2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『現代語訳 江戸府内絵本風俗往来』

菊池貴一郎[小林祥次郎訳] (2023年7月25日刊行,KADOKAWA[角川ソフィア文庫・I-170-1],東京, 621 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-04-400766-9 → 版元ページ)原本は明治時代も終盤にかかる1905年(明治38年)12月に東陽堂から刊行され,1965年9月に…

『Phylogenetic Ecology: A History, Critique, and Remodeling』目次

Nathan G. Swenson (2019年11月刊行, The University of Chicago Press, Chicago, x+216 pp., ISBN:978-0-226-67150-5 [pbk] → 版元ページ)あまりテツガク的な教科書ではなかった.RとかPythonなユーザー向け.【目次】 Preface ix 1. Introduction and a …

『夢見る帝国図書館』感想

中島京子 (2019年5月15日刊行,文藝春秋,東京, 404 pp., 本体価格1,850円, ISBN: 978-4-16-391020-8 → 版元ページ)読了.もともと小説は読まないワタクシは本書が新刊で出たときにうっかりまたいで通り過ぎてしまった.しかし,あらためて手に取ると “小…

『メタヒストリー:一九世紀ヨーロッパにおける歴史的想像力』目次

ヘイドン・ホワイト[岩崎稔監訳] (2017年10月20日刊行,作品社,東京, 703 pp., 本体価格6,800円, ISBN:978-4-86182-298-8 → 版元ページ)【目次】 [日本語版序文]ようやく! そして,メタヒストリーを再考することの意味について 9 [四〇周年記念版へ…

『メタヒストリー:一九世紀ヨーロッパにおける歴史的想像力』

ヘイドン・ホワイト[岩崎稔監訳] (2017年10月20日刊行,作品社,東京, 703 pp., 本体価格6,800円, ISBN:978-4-86182-298-8 → 版元ページ)何年も前から「Metahistoryの翻訳まだぁ〜?」と言い続けてきたにもかかわらず,700ページ超の翻訳本が出たのを買…

『イラク水滸伝』目次

高野秀行 (2023年7月30日刊行,文藝春秋,東京, 12 color plates + 477 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-16-391729-0 → 版元ページ)ティグリスとユーフラテスがつくる湿地帯(アフワール)はさぞやハマダラカ将軍とマラリア戦士たちの天国なんだろうなあ…

「日本の地理学は『銃・病原菌・鉄』をいかに語るのか―英語圏と日本における受容過程の比較検討から―」

二村太郎・荒又美陽・成瀬厚・杉山和明 日本の地理学は『銃・病原菌・鉄』をいかに語るのか―英語圏と日本における受容過程の比較検討から―. E-journal GEO, 7(2): 225-249, 2012. pdf [open access]地理学の観点からの批判と考察.この記事では『生物科学』…

『CRISPRってなんだろう?:14歳からわかる遺伝子編集の倫理』

Yolanda Ridge(著)・Alex Boersma(画)[坪子理美訳] (2023年8月20日刊行,化学同人,京都, vi+129 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7598-2344-8 → 版元ページ)

『ナゾとき「進化論」:クイズで読みとく生物のふしぎ』

ゆるふわ生物学(著)・三上智之(編) (2023年7月21日刊行,KADOKAWA,東京, 199 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-04-606023-5 → 版元ページ)ゲラを事前に読ませていただいた関係でご恵贈ありがとうございます.

『帝国図書館:近代日本の「知」の物語』読了

長尾宗典 (2023年4月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2749],東京, xvi+283 pp., 本体価格920円, ISBN:978-4-12-102749-8 → 目次|版元ページ)読了.明治時代に成立した文部省書籍館をルーツとする帝国図書館の歴史をたどる本.ワタクシ的には第二次世…

『怪を訊く日々:怪談随筆集』

福澤徹三 (2023年6月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫・ふ-58-1],東京, 278 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-480-43883-6 → 版元ページ)

『ソース焼きそばの謎』目次

塩崎省吾 (2023年7月25日刊行,早川書房[ハヤカワ新書・006],東京, 302 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-15-340006-1 → 版元ページ)【目次】 地図[昭和15年頃の浅草周辺] 3 まえがき 4 プロローグ 昭和一一年の焼きそばマニュアル 10第1章 ソース焼…

『インフルエンザウイルスを発見した日本人』目次

山内一也 (2023年8月4日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・321],東京, vi+114+6 pp., 本体価格1,400円, ISBN:978-4-00-029721-9 → 版元ページ)【目次】 序章 インフルエンザウイルスの発見者T ・ヤマノウチとは誰か 1 1 インフルエンザ菌からイン…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(続56)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行|2009年12月18日第3刷刊行|2010年5月10日第4刷刊行|2011年10月7日第5刷刊行|2013年6月28日電子本刊行|2015年4月14日第6刷刊行|2018年4月17日第7刷刊行|2021年8月31日第8刷刊行,講談社[現…

