『醤油』(第1〜4章)

吉田元 (2018年3月15日刊行,法政大学出版局[ものと人間の文化史・180],東京, 2 color plates + iv + 269 pp., 本体価格2,600円, ISBN:9784588218019 → 目次|版元ページ)ベッドサイド本として少しずつ読んでいる.日本酒の歴史には関心があったが,醤…

『文藝春秋作家原稿流出始末記』

青木正美 (2018年8月25日刊行,本の雑誌社,東京, 220 pp., 本体価格1,500円, ISBN:9784860114176 → 版元ページ)最初の1/3は「文藝春秋作家原稿流出始末記」.文藝春秋社から大量に流出した “首なし” 原稿の顛末.要するに事務方が勝手に廃棄処分したとい…

『文系と理系はなぜ分かれたのか』書評

隠岐さや香 (2018年8月24日刊行,星海社[星海社新書・137],東京, 253 pp., 本体価格980円, ISBN:9784065123843 → 版元ページ) 【書評】※Copyright 2018 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved「文系 vs. 理系」分類から見た科学の過去・現在・未来身…

『心の進化を解明する:バクテリアからバッハへ』

ダニエル・C・デネット[木島泰三訳] (2018年7月18日刊行,青土社,東京, 2 color plates + 712 + 34 pp., 本体価格4,200円, ISBN:9784791770755 → 目次|版元ページ)書評記事を日本経済新聞に書いた:評者・三中信宏「人間が文化をつくれた理由」(2018…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』(書評まとめ)

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2018 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 非演繹的論証法としての…

『鳥瞰図!』

本渡章 (2018年7月18日刊行,140B,大阪, 191 pp., 本体価格1,600円, ISBN:9784903993355 → 目次|版元ページ)タイトルに惹かれて手にした本だったが,想像していた以上に収穫が多かった.全編にわたり鳥瞰図や地図のカラー図版が満載だった.元の図版自体…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』エピローグ以降

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ)最後の「エピローグ 非定量的蓋然性のサバイバル」では,パスカル以降の “数学化” の傾向 —— …

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』12章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ)最後の第12章「結論」に進む.蓋然性(確率)がたどってきた歴史の道のりを解明しようとする作…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』10〜11章

ジェームズ・フランクリン[南條 郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ)確率論が “賭け事” というきわめて現世的・実業的な営為の中から生まれたとする俗説にしたが…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』9章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ)続く第9章「宗教 —— 神の法、自然の法」では,蓋然性に対するもうひとつの宿敵である宗教が取…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』8章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ)本書の中心テーマである「蓋然性」に対する “宿敵” があるとしたら,それは事物や言動の「確実…

『草津温泉の社会史』

関戸明子 (2018年5月25日刊行,青弓社,東京, 219 pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784787220752 → 目次|版元ページ)江戸時代から現代にいたる草津温泉の歴史を詳細なデータに基づいて描く.第1章「草津温泉をめぐる自然と歴史叙述」は草津温泉の自然地理と…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』6〜7章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ) 続く第6章「ハードサイエンス」と第7章「ソフトサイエンスと歴史学」では,蓋然性が相異なる…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』4〜5章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ) 第4章「疑う良心・道徳的確実性」に進む.蓋然性の論議は中世法学から道徳神学へと移る.12世…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』1〜3章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ) 計700ページを超える厚さと重さではさすがに歩き読みできないので,机に向かって黙々と読み進…

『多様な花が生まれる瞬間』

奥山雄大 (2018年6月25日刊行,慶應義塾大学出版会[叢書〈遺伝子から探る生物進化〉・6],東京, 4 color plates + xvi +178 pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784766423006 → 目次|版元ページ)サクッと読了.起承転結が読みやすく書かれたストーリー展開だ…

『耶馬溪紀行』

田山花袋(文)・小杉未醒(画) 中津玖珠日本遺産推進協議会復刻発行・増補改訂版 (2018年3月26刊行,図書出版のぶ工房,福岡, lxviii+261 pp., 本体価格1,500円, ISBN:9784901346627 → 目次|版元ページ)昨年,耶馬渓が日本遺産に指定されたのを契機とし…

『再現可能性のすゝめ:RStudioによるデータ解析とレポート作成』

高橋康介 (2018年5月15日刊行,共立出版[Wonderful R: 3],東京, xviii+166 pp., 本体価格2,500円, ISBN:9784320112438 → 目次|版元ページ)本書を読むと,ワタクシの今までの RStudio 使用がいかに “アドホック” だったかを痛感する.ワタクシの場合,R…

