『Numerical Taxonomy : The Principles and Practice of Numerical Classification』

Peter H. A. Sneath and Robert R. Sokal

(1973年刊行,W. H. Freeman, Sam Francisco, xvi+573 pp., ISBN:0716706970

1950年代に Robert R. Sokal らとともにクラスター分析の手法を開発し,生物分類学派としての「数量表形学(phenetics)」を立ち上げた微生物学者 Peter H. A. Sneath が9月9日(金)に逝去したとのこと.Joseph Felsenstein が Sneath の追悼記事を書いている:Panda's Thumb「Peter H. A. Sneath (1923 - 2011)」(13 Sep 2011). 数量表形学派の“コーラン”である本書は修士1年の秋に読了した.当時は統計学の研究室にいたので,この手の本は他の分類学派の本にくらべてたくさんあったことは確かだ.その後,ゴミのような日本語訳が出版されたが,元本を全部読んでいたので,手に取る必要はまったくない.Peter Sneath のもう一冊の単著は日本語訳されている:ピーター・H・A・スニース[日下実男訳]『惑星と生命』(1976年9月刊行,TBSブリタニカ[ワールド・サイエンス],東京).ワタクシは大学のころ板橋の古書店で現物を一度手にしたが,その後ついぞ再会したことがない.