「電子書籍、消える蔵書 企業撤退で読めなくなる例も データ、所有権なし」

 朝日新聞デジタル(2014年1月30日)
 → http://www.asahi.com/articles/DA3S10952125.html

素朴な疑念として「電子本」にはそもそも “蔵書” という概念とは相容れないのではないか.アレは本ではない.お金の続くかぎり,提供元が存続するかぎり,「いつでもどこでも閲覧できる」のは確かであっても,未来永劫にわたって(ふつう理解されている意味での)「蔵書」にはけっしてならないということ.ワタクシ的には,自分が関心をもつ分野については(ふつうの意味での)「蔵書」を地道につくり続けたい.予算が削減されたとか,提供元がつぶれたくらいではびくともしないような「蔵書」を.識者コメントとして「一度読むだけなら電子、思い出も含めて手元に残しておきたいなら紙」とあるけど,そういうことじゃなくって,「本であるかないか」という基本を押さえないと.