『定本 日本の秘境』

岡田喜秋

(2014年2月1日刊行,山と渓谷社[ヤマケイ文庫],東京,382 pp., ISBN:9784635047661版元ページ

最初の4章は苗場から秋山郷,人吉から椎葉村田沢湖から乳頭温泉郷,そして上州・万場〜上野村.さらに,大杉谷から羊蹄山麓,白川郷酸ヶ湯温泉夏油温泉のみちのく湯けむり旅,そして,佐多岬から襟裳岬への突端紀行へ.四国最南端の足摺岬からいきなり根室の野付岬で国境の海を眺め,再び四国の室戸岬へとUターン.返す刀で日本海隠岐諸島まで足を伸ばす.最後のセクションは「湖」.津軽の十二湖,信州・開田高原,そして南蔵王の高原ユースホステル.これにて読了.秘境と秘湯をめぐる旅.いずれも今から半世紀以上も前の1950年代後半のルポルタージュ.日本が高度経済成長と列島改造によってその「姿形」を大きく変える前の時代のこと.