『愛書趣味』

ミシェル・ヴォケール[大高順雄訳]

1984年2月20日刊行,白水社文庫クセジュ662],東京,ISBN:4560056625

千駄木の〈往来堂書店〉レジ横での「一箱古本市」からピックアップした一冊.この新書クセジュといい,かつての冨山房百科文庫,そして今は亡き紀伊國屋新書もそうだが,昨今出回っている「新書」とはぜんぜんちがう出版世界をつくっていたと記憶している.講談社ブルーバックスだって創刊された当時は,いかにも「理系!」という色合いが濃厚で,けっしてハウツー的な内容ではなかった.昔の新書には今でも惹かれる.