『ムカシのミライ:プロセス考古学とポストプロセス考古学の対話』のある書評

阿子島香・溝口孝司(監修) (2018年10月20日刊行,勁草書房,東京, vi+248 pp., 本体価格3,000円, ISBN:9784326248490 → 目次|版元ページ)第2考古学「阿子島・溝口2018『ムカシのミライ』 [全方位書評]」(2018年11月10日)※この書評記事では「「日本考…

『辺境メシ:ヤバそうだから食べてみた』感想

高野秀行 (2018年10月25日刊行,文藝春秋,東京, 311 pp., 本体価格1,500円, ISBN:9784163909196 → 版元ページ)読了.タイトル通り世界各地の “ヤバすぎる” 料理のオンパレード.雑誌連載をベースにした単行本なので,ひとつひとつのエッセイが短すぎる.…

『ホモ・デウス:テクノロジーとサピエンスの未来(上・下)』日本経済新聞書評

ユヴァル・ノア・ハラリ[柴田裕之訳] (2018年9月30日刊行,河出書房新社,東京, 265 pp./284 pp., 本体価格1,900円/各巻, ISBN:9784309227368/ ISBN:9784309227375 → 版元ページ:上巻・下巻|版元特設サイト)ワタクシの日本経済新聞書評が文化の日に公…

『A Course in Morphometrics for Biologists: Geometry and Statistics for Studies of Organismal Form』

Fred L. Bookstein (2018年10月刊行, Cambridge University Press, Cambridge, xviii+527 pp., ISBN:9781107190948 [hbk] → 目次|版元ページ|コンパニオンサイト)幾何学的形態測定学をこれから勉強する人にとっては必携本だろう.行き倒れないことを祈る…

『全国マン・チン分布考』感想

松本修 (2018年10月10日刊行,集英社インターナショナル[インターナショナル新書・030],東京, カラー折込図版2葉+365 pp., 本体価格1,100円, ISBN:9784797680300 → 目次|版元ページ)真っ昼間に読むべき本である.冒頭の第1章「東京での「おまん」の衝…

『醤油』(第5〜10章)

吉田元 (2018年3月15日刊行,法政大学出版局[ものと人間の文化史・180],東京, 2 color plates + iv + 269 pp., 本体価格2,600円, ISBN:9784588218019 → 目次|版元ページ)読了.日本の醤油の海外輸出(第5章),日本国内でのローカルな醤油(第6章),…

『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』

J・ウォーリー・ヒギンズ (2018年10月30日刊行,光文社[光文社新書・969],東京, 454 pp., 本体価格1,500円, ISBN:9784334043759 → 版元ページ)元アメリカ軍属で日本に移り住むことになった著者は “鉄分” がとても多くて,日本人の “乗り鉄” や “撮り鉄”…

『蒐める人:情熱と執着のゆくえ』

南陀楼綾繁 (2018年8月20日刊行,皓星社,東京, 261 pp., 本体価格1,600円, ISBN:9784774406589 → 版元ページ)前半に江戸川乱歩の『貼雜年譜』の編集者が登場するが,何かの機会に実物を見てみたいものだ.古書業界の “生き字引” だった八木福次郎の昔語り…

『何かが後をついてくる:妖怪と身体感覚』感想

伊藤龍平 (2018年8月3日刊行,青弓社,東京, 255 pp., 本体価格2,000円, ISBN:9784787220769 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2018 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved共有された身体感覚がネーミングとヴィジュアル化を促す日々の生活の中…

『農の科学史:イギリス 「所領知」 の革新と制度化』読了

並松信久 (2016年11月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+366+104 pp., 本体価格6,400円, ISBN:9784815808532 → 版元ページ)">目次|版元ページ)綿密な資料探査を踏まえた良書だ.昨日のお座敷ネタ本として重宝した.ロザムステッド農業試験場の「…

『醤油』(第1〜4章)

吉田元 (2018年3月15日刊行,法政大学出版局[ものと人間の文化史・180],東京, 2 color plates + iv + 269 pp., 本体価格2,600円, ISBN:9784588218019 → 目次|版元ページ)ベッドサイド本として少しずつ読んでいる.日本酒の歴史には関心があったが,醤…

『文藝春秋作家原稿流出始末記』

青木正美 (2018年8月25日刊行,本の雑誌社,東京, 220 pp., 本体価格1,500円, ISBN:9784860114176 → 版元ページ)最初の1/3は「文藝春秋作家原稿流出始末記」.文藝春秋社から大量に流出した “首なし” 原稿の顛末.要するに事務方が勝手に廃棄処分したとい…

