『喋々喃々』

小川糸

(2009年2月5日刊行,ポプラ社ISBN:9784591108406版元ページ特設ページ

常日頃,こういうたぐいの小説はまったく手にしないことにしているのだが,たまたま物語の舞台がほかならない「谷根千」だったからという理由だけで例外扱いとする.先日,千駄木の〈往来堂書店〉で平積みされていたのを実際に手に取って,こういう本だったのかと初めて認識したしだい.なんだか,まるで“ツキコさん”みたいな主人公.でも,お相手は“センセイ”ほど草食系ではなさそうな感じもするし.