『〈精神病〉の発明:クレペリンの光と闇』目次

渡辺哲夫 (2023年8月8日刊行,講談社[講談社選書メチエ・789],東京, 261 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-06-533024-1 → 版元ページ)【目次】 はじめに――なぜ、いま、クレペリンを問うのか 3 序 11 第1章 誕生と助走(一八五六―九一年) 19 第2章 …

『アルツハイマー病研究、失敗の構造』目次

カール・ヘラップ[梶山あゆみ訳] (2023年8月10日刊行,みすず書房,東京, x+322+16 pp., 本体価格3,200円, ISBN: 978-4-622-09629-0 → 版元ページ)【目次】 日本語版に寄せて iii プロローグ 1I 初めに何があったのか 3第1章 患者と家族、市民にとっての…

『胃袋の近代:食と人びとの日常史』感想

湯澤規子 (2018年6月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+325+18 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-8158-0916-4 → 目次|版元ページ)やっと読了. “大きな歴史” の流れに埋もれてしまいがちな “小さな歴史” の手がかりを一つ一つ掘り起こしながら,…

『古本屋は奇談蒐集家』感想

ユン・ソングン[清水博之訳] (2023年5月30日刊行,河出書房新社,東京, 300 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-309-20882-4 → 目次|版元ページ)韓国で古書店を営む著者が,古書探索の依頼者から訊き取ったエピソードを蒐めた本.読了してひとつひとつの…

『索引 〜の歴史:書物史を変えた大発明』目次

デニス・ダンカン[小野木明恵訳] (2023年8月30日刊行,光文社,東京, 429 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-334-10031-5 → 版元ページ)さっそくご恵贈いただきまことにありがとうございます.原書:Dennis Duncan『Index, A History of the: A Bookish …

『「悪所」の民俗誌:色町・芝居町のトポロジー』感想

沖浦和光 (2023年6月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫・お-77-1],東京, 334 pp., 本体価格900円, ISBN:978-4-480-43886-7 → 目次|版元ページ)遊廓と芝居町という「場」がどのような歴史的経緯から生まれ,深く関わり合うようになったかが論じられている…

『「悪所」の民俗誌:色町・芝居町のトポロジー』目次

沖浦和光 (2023年6月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫・お-77-1],東京, 334 pp., 本体価格900円, ISBN:978-4-480-43886-7 → 版元ページ)【目次】 第1章 わが人生の三つの磁場 9 第2章 「悪所」は「盛り場」の源流 39 第3章 遊女に潜む霊妙なパワー 79 第4…

『分類思考の世界:なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』残響(89)

三中信宏 (2009年9月20日第1刷刊行/2009年10月8日第2刷刊行/2009年12月3日第3刷刊行/2013年7月26日電子本刊行/2015年5月8日第4刷刊行/2018年1月19日第5刷刊行/2021年11月8日第6刷刊行,講談社[現代新書2014],本体価格900円(税込価格990円),328 …

『The Natural Violist: XV Essential Exercises for the Viol』

Thomas Baeté(著)・Bram Ollienz(デザイン・イラスト) (2021年刊行,Editions Walhall, Magdeburg, 76 pp., ISMN:M-979-0-50265-179-4 → 版元ページ)2023年8月4日(金)の夜,ノバホール・ホワイエにて開催された〈邊保陽一リコーダーリサイタル2023 …

『広がる! 進化心理学』

小田亮・大坪庸介(編) (2023年6月1日刊行,朝倉書店,東京, vi+183 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-254-52306-5 → 版元ページ)

『応答、しつづけよ。』目次

ティム・インゴルド[奥野克巳訳] (2023年6月2日刊行,亜紀書房,東京, 415 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-7505-1764-3 → 版元ページ)【目次】 序と謝辞 11 招待 14 森の話 43 吐き、登り、舞い上がって、落ちる 93 地面に逃げ込む 143 地球の年齢 20…

『つくる人になるために:若き建築家と思想家の往復書簡』目次

光嶋裕介・青木真兵(著)|青木海青子(イラスト) (2023年8月20日刊行,灯光舎,京都, 7 color plates + xiv + 233 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-909992-03-1 → 版元ドットコム)このざらついた紙質は西野嘉章『裝釘考』(2000年4月15日刊行,玄風舎…

『未完の天才 南方熊楠』目次

志村真幸 (2023年6月20日刊行,講談社[講談社現代新書・2710],東京, 255 pp., 本体価格940円, ISBN:978-4-06-532636-7 → 版元ページ)【目次】 はじめに 3 第1章 記憶力――百科事典を暗記する 17 第2章 退学と留学――独学の始まり 37 第3章 ロンドンでの「…

『開かれた社会とその敵【第2巻】:にせ予言者――ヘーゲル、マルクスそして追随者(上)』目次

カール・ポパー[小河原誠訳] (2023年7月14日刊行,岩波書店[岩波文庫・青N607-3],東京, 552 pp., 本体価格1,430円, ISBN:978-4-00-386027-4 → 版元ページ) https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2023/04/21/084139 【目次】 凡例 3第2巻 にせ予…