『新種の発見:見つけ、名づけ、系統づける動物分類学』

岡西政典
(2020年4月25日刊行,中央公論新社中公新書・2589],東京, 2 color plates + viii + 252 pp., 本体価格860円, ISBN:978-4-12-102589-0版元ページ

ご恵贈ありがとうございます.動物分類学の新書はひさしぶりではないだろうか.先だって読了した:Michael Ohl『Die Kunst der Benennung』(2015年刊行, Matthes & Seitz, Berlin, 318 pp., ISBN:978-3-95757-089-5 [hbk] → 目次版元ページ)に通じるものがある.

この新刊情報をツイートしたら,すぐさま当の Ohl さんから「日本語読めないけど読みたい」とのリプライあり.反響はすでに海を渡ったか.

『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』

オタ・パヴェル[菅寿美・中村和博訳]
(2020年4月20日刊行,未知谷,東京, 223 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-89642-602-1版元ページ

ボヘミアをめぐる自伝エッセイ集.ベロウンカ川での魚釣りに目覚めた幼少期に始まり,第二次世界大戦中のドイツ占領時代を経て戦後へ.一種独特な “陰影” がまとわりつく.

『出帆[龍星閣版]』

竹久夢二
(1972年8月1日刊行,龍星閣,東京, 5 color plates + 284 pp.)

竹久夢二の挿絵入り自伝.クレオスクエア1階で開催されていた神保町・澤口書店の古書市最終日の閉店間際にゲットできた.眼福やなあ.日本が生み出したユニークな “結核文化” の極致かも.別添のパンフレット『げらずりぐさ・復刊第9号』(1972年8月1日発行,龍星閣,東京, 20 pp., 非売品)にも竹久夢二関連の写真とか読者投稿が多数.

『怪異の表象空間:メディア・オカルト・サブカルチャー』

一柳廣孝
(2020年3月23日刊行,国書刊行会,東京, 360+XIX pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-336-06577-3版元ページ

向こうからお声がかかってきたので,「あ,これは取り憑かれたな」と観念して読書委員会の “せり” にかけることに.こーいうときはじたばたしてはいけない.