『文系と理系はなぜ分かれたのか』書評

隠岐さや香 (2018年8月24日刊行,星海社[星海社新書・137],東京, 253 pp., 本体価格980円, ISBN:9784065123843 → 版元ページ) 【書評】※Copyright 2018 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved「文系 vs. 理系」分類から見た科学の過去・現在・未来身…

『心の進化を解明する:バクテリアからバッハへ』

ダニエル・C・デネット[木島泰三訳] (2018年7月18日刊行,青土社,東京, 2 color plates + 712 + 34 pp., 本体価格4,200円, ISBN:9784791770755 → 目次|版元ページ)書評記事を日本経済新聞に書いた:評者・三中信宏「人間が文化をつくれた理由」(2018…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』(書評まとめ)

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2018 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 非演繹的論証法としての…

『鳥瞰図!』

本渡章 (2018年7月18日刊行,140B,大阪, 191 pp., 本体価格1,600円, ISBN:9784903993355 → 目次|版元ページ)タイトルに惹かれて手にした本だったが,想像していた以上に収穫が多かった.全編にわたり鳥瞰図や地図のカラー図版が満載だった.元の図版自体…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』エピローグ以降

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ)最後の「エピローグ 非定量的蓋然性のサバイバル」では,パスカル以降の “数学化” の傾向 —— …

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』12章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ)最後の第12章「結論」に進む.蓋然性(確率)がたどってきた歴史の道のりを解明しようとする作…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』10〜11章

ジェームズ・フランクリン[南條 郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ)確率論が “賭け事” というきわめて現世的・実業的な営為の中から生まれたとする俗説にしたが…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』9章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ)続く第9章「宗教 —— 神の法、自然の法」では,蓋然性に対するもうひとつの宿敵である宗教が取…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』8章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ)本書の中心テーマである「蓋然性」に対する “宿敵” があるとしたら,それは事物や言動の「確実…

『草津温泉の社会史』

関戸明子 (2018年5月25日刊行,青弓社,東京, 219 pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784787220752 → 目次|版元ページ)江戸時代から現代にいたる草津温泉の歴史を詳細なデータに基づいて描く.第1章「草津温泉をめぐる自然と歴史叙述」は草津温泉の自然地理と…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』6〜7章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ) 続く第6章「ハードサイエンス」と第7章「ソフトサイエンスと歴史学」では,蓋然性が相異なる…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』4〜5章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ) 第4章「疑う良心・道徳的確実性」に進む.蓋然性の論議は中世法学から道徳神学へと移る.12世…

『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』1〜3章

ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 本体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ) 計700ページを超える厚さと重さではさすがに歩き読みできないので,机に向かって黙々と読み進…

『多様な花が生まれる瞬間』

奥山雄大 (2018年6月25日刊行,慶應義塾大学出版会[叢書〈遺伝子から探る生物進化〉・6],東京, 4 color plates + xvi +178 pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784766423006 → 目次|版元ページ)サクッと読了.起承転結が読みやすく書かれたストーリー展開だ…

『耶馬溪紀行』

田山花袋(文)・小杉未醒(画) 中津玖珠日本遺産推進協議会復刻発行・増補改訂版 (2018年3月26刊行,図書出版のぶ工房,福岡, lxviii+261 pp., 本体価格1,500円, ISBN:9784901346627 → 目次|版元ページ)昨年,耶馬渓が日本遺産に指定されたのを契機とし…

『再現可能性のすゝめ:RStudioによるデータ解析とレポート作成』

高橋康介 (2018年5月15日刊行,共立出版[Wonderful R: 3],東京, xviii+166 pp., 本体価格2,500円, ISBN:9784320112438 → 目次|版元ページ)本書を読むと,ワタクシの今までの RStudio 使用がいかに “アドホック” だったかを痛感する.ワタクシの場合,R…

『Die Kunst der Benennung』

Michael Ohl (2015年刊行, Matthes & Seitz, Berlin, 318 pp., ISBN:9783957570895 [hbk] → 目次|版元ページ) 第4章まで読了したのが2016年の師走だったから,なんと一年半もブランクが空いてしまった.旅のお供として新幹線の中で第5章「動物名あれこれ…

『酒の起源:最古のワイン、ビール、アルコール飲料を探す旅』

パトリック・E・マクガヴァン[藤原多伽夫訳] (2018年3月20日刊行,白楊社,東京, 4 color plates + 476 pp., 本体価格3,500円, ISBN:9784826990608 → 目次|版元ページ)読了.第1章.「我は飲む、故に我あり」——けだし名言なり.第2章「黄河の岸辺に沿…