2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『内田百閒随筆集』

内田百閒 (2021年6月10日刊行,平凡社[平凡社ライブラリー・916],東京, 223 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-582-76916-6 → 版元ページ)『阿房列車』の作者は戦前戦後の時代を生きてきた.平凡社ライブラリーに随筆集が入ったので,これはお迎えする…

『百鬼園戰後日記(下卷)』

内田百閒 (1982年4月20日刊行,小澤書店,東京, 367 pp.)下巻は1947年6月1日から1949年12月31日まで.小澤書店のクロス装幀はいつ撫でても心地よい.黄ばんだ朝日新聞の切り抜きが挟まっていた.出版後すぐに出た種村季弘の書評「40年代の空白埋める」(19…

『百鬼園戰後日記(上卷)』

内田百閒 (1982年3月20日刊行,小澤書店,東京, 360 pp.)百鬼園先生は稀代の “日記魔” でもあった.この上巻は1945年8月22日から1947年5月31日分.大空襲の中で東京が焼盡してしまっても,焼け出されて逃げ込んだ三畳敷きの小屋の中でさっそく日記をつけ始…

『思考の体系学:分類と系統から見たダイアグラム論』重版出来!

三中信宏 (2017年4月25日刊行,春秋社,東京, 6+316+23 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-393-33355-6 → コンパニオン・サイト|版元ページ)出版四年目にしてやっと重版出来! 第2刷は今月末に出るとのこと.数式まわりと文献リストはかなり “蟲捕り” し…

『読む・打つ・書く —— 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』イベント詳細

三中信宏 (2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ)一週間後に迫ってきたゲンロンカフェでのイベ…

『じゃりン子チエ 17』

はるき悦巳 (2021年6月13日刊行,双葉社[双葉文庫・は-04-70],東京, 本体価格800円, 478 pp., ISBN:978-4-575-72816-3 → 版元ページ)

『虫たちの日本中世史:『梁塵秘抄』からの風景』総括

植木朝子 (2021年3月1日刊行,ミネルヴァ書房[叢書〈知を究める〉・19],京都, vi+327+11 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-623-09058-7 → 目次|版元ページ)最後の終「豊かなミクロコスモス」では,全体の総括として『梁塵秘抄』やその他の今様に謡わ…

『虫たちの日本中世史:『梁塵秘抄』からの風景』第5〜7章

植木朝子 (2021年3月1日刊行,ミネルヴァ書房[叢書〈知を究める〉・19],京都, vi+327+11 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-623-09058-7 → 目次|版元ページ) 第5章「中世の子ども・武将・芸能者たちと遊ぶ虫 ── 蜻蛉」はトンボの話題だ.ここでも「あ…

『虫たちの日本中世史:『梁塵秘抄』からの風景』第3〜4章

植木朝子 (2021年3月1日刊行,ミネルヴァ書房[叢書〈知を究める〉・19],京都, vi+327+11 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-623-09058-7 → 目次|版元ページ) 第3章「中国文芸と鳴く虫・跳ねる虫 ── 機織虫・蟋蟀・稲子麿」の最初は “鳴く蟲” だ.その…

『虫たちの日本中世史:『梁塵秘抄』からの風景』第1〜2章

植木朝子 (2021年3月1日刊行,ミネルヴァ書房[叢書〈知を究める〉・19],京都, vi+327+11 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-623-09058-7 → 目次|版元ページ) 第1章「中世芸能に舞う虫 ── 蟷螂・蝸牛」では,舞い踊る “蟲” が登場する.カマキリ(蟷螂…

『虫たちの日本中世史:『梁塵秘抄』からの風景』読了

植木朝子 (2021年3月1日刊行,ミネルヴァ書房[叢書〈知を究める〉・19],京都, vi+327+11 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-623-09058-7 → 目次|版元ページ) 蝶・蛍・蜻蛉・蟷螂・蟋蟀・虱・蜘蛛・稲子麿などなど中世の人々の生活と昆虫との関わりを描…

『野生動物医学への挑戦:寄生虫・感染症・ワンヘルス』目次

浅川満彦 (2021年6月10日刊行,東京大学出版会,東京, viii+196 pp., 本体価格2,900円, ISBN:978-4-13-062229-5 → 版元ページ)カバーイラストの “ヒゲの先生” からは実物のワイルドさは想像できないにちがいない(ほめてます).もう十年余り前になるが,…

『読む・打つ・書く —— 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』本日書店搬入とイベント

三中信宏 (2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ)奥付には「6月15日刊行」と書かれているが,本…

『近代華族動物学者列伝 』近刊

保科英人 (2021年7月刊行予定,勁草書房,東京, 本体価格3,000円, ISBN:978-4-326-75058-0 → 版元ページ)

『ウイルスはささやく:これからの世界を生きるための新ウイルス論』目次

武村政春 (2021年3月25日刊行,春秋社,東京, xii+277+4 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-393-33236-8 → 版元ページ)【目次】 はじめに i 第1章 ウイルス論 ――ウイルスとはなにか 3 第2章 ミミウイルス論 ――ウイルスの戦略 45 第3章 マルセイユウイル…

