『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』

三中信宏

(2006年7月20日刊行,講談社[現代新書1849],296 pp., ISBN:4061498495



書店で本書をお見かけの際は,カバージャケットのウラにご注目を! —— 本書のカバージャケットのウラ側には〈セフィロトの樹〉が大きくプリントされている.このカバージャケットは,オモテ・ウラが「リバーシブル」に使えるのが特長だ.現代新書が,杉浦康平デザインによるあのクリーム色の表紙を卒業して以来,新しいカバージャケットのシリーズになってからは初めての試みだそうだ.『系統樹思考の世界』のオモテ側はダークグリーン(黒緑)の色調だが,新デザインがいまいちお気に召さない場合は.ぜひカバージャケットを裏返しにして巻いてみて下さい.カバージャケットの折り返しの部分には,〈セフィロトの樹〉についての説明文が書き込まれていて,リバースでまきつけると,ちょうど具合よく読めるようにデザインされています.

「本文よりもカバージャケットを」というのは著者としては大きな声では言えないのだが,こういう試みがこれからどの程度受け入れられていくのかは気になるところだ.※すでに「2ch」には,この件について長いスレ〈講談社現代新書の装丁変更について〉が立っていることだし.

この現代新書はところどころ細かい活字で組まれたページがあるが,pp.152-153 の見開きに印刷されている〈現代体系学曼荼羅〉は,きっと“たくましい視力”を読者に要求するにちがいない.

なお,今日になって,やっとオンライン書店でも購入できるようになったようだ→bk1amazon