『応用のための確率論入門』

中塚利直

(2010年6月18日刊行,岩波書店,東京,x+191 pp.,本体価格2,800円,ISBN:9784000052061版元ページ

大学の学部生から院生の頃,Kendall & Stuart のバイブル(『Advanced Theory of Statistics』)の輪読をしていた時期があった.徹頭徹尾ルベーグ-スチルチェス積分を用いた確率分布の解説だったので,リーマン積分しか知らなかった最初は面食らった記憶がある.この本をひもといてみると,リーマン積分ではなくルベーグ積分に慣れよう(p. 67)と書かれている.今にして思えば,確かに著者の言う通りなのかもしれない.