『生物のかたち』Kindle本で復刊

ダーシー・トムソン[柳田友道・遠藤勲・古沢健彦・松山久義・高木隆司訳] (1973年7月20日刊行,東京大学出版会[UP選書・121],東京, x+215 pp., ISBN:4-13-006021-X → 版元ページ)東京大学出版会〈UP選書〉が Kindle 本で復刊.オススメ本は本書.版元…

『パンデミックの世紀:感染症はいかに「人類の脅威」になったのか』

マーク・ホニグスバウム[鍛原多惠子訳] (2021年5月30日刊行,NHK出版,東京,542 pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-14-081856-5 → 版元ページ)

『校正のこころ 増補改訂第二版:積極的受け身のすすめ』目次

大西寿男 (2021年5月20日刊行,創元社,大阪, 254 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-422-93219-4 → 版元ページ)【目次】 はじめに 9 第1章 引き合わせ――校正の仕事(1) 13 第2章 素読み――校正の仕事(2) 27 第3章 言葉を「正す」という校正 39 第4…

『名随筆で学ぶ英語表現:寺田寅彦 in English』

トム・ガリー,松下貢 (2021年6月11日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・304],東京, xii+117 pp., 本体価格1,300円, ISBN:978-4-00-029704-2 → 版元ページ[音声データ])寺田寅彦のエッセイを英語で.版元ページから音声データ(MP3)をダウンロー…

『読む・打つ・書く —— 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』見本刷着弾

三中信宏 (2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ)見本刷30冊がドカンと着弾した.ハードカバー…

『蝶はささやく:鱗翅目とその虜になった人びとの知られざる物語』目次

ウェンディ・ウィリアムズ[的場知之訳] (2021年6月10日刊行,青土社,東京, 16 color plates + 323 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-7917-7384-8 → 版元ページ)【目次】 カラー口絵(16 pp.) 序章 9第1部 過去第1章 ゲートウェイ・ドラッグ 17 第2章 …

『The Book of Trees — 系統樹大全:知の世界を可視化するインフォグラフィックス』在庫状況

マニュエル・リマ[三中信宏訳] (2015年3月19日刊行,ビー・エヌ・エヌ新社, 東京, 215 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-86100-956-3 [hbk] → コンパニオン・サイト|版元ページ)五年前にワタクシが訳した本書はすでに在庫僅少.オンライン書店では2〜3…

『読んでいない本について堂々と語る方法』逃亡罪逮捕

ピエール・バイヤール[大浦康介訳] (2008年11月25日刊行,筑摩書房,235 pp.,本体価格1,900円,ISBN:978-4-480-83716-5 → 書評|版元ページ)『読む・打つ・書く』の執筆中さんざん探し回っても身柄確保できず,しかたなくもう1冊買ったのに,今朝になっ…

『第三の精神医学:人間学が癒やす身体・魂・霊』

濱田秀伯 (2021年6月8日刊行,講談社[講談社選書メチエ・749],東京, 210 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-06-523824-0 → 版元ページ)

『読む・打つ・書く —— 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』コンパニオン・サイト開設

三中信宏 (2021年6月15日刊行予定,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → 目次|版元ページ)半月後には店頭に並んでいる拙著のコンパニオン・サイトを…

『生物の科学 遺伝・2021年第3号』

〈特集:お酒の生物学[日本編]〉 http://www.nts-book.co.jp/item/detail/summary/bio/20051225_42.html

『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す[増補版]』

須藤靖・伊勢田哲治 (2021年5月30日刊行,河出書房新社,東京,342 pp., 本体価格2,000円,ISBN:978-4-309-25427-2 → 版元ページ)出たばかりのこの改訂版が届いた.旧版:須藤靖・伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す』(…

『科学を育む 査読の技法+リアルな例文765』

水島昇 (2021年6月21日刊行予定,羊土社,東京, 本体価格4,200円, ISBN:978-4-7581-2113-2 → 版元ページ)英題は〈The Art of Referee〉の方がいいんじゃないかと一瞬思ったが,それじゃ格闘技になってしまうか.

『タンゴの真実』目次

小松亮太 (2021年4月5日刊行,旬報社,東京, 431 pp. + 10 color plates, 本体価格4,000円, ISBN:978-4-8451-1679-9 → 版元ページ)従来の “タンゴ” のイメージを切り崩す偶像破壊本かも.ワタクシ的にはアコーディオン/バンドネオン/コンサーティーナの…

『ニルス・リューネ』目次

イェンス・ピータ・ヤコブセン[奥山裕介訳] (2021年6月8日刊行,幻戯書房[ルリユール叢書],東京, 353 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-86488-220-0 → 版元ページ)イェンス・ピータ・ヤコブセン(1847-1885)はチャールズ・ダーウィンの『種の起源』…