『月と地球の進化論』書評掲載

『月と地球の進化論』 レベッカ・ボイル[大森充香訳] (2025年10月31日刊行、丸善出版、東京, xxii+287 pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-621-31187-5 → 目次|版元ページ)書評掲載予定:三中信宏「地球と月 ── 隣り合うふたつの星の物語」日経サイエン…

『日本の島々,昔と今』目次

有吉佐和子 (2009年2月17日刊行、岩波書店[岩波文庫・緑180-2]、東京, 518 pp., 本体価格1,240円, ISBN:978-4-00-311802-3 → 版元ページ)寝読み本として読了。この本は1970年代後半から80年代はじめにかけての日本の離島をめぐった著者晩年のルポルター…

『食生活雑考』目次

宮本常一 (1977年3月31日刊行、未來社[宮本常一著作集・24]、東京, 314 pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-624-92424-9 → 版元ページ)読了。日本の食文化の歴史をたどった本。食材・調理・作法など、日本食の「伝統」なるものがどのようにして形成されて…

『ショスタコーヴィチ——引き裂かれた栄光』読了

亀山郁夫 (2025年8月8日刊行、岩波書店[岩波現代文庫・文芸371]、東京, vi+517+61 pp., 本体価格1,860円, ISBN:978-4-00-602371-3 → 版元ページ)成田での予期しない空港泊の真夜中に読了した。600ページ近くある分厚さだったが、理不尽な状況を生き抜い…

『世界最古のロンドン古書店奇譚』読了

オリバー・ダークシャー[秋山勝訳] (2025年2月28日刊行, 草思社、東京, 283 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-7942-2771-3 → 版元ページ)積ん読本をもう一冊読み終えた。サザラン書店 https://sotherans.co.uk/ はまるで “haunted house” みたいな古書…

『ヨルダンの本屋に住んでみた』読了

フウ (2025年6月13日刊行、産業編集センター、東京, 287 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-86311-448-7 → 版元ページ)大街道でたまたま袖を引かれてお連れした新刊だったが、これまた “積ん読本” の山に埋もれていた。「本の本」というよりは「ヨルダンの…

『積ん読の本』読了

石井千湖 (2024年10月11日刊行、主婦と生活社、東京, 143 pp., 本体価格1,540円, ISBN:978-4-391-16283-7 → 版元ページ)ずっと前から道後温泉の自宅に積まれていて、なかなか読み進める機会がなかったが、先日、寝読みでようやく読了した。知っている方が…

『宮本常一著作集第31巻 旅にまなぶ』読了

読了。「郷土研究へのねがい」の中にこんな一節がある: 「このような人間のつくり出したあらゆるものを対象とする歴史はその土地に住み、その土地を本当に知る者によってのみ書くことができるのであって、それこそ本当に実感のともなった歴史であると言える…

『魚が存在しない理由——世界一空恐ろしい生物分類の話』感想

ルル・ミラー[上原裕美子訳] (2025年3月10日刊行、サンマーク出版、東京, 353+XXIX pp., 本体価格2,100円, ISBN:978-4-7631-4178-1 → 版元ページ)原書:Lulu Miller『Why Fish Don't Exist: A Story of Loss, Love, and the Hidden Order of Life』(202…

『イタリア食紀行 —— 南北1200キロの農山漁村と郷土料理』読了

大石尚子 (2025年4月25日刊行、中央公論新社[中公新書・2853]、東京, 4 color plates + 264 pp., 本体価格1,100円, ISBN:978-4-12-102853-2 → 目次|版元ページ)北はアルプス山麓に始まり、南はシチリアからサルデーニャにいたるイタリアの南北食文化を…

『みすゞと雅輔』読了

松本侑子『みすゞと雅輔』(2017年3月1日刊行,新潮社,東京, 399 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-10-416602-2 → 目次|版元ページ)読了。上山雅輔の日記が、長年活動をともにした古川緑波『ロッパ日記』の “補完” になっているとは知らなかった。

『啓蒙の海賊たち —— あるいは実在したリバタリアの物語』書評完成

デヴィッド・グレーバー [酒井隆史訳] (2025年4月23日刊行, 岩波書店、東京, xxxiv+179+17 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-00-061685-0 → 目次|版元ページ) https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2025/05/24/130151 書評原稿が仕上がったので編…

『裸のネアンデルタール人 —— 人間という存在を解き明かす』日本経済新聞書評掲載

リュドヴィック・スリマック[野村真依子訳] (2025年5月10日刊行, 柏書房、東京, 271 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-7601-5604-7 → 目次|版元ページ)本日の日本経済新聞に書評が載りました:三中信宏「偏見払った ありのままの姿」(2025年5月24日)…

『文化系統学への招待 —— 文化の進化パターンを探る』響音(9)

中尾央・三中信宏(編著) (2012年5月25日刊行/2012年10月10日第2刷刊行,勁草書房, 東京, x+213+xi pp., 本体価格3,200円[税込価格3,360円], ISBN:978-4-326-10216-7 → 版元ページ|コンパニオン・サイト|響音録) 諫早庸一「写本系譜学の系譜」(201…

『分類思考の世界:なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』残響(92)

三中信宏 (2009年9月20日第1刷刊行/2009年10月8日第2刷刊行/2009年12月3日第3刷刊行/2013年7月26日電子本刊行/2015年5月8日第4刷刊行/2018年1月19日第5刷刊行/2021年11月8日第6刷刊行,講談社[現代新書2014],本体価格900円(税込価格990円),328 …

