヴィル本〉の挿話がとてもおもしろ…

『書物の話』

ニコライ・スミルノフ=ソコリスキイ (1994年4月30日刊行,図書出版社,ISBN:4809905144)

『マザー・ネイチャー:「母親」はいかにしてヒトを進化させたか』

サラ・ブラファー・ハーディ (上下2巻,2005年5月31日刊行,早川書房,ISBN:4152086394 / ISBN:4152086408) 上下巻で計870ページ超.「母はとても重かった」ということですか.1997年に出た原書も700ページ超だったので,訳本のサイズとしては妥当な線でし…

『The Evolution of Cultural Diversity: A Phylogenetic Approach』

Ruth Mace, Clare J. Holden, and Stephen Shennan (eds.) (2005年,UCL Press,ISBN:1844720659) 進化考古学はすでに“系統学化”が完了しつつあるということですか? 最節約法はもとより,最尤法・ベイズ法,そして系統ネットワークまで何でもありの世界.

『個体発生は進化をくりかえすのか』

倉谷滋 (2005年7月刊行予定,岩波書店,ISBN不明) ご出版おめでとうございます.ゲラが出てからブツになるまでの時間がとても短いのは岩波だけの特徴か.それともいまはそういうものなのか?

『Evolution of the Insects』

David Grimaldi and Michael S. Engel (2005年6月刊行,Cambridge University Press, ISBN:0521821495) 近年,論文集ではない単著で,これだけ包括的な教科書はないと思います.おびただしい数のカラー図版が載っていますので,随所で“眼福”もあり.「xvi+…

『風景と記憶』

サイモン・シャーマ (2005年2月28日刊行,河出書房新社,ISBN:4309255167) ずっと前に買ったまま積まれていたが,やっと登攀開始.序論と第1部〈森〉の第1章「リトアニアのバイソンの地にて」を読了.100ページあまり.この著者らしく,ディテールを紡ぎ合…

『The Tree of Life: An Archaeological Study』

E. O. James (1966,E. J. Brill, Leiden) 生命樹(the tree of life)とか宇宙樹(the cosmic tree)の発祥地は,メソポタミア文明が繁栄した〈近東〉の地であると著者は推測する.楔形文字で粘土板に刻みつけられたシュメール神話に出てくる,万物の起源…

『生命の樹:チャールズ・ダーウィンの生涯』

ピーター・シス (2005年6月30日刊行,徳間書店,ISBN:419862027X) 瞬間読了.小学生向けの絵本なのだが,文章よりもはるかに多くの情報を伝える「絵」がたくさん描き込まれており,それらがとても楽しめる.それにしても — 内容からいって,もっと学年が進…

『小笠原ことばしゃべる辞典』

ダニエル・ロング,橋本直幸 (2005年5月刊行,南方新社,ISBN:4861240441)

『モンゴル草原の文人たち:手写本が語る民族誌』

楊海英 (2005年6月刊行,平凡社,ISBN:4582483070)

『新版・歴史のための弁明 — 歴史家の仕事』

マルク・ブロック (2004年2月20日刊行,岩波書店,ISBN:4000025309) 序文・第1章・訳者あとがきで計70ページほど歩き読み.「起源」に基づく説明への強迫について.あとがきに記されているブロックの「予定目次」を見ると,歴史を推論するための証拠の扱い…

『新耳袋・第十夜』

木原浩勝・中山市朗 (2005年6月19日刊行,メディアファクトリー,ISBN:4840112819) いまなお復刊を求める声が強いという伝説的な扶桑社版『新・耳・袋』(1990年9月5日刊行,扶桑社,ISBN:4594006299)から15年経ち,メディアファクトリーに移ってシリーズ…

『季刊・本とコンピュータ〈第二期・16号〉』

(2005年6月10日刊行,トランスアート,ISBN:4887521952) 特集〈はじまりの本,おわりの本〉.ほんとうにこれでおしまいなんですね.感慨深い.1997年の第一期創刊号から欠かさず買っていた雑誌.1回だけ寄稿したこともある(第二期・4号,2002年).もとも…

『グロテスクな教養』

高田里惠子 (2005年6月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書539],東京,ISBN:4480062394 → 版元ページ) 【書評】※Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 明治以降の日本で展開された「教養」あるいは「教養主義」をめぐるさまざまな主張を…

『教養主義の没落:変わりゆくエリート学生文化』

竹内洋 (2003年7月25日刊行,中央公論新社[中公新書1704],東京,ISBN:4121017048 → 版元ページ) 【書評】※Copyright 2003 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 大正時代の旧制高校の時代から現代の大学にいたるまで,約1世紀にわたる日本の学生の…

『Statistics: An Introduction Using R』

Michael J. Crawley (2005年4月刊行,Wiley,ISBN:0470022973 [hardcover] / ISBN:0470022981 [paperback]). →出版社のページ/目次/コンパニオン・サイト.

『在郷町の歴史人口学:近世における地域と地方都市の発展』

高橋美由紀 (2005年,ミネルヴァ書房,ISBN:4623044017) 地方中小都市の歴史人口学的研究は抜け落ちているというようなことを速水融が言っていたが,その穴を埋めるような本なのかな.