『Die Kunst der Benennung』

Michael Ohl (2015年刊行, Matthes & Seitz, Berlin, 318 pp., ISBN:9783957570895 [hbk] → 目次|版元ページ) 第4章まで読了したのが2016年の師走だったから,なんと一年半もブランクが空いてしまった.旅のお供として新幹線の中で第5章「動物名あれこれ…

『酒の起源:最古のワイン、ビール、アルコール飲料を探す旅』

パトリック・E・マクガヴァン[藤原多伽夫訳] (2018年3月20日刊行,白楊社,東京, 4 color plates + 476 pp., 本体価格3,500円, ISBN:9784826990608 → 目次|版元ページ)読了.第1章.「我は飲む、故に我あり」——けだし名言なり.第2章「黄河の岸辺に沿…

『本の景色』

潮田登久子 (2017年3月24日刊行,幻戯書房[Serie Bibliotheca 3/3],東京, 215 pp., 本体価格8,000円, ISBN:9784864881180)読了(というか鑑賞終了).冒頭のぼろぼろになった日記帳のモノクロ写真は,巻末の説明によると島尾敏雄が妻に隠し続けた日記帳…

『グッバイ、レニングラード:ソ連邦崩壊から25年後の再訪』

小林文乃 (2018年3月10日刊行,文藝春秋,東京, 263 pp., 本体価格1,700円, ISBN:9784163908069 → 版元ページ)読了.第二次世界大戦中の史実と証言,私的なソビエト(ロシア)とのつながり,そして家庭内の人間模様.交響曲〈レニングラード〉をすぐ聴くし…

『京都学派 酔故伝』

櫻井正一郎 (2017年9月15日刊行,京都大学学術出版会[学術選書・083],京都, viii+415 pp., 本体価格2,000円, ISBN:9784814001156 → 目次| 版元ページ)ベッドサイドブックとしてゆるゆる読んでいたので,読了するのになんと半年もかかってしまった.い…

『日本現代怪異事典』

朝里樹(編) (2018年1月17日刊行,笠間書院,東京, 500ページ, 本体価格2,200円, ISBN:9784305708595 → 版元ページ)読了.三段にみっしり組まれた本書を毎晩の “ベッドサイド怪異本” としてひとつひとつ読み進んだ.さまざまなソースからよくぞここまで蒐…

『下丸子文化集団とその時代:一九五〇年代サークル文化運動の光芒』(読了)

道場親信 (2016年10月25日刊行,みすず書房,東京, viii+412 pp., 本体価格3,800円, ISBN:9784622085591 → 目次|版元ページ)残った最後の2章(第6〜7章)は,下丸子文化集団のサークル活動を実質的に支えた中心人物・江島寛(1933–1954)の伝記的叙述.19…

『下丸子文化集団とその時代:一九五〇年代サークル文化運動の光芒』(第4〜5章)

道場親信 (2016年10月25日刊行,みすず書房,東京, viii+412 pp., 本体価格3,800円, ISBN:9784622085591 → 目次|版元ページ)続く第4〜5章読了.戦後の文化工作運動をめぐる日本共産党と総評・社会党系のせめぎあいを背景とする地域文学・うたごえ運動の系…

『下丸子文化集団とその時代:一九五〇年代サークル文化運動の光芒』(第3章まで)

道場親信 (2016年10月25日刊行,みすず書房,東京, viii+412 pp., 本体価格3,800円, ISBN:9784622085591 → 目次|版元ページ)第3章「無数の「解放区」が作り出したもうひとつの地図――東京南部の「工作者」たち」は,先行する長大な歴史叙述としての第2章を…

『下丸子文化集団とその時代:一九五〇年代サークル文化運動の光芒』(第2章まで)

道場親信 (2016年10月25日刊行,みすず書房,東京, viii+412 pp., 本体価格3,800円, ISBN:9784622085591 → 目次|版元ページ)第二次世界大戦直後の京浜工業地帯にあった “下丸子文化集団” なるサークル運動の変遷をたどる.めっちゃおもしろい.第二次世界…

『藤田嗣治:手紙の森へ』

林洋子 (2018年1月22日刊行,集英社[集英社新書ヴィジュアル版 044-V],東京,206 pp.,ISBN:9784087210187 → 目次|版元ページ)民俗学者・柳田国男が家族に宛てた書簡集:田中正明(編)『柳田國男の絵葉書:家族に当てた二七〇通』(2005年6月25日刊行…

『絶景本棚』

本の雑誌編集部 (2018年2月25日刊行,本の雑誌社,東京, 223 pp., 本体価格2,300円, ISBN:9784860114114 → 版元ページ)読了.きちんと “アラインメント” された本棚もあれば,崩壊寸前の書棚もあり.床に堆積した本の山もあり.書斎のイラスト本は過去に何…