2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『昭和ジャズ喫茶伝説』

平岡正明 (2005年10月7日刊行,平凡社,ISBN:4582832725) おお,これは,1960〜70年代の学生運動とジャズとオーディオがきめ細かくミックスされたひと連なりのモノローグだ.『山口百恵は菩薩である』の著者はこんなことをしてきたのか.ところどころに当…

『讀書游心』

富士川英郎 (1989年6月20日刊行,小澤書店,ISBN:なし[0095-120107-0791]) 著者が晩年に出した『讀書〜』シリーズの第2作.木下杢太郎の中国・欧州紀行と彼による本の装幀を論じた第I部からはじまり,詩人論,旧制高校時代の回顧,漢詩に関するエッセイ…

『2006 つくばランチ完全マニュアル』

(2005年10月20日第7.01版刊行,つくばで人生を楽しむ母の会事務局,ISBN なし) つくばローカルな新刊.ひょっとして,ワタクシは本書の“正しい読者”ではないのかもしれませぬが…….少なくともつくば在住者の食生活にはきっと役立つでしょう.TX が開通して…

『ビールと日本人:明治・大正・昭和ビール普及史』

キリンビール(編) (1984年4月30日刊行,三省堂,ISBN:4385349118) 第1章「日本人のビール初体験」.なかなか興味深い歴史的エピソードがいっぱい.日本語の“ビール”という言葉はオランダ語由来だそうだ.第2章「文明開化の波に乗って」と第3章「二つの大…

『印刷史/タイポグラフィの視軸』

府川充男 (2005年10月25日刊行,実践社,ISBN:4916043820) 版元からダイレクトメールが届いたので,即注文.「目から鱗連発」とのこと.→紹介ページ

『The Complete Work of Charles Darwin Online』

〈プロジェクト・サイト〉 ついに「ダーウィン全著作」のオンライン版が出るようになるとは.このプロジェクトは,リーダーのひとりである John van Wyhe がいま進めている〈The Writings of Charles Darwin on the Web〉をベースにして,ダーウィンの公刊著…

『Phylogenetic Supertrees: Combining Information to Reveal the Tree of Life』

Olaf R. P. Bininda-Emonds (ed.) (2004年刊行,Kluwer Academic Publishers[Computational Biology Series Volume 4], Dordrecht, xiv+550 pp., ISBN:1402023294 [paperback] / ISBN:1402023286 [hardcover]) 【目次】List of contributers viiiPreface…

『9.11 生死を分けた102分:崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言』

ジム・ドワイヤー&ケヴィン・フリン (2005年9月15日刊行,文藝春秋,ISBN:4163674306) 一言で言えば〈読む映画〉.衝突から崩壊までの2時間足らずの限られた時間に「中で起こったこと」を救助関係者からの聞き取り,電話交信記録の解読,そして生還者の証…

『恐竜と遊ぼう:博物館で恐竜を100倍楽しむ方法』

北村雄一 (2002年07月15日,誠文堂新光社,ISBN:4416802242) 【目次】 1.生物を整理してみよう 分類する哲学者/分類される恐竜 もっと詳しく 2.整理の仕方 すっきりさせたい/でもどうやって? 類とはなんだろうか? ダーウィンの解釈 3.生命の樹の…

『Encyclopedia of Dinosaurs』

Philip J. Currie and Kevin Padian (eds.) (1997年刊行,Academic Press,ISBN:0122268105) 新しい化石が発見されるたびに,進化シナリオが書き換えられていくので,古い恐竜本はあまり役立たないのかもしれませんが,いまのところこの恐竜百科辞典(マイ…

『Variation: A Central Concept in Biology』

Benedikt Hallgrímsson & Brian K. Hall (eds.) (2005年6月24日刊行,Academic Press,ISBN:0120887770) 遺伝的変異に関する最新の論文集.Evo-devo や形態測定学,あるいは相同性に関する論説が多いが,驚倒したのは Leigh Van Valen の論文が載っていた…

『忍びよる闇:新居に牙を剥く公権力との闘い』

熊野宗治 (2005年9月刊行,東洋出版,ISBN:4809675025) タイトルを見ただけではけっしてピックアップしなかっただろうが,紹介文がむむむ:「なぜこんなことに! つくばエクスプレス開通.その華やかなセレモニーの陰に隠された闇」とのこと.なんだか〈噂…

『ギリシャ裏道散歩』

稲尾節 (2005年10月末刊行予定,現代企画室,ISBN不明) なんとなくそそられますなあ.

『竜とわれらの時代』

川端裕人 (2005年10月刊行,徳間文庫,ISBN:4198923132) 恐竜ノベルズですか?

