2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧
スコット・カマジン他著[松本忠夫・三中信宏共訳] (2009年4月1日刊行,約600ページ,海游舎,東京 → ISBN:9784905930488 → 版元ページ|原書目次|原書感想) 全部で500ページあまりのゲラを二日間でイッキに読んだ.さすがに「三校」ともなれば,ガレキ…
(2009年2月1日発行,みすず書房 → 版元ページ) はい,毎年恒例の「読書アンケート特集」.細かい活字でびっしり組んであるので,しっかり読むと時間がかかります.ちなみに,ぼくの選んだ五冊は pp. 37-38 に載ってます.
ジョン・C・エイビス[西田睦・武藤文人監訳/馬渕浩司・向井貴彦・野原正広訳] (2008年12月26日刊行,東京大学出版会, xii+304 pp., 本体価格7,600円, ISBN:9784130602198 → 版元ページ) 原書:John C. Avise『Phylogeography: The History and Formatio…
阿岸祐幸 (2009年1月20日刊行,岩波書店[岩波新書・新赤版1173],ISBN:9784004311737 → 版元ページ) ただの「温泉本」ではない,温泉医学の入門書.ドイツの温泉について言及多し.ベルツの再来か.あとがきで,日本の温泉利用は「新鮮な生の素材にこだ…
Deborah Heiligman (2008年12月23日刊行,Henry Holt and Co., ISBN:9780805087215 → 版元ページ|著者サイト) さっそく届きました.予想通り,ダーウィン夫妻と子どもたちの家庭生活物語らしい.まあ,精神的内面は別として,イングランド郊外での静かな…
R. B. Freeman →公開サイト 先日の日経サイエンス対談で,茂木さんが興味をもっていたダーウィン家の「系図」のことで備忘メモ.ダーウィン関連資料の電子化を進めている〈Charles Darwin Online〉サイトで,昨年この系図集:R. B. Freeman『Darwin Pedigree…
スコット・カマジン他[松本忠夫・三中信宏訳] (2009年4月1日刊行予定,海游舎,約600ページ,ISBN:9784905930488 → 版元ページ) 海游舎からメールあり.残りの章の三校ゲラを郵送するとのこと.そして,ここ何年か引きずってきたこの訳本の刊行予定「200…
John Earman (1992年5月刊行,The MIT Press[Bradford Books], ISBN:0262050463 [hbk] → 版元ページ|pdf) おお,これはビシッと正しい「科学哲学」な本じゃないですか.“べいづ本”というとわれわれの業界では「論よりラン」な計算統計MCMC本をつい連想…
(2009年2月下旬刊行予定,医学書院,約3.600ページ,本体価格18,000円,ISBN:9784260005821 → 版元ページ) 初版が出たのは6年前の2003年3月だった.ぼくは系統学関連15項目を執筆しているので,著者割引価格(半額)で購入できるらしい.それでも「9,000円…
円満字二郎 (2008年12月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書756],ISBN:9784480064622 → 版元ページ) シンプルに漢和辞典を「読む」ための本.思い起こせば,ぼくが最初に漢和辞典を手にしたのは,小学生(中学生?)のときに買った『角川新字源』だった(こ…
Warren D. Allmon, Patricia Kelley, and Robert Ross (eds.) (2008年11月6日刊行,Oxford University Press, xiv+400 pp., ISBN:9780195373202 [hbk] → 版元ページ) あのグールドもついに「評伝」の対象となってしまったか —— ビッグネームが逝去すると,…
(2008年12月刊行, Annual Reviews, Palo Alto, ISBN:9780824314392 → 版元ページ) 系統学関連だと,Daniel C. Fisher の「stratocladistics」とAndy Purvisの「絶滅系統学」のふたつくらいかな.今年はちょっと少ない.Douglas J. Emlen「動物兵器の進化…
谷根千工房(編著) (2009年1月下旬刊行予定, 亜紀書房, 本体価格2,400円, ISBN:9784750509013 → 版元トップページ) 〈ナンダロウアヤシゲな日々〉の記事(1月12日付)によると,本書は今年終巻となる地域雑誌『谷中根津千駄木』(→〈谷根千ネット〉)…
カレル・チャペック(飯島周編訳) (2009年1月10日刊行,筑摩書店[ちくま文庫 ち-8-4], ISBN:9784480424983) 二年前にこのシリーズの既刊三冊が立て続けに出て以来,二年ぶりに続刊が出た.今回,彼が周遊したのは,順にデンマーク→スウェーデン→ノルウ…
野中健一 (2008年12月24日刊行, 亜紀書房, 294 pp., 本体価格1,600円, ISBN:9784750508153 → 版元トップページ) 【目次】 第1章 積極的な食文化としての昆虫食:昆虫を食べるということ 9 第2章 ハチの採集技術とその方法:はちの子を求めて,日本をめぐる…
野中健一 (2008年12月24日刊行, 亜紀書房, 294 pp., 本体価格1,600円, ISBN:9784750508153 → 目次|版元トップページ)同じ著者によるこれまでの本は,どちらかといえば「民族昆虫学」的な冒険譚風の内容だったが,今回いただいた本をざっとブラウズすると…
Dina Johanna Kornet (1993年刊行,Instituut voor Theoretische Biologie, Universiteit Leiden, 121 pp., ISBNなし) ライデン大学に提出された著者の学位論文.一般には流通していない出版物.系統樹(あるいは系統ネットワーク)の祖先子孫関係に基づい…
Thomas Bach, Olaf Breidbach, Dietrich von Engelhardt (Hrsg.) 『Band 2: Lehrbuch der Naturphilosophie』(2007年12月刊行,ISBN: 978-3-7400-1223-6 → 版元ページ)彼の主著である『自然哲学梗要(Lehrbuch der Naturphilosophie)』を含む.