『図書館を建てる、図書館で暮らす —— 本のための家づくり』読了

橋本麻里・山本貴光 (2024年12月20日刊行、新潮社、東京, 240 pp., 本体価格3,300円, ISBN:978-4-10-355991-7 → 版元ページ)ゆるゆる読了。 “図書館に住む” 人生はうらやましいかぎり。以前から、某 “魔窟” の行く末をヒソカに案じていたのだが、こういう…

『雪夢往来』読了

木内昇 (2024年12月15日刊行、新潮社、東京, 397 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-10-350957-8 → 版元ページ)江戸時代、越後の鈴木牧之(1770–1842)が『北越雪譜』を刊行するまでの長すぎた道のりを描いた長編伝記小説。ワタクシが『北越雪譜』を岩波文…

『ジェリコの製本職人』読了

ピップ・ウィリアムズ[最所篤子訳] (2024年12月2日刊行、小学館、東京, 554 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-09-356747-3 → 目次|版元ページ)この小説は、1910年代第一次世界大戦下のオックスフォードを舞台として、登場人物が一作目と部分的に重なっ…

『小さなことばたちの辞書』読了

ピップ・ウィリアムズ[最所篤子訳] (2022年10月2日刊行、小学館、東京, 526 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-09-356735-0 → 目次|版元ページ)この小説は、『オックスフォード英語大辞典(OED)』の辞書製作を中心にして、オックスフォードの「写字室…

『進化論の知られざる歴史——ダーウィンとその〈先駆者〉たち』書評掲載

レベッカ・ストット[高田茂樹訳] (2024年10月25日刊行、作品社、東京, 本体価格3,600円, ISBN:978-4-86793-046-5 → 目次|版元ページ)本書の書評は『週刊読書人』2024年12月13日号(第3569号)に掲載されました:三中信宏「ひしめき絡み合う進化思想の歴…

『そこに定食屋があるかぎり』読了

大平一枝 (2024年8月8日刊行、扶桑社、東京, 223 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-594-09774-5 → 目次|版元ページ)読了。本書は、鎌倉の一店以外は、すべて東京都内にある(あった) “街の定食屋” を食べ歩いたルポだが、どこの土地であっても同じよう…

『温泉文学史序説——夏目漱石、川端康成、宮沢賢治、モーパッサン』読了

岡村民夫 (2024年10月30日刊行、水声社[水声文庫]、東京, 290 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-8010-0829-8 → 目次|版元ページ)読了。日本各地の温泉と文学作品との関係を詳細に論じている。漱石が通い詰めた道後温泉や熊本の温泉群を舞台とする第1章…

『午後三時にビールを——酒場作品集』読了

中央公論新社(編) (2023年6月30日刊行、中央公論新社[中公文庫・ち-8-19]、東京, 257 pp., 本体価格840円, ISBN:978-4-12-207380-7 → 目次|版元ページ)読了。酒場の記憶は何年経っても揮発しない。本書に登場する古今の作家たちの酒場エピソードの数…

『花街——遊興空間の近代』読了

加藤政洋 (2024年10月8日刊行、講談社[講談社学術文庫・2839)、東京, 221 pp., 本体価格1,020円, ISBN:978-4-06-537358-3 → 目次|版元ページ)こういうジャンルの本に袖を引かれる機会が目立って増えてきた。遊廓を含む「花街」がどのような経緯で造られ…

『在野と独学の近代 —— ダーウィン、マルクスから南方熊楠、牧野富太郎まで』読了

志村真幸 (2024年9月25日刊行、中央公論新社[中公新書・2821]、東京, viii+267 pp., 本体価格960円, ISBN:978-4-12-102821-1 → 目次|版元ページ)「在野」で「独学」したアマチュアたちの列伝。内容の濃い読みでのある新書だった。終章「アマチュア学者…

『飲み・食い・書く』書評

獅子文六 (1961年11月15日刊行、角川書店、東京, 1 plate + 278 pp. → 目次) 【書評】※Copyright 2024 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved飲み食いは人生そのものどこかで見たような書名ではあるが(笑)、ワタクシがこっそりパクったわけではない。…

『研究者、生活を語る——「両立」の舞台裏』感想

岩波書店編集部(編) (2024年10月18日刊行、岩波書店、東京, x+252 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-00-061661-4 → 目次|版元ページ)それぞれの研究者に降りかかる人生の現実問題への対処(本書では「育児」と「介護」が中心となる)を知る上で良書。…

『菌類の隠れた王国——森・家・人体に広がるミクロのネットワーク』日経サイエンス書評

キース・サイファート[熊谷玲美訳] (2024年6月24日刊行、白楊社、東京, 351 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-8269-0260-1 → 目次|版元ページ)ワタクシの書評は日経サイエンスの最新号2024年11月号に掲載される:三中信宏「【書評】つながる広がる菌類…

『忘れられた日本人』感想と目次

宮本常一 (1984年5月16日刊行、岩波書店[岩波文庫・青164-1])、東京, 334 pp., 本体価格553円, ISBN:4-00-331641-X → 版元ページ)ワタクシが本書を読んだのはいつだろうかと検索してみたら、なんと四半世紀前の2001年12月10日にかつてのオンライン書店 …

『『忘れられた日本人』の舞台を旅する——宮本常一の軌跡』読了

木村哲也 (2024年7月20日刊行、河出書房新社[河出文庫・き17-1]、東京, 343 pp., 本体価格980円, ISBN:978-4-309-42125-4 → 目次|版元ページ)読了。宮本常一の故郷・周防大島は松山の対岸にある。本書に登場する土佐の檮原、内子や大洲など西予・南予の…