『街の記憶:1989 KANDA JIMBOCHO』

石橋総合印刷(編) (1989年11月9日刊行,石橋総合印刷,ISBN:なし[非売品]) こちらは完全な非売品で,石橋総合印刷株式会社が創業40周年を記念してつくった,神保町の記録本.ソフトカバーながら函入りで,神保町の街角のスナップ写真や絵がたくさん載…

『随筆 本が崩れる』

草森紳一 (2005年10月20日刊行,文藝春秋[文春新書472],ISBN:4-16-660472-4 → 版元ページ) 厚めの新書だが,全体は3部構成:「本が崩れる」(pp. 11-152),「素手もグローブ:戦後の野球少年時代」(pp. 153-222),「喫煙夜話〈この世に思残すこと無…

『ビールと日本人:明治・大正・昭和ビール普及史』

キリンビール(編) (1984年4月30日刊行,三省堂,ISBN:4385349118) 歴史的に貴重な写真やラベルがいろいろ載っているようだ.元々は麒麟麦酒株式会社が創業75周年を記念して出した非売品の本だったが,リクエストに押されて商業出版したとか.800円.

『ビールと古本のプラハ』

千野栄一 (1997年8月20日刊行,白水社[白水uブックス・1040],東京, 187 pp., ISBN:4-560-07340-6) 内容的には「1989」年以降のプラハの話.著者自身が書いているように,前著である千野栄一『プラハの古本屋』(1987年3月20日刊行,大修館書店,ISBN:4-…

『秘湯,珍湯,怪湯を行く! 温泉チャンピオン6000湯の軌跡』

郡司勇 (2005年9月10日刊行,角川ONEテーマ21[C-98], ISBN:4047100129) 温泉のカラー写真がたくさん載っていてグッド.まずは最初の2章“足元湧出温泉”と“野湯”の章を読む.足元湧出といえば蔦温泉旅館〈久安の湯〉を思い出す.風呂の底からぼこっぼこっ…

『新恐竜:進化し続けた恐竜たちの世界』

ドゥーガル・ディクソン (2005年7月28日刊行,ダイヤモンド社,ISBN:4478860505) 「恐竜本」というのはかぎりなく出版されていることを知る.20年も前の大判の『アフターマン』以来,久しぶりのディクソン.ううむ,ひたすらヴィジュアル,とことんCG,ち…

『Homology and Systematics: Coding Characters for Phylogenetic Analysis』

Robert Scotland and R. Toby Pennigton (eds.) (2000年刊行,Taylor and Francis,London,ISBN:0748409203) 【書評】※Copyright 2002 by MINAKA Nobuhiro. All rights reservedThe Systematics Association の第1回国際会議(Oxford, 1997)をベースに…

『Abductive Reasoning』

Douglas Walton (2005年2月刊行,The University of Alabama Press,Tuscaloosa, ISBN:0817314415) 【目次】 Acknowledgments Introduction 1 Abductive, Presumptive, and Plausible Arguments Abductive Inference Peirce on the Three Types of Reasoni…

『プラハの古本屋』

千野栄一 (1987年3月20日刊行,大修館書店,ISBN:446921096X) 【書評(まとめて)】※Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reservedこの本は,著者の心情を考えると,徳永康元『ブダペストの古本屋』(1982年4月30日刊行,恒文社,ISBN:47704048…

『クジャクの雄はなぜ美しい?[増補改訂版]』

長谷川眞理子 (2005年9月25日刊行,紀伊国屋書店,ISBN:4314009942) 初版は1992年1月31日刊行(ISBN:4314005742).40ページほど厚いこの改訂版をすでに読んでいる細馬さんは,「ほぼ別の本と言ってよいのてはないか」と評している(〈The Beach〉の10月9…

『Charles Darwin, Geologist』

Sandra Herbert (2005年刊行,Cornell University Press,ISBN:0801443482) 【目次】 List of Illustrations xi Preface xv1. “I a geologist” 1 Youth 1 Politics 5 Scientific Exploration 8 Signposts to a Career 282. Geology 48 A Field of Research…

『誰も読まなかったコペルニクス:科学革命をもたらした本をめぐる書誌学的冒険』

オーウェン・ギンガリッチ (2005年9月30日刊行,早川書房,ISBN:4152086734) 【書評(まとめて)】※Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reservedメイン・タイトルを見ただけではイマイチ魅力が感じられなかったが,サブタイトルに惹かれて即購…

『Kritische Evolutionstheorie: Ein Beitrag zur Überwindung altdarwinistischer Dogmen』

Wolfgang F. Gutmann and Klaus Bonik (1981年刊行,Gerstenberg Verlag,ISBN:3806708746) 筆頭著者の Gutmann が亡くなっていたことを知って10年ぶりくらいに開いた本.機能形態学に関連する外部選択と内部選択の章がとても長いなあ.ドイツ語圏と英語圏…

『Philosophie der Biologie — Eine Einführung』

Ulrich Krohs and Georg Toepfer (2005年8月24日刊行,Suhrkamp,ISBN:3518293451) ドイツ語圏で,翻訳書でない「生物学哲学」の新刊を久しぶりに見た.もっと出ているとは思うが,まったくアンテナに引っかかってこないというのが問題か.

『中世動物譚』

P・アンセル・ロビン (1993年7月25日刊行,博品社,ISBN: 4-938706-08-3) 以上4冊は,bk1から大挙して届いた旧・博品社〈博物学ドキュメント・第1期〉の本たち.思うに,1980年代後半から1990年代前半の約10年間は“博物学書出版ラッシュ”だったのですね.

『サイと一角獣』

ベルトルト・ラウファー (1992年8月15日刊行,博品社,ISBN: 4-938706-03-02)