Thomas Bach, Olaf Breidbach, Dietrich von Engelhardt (Hrsg.) 『Band 1: Frühe Schriften zur Naturphilosophie』(2007年12月刊行,ISBN: 978-3-7400-1171-0 → 版元ページ)初期の博物学論文を集めた.
Thomas Bach, Olaf Breidbach, Dietrich von Engelhardt (Hrsg.) (2007年12月〜[刊行中], Verlag Hermann Böhlaus Nachfolger, Weimar, ISBN: 978-3-7400-1170-3 [set] → 版元ページ) ドイツのロマン主義 Naturphilosoph のひとり Lorenz Oken の著作集…
八木福次郎 (2009年10月10日刊行,平凡社[平凡社ライブラリー653],ISBN:9784582766530 → 版元ページ) 神保町の“生き字引”みたいな著者の本.「古本」本はすでに安定した読者層が形成されているのだろうか.この2冊は東京の古本業界を知り尽くしている著…
青木正美 (2009年12月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫],ISBN:9784480424914 → 版元ページ) 同じ著者による:青木正美『古本商売 蒐集三十年』(1984年7月15日刊行,日本古書通信社,ISBN なし→目次),青木正美『東京下町 古本屋三十年』(1982年12月1日…
Robert J. Richards (2002年12月刊行, The University of Chicago Press, Chicago, xx+587 pp.+ 4 color plates, ISBN:0226712109 [hbk] → 目次|版元ページ|著者ページ) 18〜19世紀の〈ロマン主義サイエンス〉をめぐる Robert J. Richards『The Tragic S…
Jonathan Hodge and Gregory Radick (eds.) (2009年3月刊行予定,Cambridge University Press, ISBN:9780521884754 [hbk] / ISBN:9780521711845 [pbk] → 版元ページ) 続々と出てきましたなあ(先が思いやられる……).これまた叢書〈Cambridge Companions …
柳家花緑 (2008年11月25日刊行,角川書店[角川SSC新書052],ISBN:9784827550535 → 版元ページ) 名人とか国宝と呼ばれる落語家のエピソードが実に人間離れしていておもしろい.みなさん,ただ者ではないプロの集団です.口承芸としての「落語」の系譜が連…
Michael E. N. Majerus (1998年刊行,Oxford University Press, Oxford, xiv + 338 pp., ISBN:0198549822 [pbk]) 「Kettlewell本」のアップデートを公言して,ガの工業暗化の研究最前線を論じた本.その真っ赤な表紙は,まるで警告色のように,本棚のどこ…
Bernard Kettlewell (1973年刊行,Clarendon Press, Oxford, 1 color plate + xiv + 423 pp., ISBN:0198573707 [hbk]) 先日からオオシモフリエダシャクの「工業暗化」ネタを引きずっていて,Kettlewell のこの元本を見ようとするも,現物がいったいこの本…
東浩紀・北田暁大(編) (2008年12月25日刊行,日本放送出版協会[NHKブックス別巻],451 pp.,本体価格1,500円,ISBN:9784140093412 → 版元ページ) 創刊号:東浩紀・北田暁大(編)『思想地図 vol.1:特集・日本』(2008年4月25日刊行,日本放送出版協会…
Judith Hooper (2002年8月15日刊行,W. W. Norton, New York, xx+377 pp., ISBN:0393051218 → 書評) 【目次】 Acknowledgements ix MAP: Kettlewell's Britain xiiiPrologue: The moths of Oxford xvPART 1 1. The mooolit world 3 2. What Darwin missed …
Judith Hooper (2002年8月15日刊行,W. W. Norton, New York, xx+377 pp., ISBN:0393051218 → 目次)某誌編集部より,オオシモフリエダシャクの工業暗化に関する質問を受けた.質問メールを事情通の知人に転送して意見を乞う.白色型と暗化型が幹に並んでと…