『歴史家と母たち:カルロ・ギンズブルグ論』

上村忠男

(1994年1月25日刊行,未來社[ポイエーシス叢書:22],東京,250 pp., ISBN:4624932226目次版元ページ

久しぶりに天久保にある〈学園都市古書センター〉に立ち寄った.かつてこのエリアには数軒の古書店が集まって,小さいながらも「古書店街」をつくっていたが,今ではこの古書センターだけしか残っていない.自然科学系の品揃えは月並みだが(土地柄,大学の教科書類が多いようだ),人文系・歴史系・芸術系の古書は“ウォール”を見て歩くだけでも楽しい.この絶版本が格安だったのですかさずゲットした.本書では,ギンズブルグの言う「ゆがんだガラス」としての証拠についても論じられている.