『動物と人間:関係史の生物学』登攀記録(2019年1月〜2月)

三浦慎悟 (2018年12月5日刊行,東京大学出版会,東京, xvi+821 pp., 本体価格20,000円, ISBN:978-4-13-060232-7 → 目次|版元ページ|読売新聞書評[2019年2月24日]) ◆[2019年1月28日(月)]大手町の読売新聞読書委員会でも白状したように,本書の登攀…

『土葬の村』感想

高橋繁行 (2021年2月20日刊行,講談社[講談社現代新書・2606],東京, 312 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-06-522544-8 → 版元ページ)長い第1章は,奈良の十津川村の土葬習俗から始まり,三重の “お棺割り” ,丹波篠山の事例など.さらに京都の南山城…

『「顔」の進化:あなたの顔はどこからきたのか』新聞書評

馬場悠男 (2021年1月20日刊行,講談社[ブルーバックス・B-2159],東京, 270 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-06-522231-7 → 版元ページ)本書の書評は時事通信社を介してすでにいくつかの新聞に掲載されている:陸奥新報(3月6日)・福島民報(3月6日)…

『世界の紙を巡る旅』感想

浪江由唯 (2021年1月31日刊行,烽火書房,京都, 254 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-9911160-3-2 → 目次|版元ページ)先月からゆるゆる寝読みし続けて読了.世界を巡る300日にも及ぶ “紙の旅路” は,読み進むにつれてページの紙質が変わっていくので,…

『風水:中国哲学のランドスケープ』書評

エルネスト・アイテル[中野美代子・中島健訳] (2021年3月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・ア-46-1],東京, 210 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-480-51028-0 → 版元ページ) 19世紀の香港に長年滞在したドイツ系イギリス人宣教師だった著者は「風…

『路上のポルトレ —— 憶いだす人びと』感想

森まゆみ (2020年11月20日刊行,羽鳥書店,東京, 328 + iv pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-904702-83-3 → 版元ページ)ここのところの根読み本.ワタクシ自身が本書の舞台である “谷根千エリア” に長年住んでいたので,ここに書かれている場所や店や人物…

『本の索引の作り方』着便

藤田節子 (2019年10月28日刊行,地人書館,東京, 171 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-8052-0932-5 → 版元ページ)本の「索引づくり」に特化した日本語の参考書は本書しかないらしい.一昨年,この本が出版されることを知ってアマゾンの “お買い物かご” …

『別府』感想

芹沢高志 (2020年11月20日刊行,ABI+P3,東京, 190 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-904965-13-9 → 版元ページ)読了.別府の北浜を中心に鉄輪・浜脇を含むエリアをめぐるエッセイ集.類書である:山出淳也『BEPPU PROJECT 2005 – 2018』(2018年10月13日…

『International Code of Phylogenetic Nomenclature (PhyloCode)』

Philip D. Cantino and Kevin de Queiroz (2020年6月刊行, CRC Press, Boca Raton, xl+149 pp., ISBN:978-1-138-33282-9 [pbk] → 版元ページ)序文40ページを読んだが,1990年の立ち上げ以来,ファイロコードがたどった “苦難の道” がしのばれる.先日の本…

『カンマの女王:「ニューヨーカー」校正係のここだけの話』

メアリ・ノリス[有好宏文訳] (2021年1月10日刊行,柏書房,東京, 本体価格2,000円, ISBN: 978-4-7601-5259-9 → 版元ページ)年末年始用の新刊を何冊も抱え込んできたが,『読む・打つ・書く』ならぬ「呑む・炊く・焼く」の繰り返しで,なかなか思ったよう…

『種を語ること、定義すること:種問題の科学哲学』書評

網谷祐一 (2020年12月20日刊行,勁草書房,東京, viii+238+xv pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-326-10288-4 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2021 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 肩透かしから学ぶ「種問題」の現在「《種》とは何か?…

『人類堆肥化計画』感想

東千茅 (2020年10月30日刊行,創元社,大阪, 253 pp., 本体価格1,700円, ISBN:978-4-422-39004-8 → 版元ページ)「腐敗」とか「発酵」という語の出現率がきわめて高いので,これはもうワタクシが読むしかない本だった.読了.半ば自伝的,半ば檄文的に書き…

『採集民俗論』読売新聞書評

野本寛一 (2020年11月20日刊行,昭和堂,京都, xiv+707+xiv pp., 本体価格7,500円, ISBN:978-4-8122-1823-5 → 目次|版元ページ)読売新聞ヴィジュアル評が公開された:三中信宏「野本寛一著「採集民俗論」」(2020年12月20日掲載|2020年12月28日公開)※こ…

『ホッキョクグマ:北極の象徴の文化史』読売新聞書評

マイケル・エンゲルハード[山川純子訳] (2020年8月5日刊行,白水社,東京, 345 pp., 本体価格12,000円, ISBN:978-4-560-09746-5 → 版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「漂白された北極熊伝説 —— ホッキョクグマ 北極の象徴の文化史」(2020…

『ゲンロン戦記:「知の観客」をつくる』

東浩紀 (2020年12月10日刊行,中央公論新社[中公新書ラクレ・709],東京, 277 pp., 本体価格860 pp., ISBN:978-4-12-150709-9 → 版元ページ)速攻で読了.ああ,確かにこれは文字通りの “戦記” として語られている物語.ワタクシも過去に登壇したことのあ…

『統計学を哲学する』読売新聞書評

大塚淳 (2020年10月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, iv+242 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-8158-1003-0 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「科学哲学の新たな到来 —— 統計学を哲学する 大塚淳著 名古屋大学出版会 3200…

『学術書を読む』読売新聞書評

鈴木哲也 (2020年10月10日刊行,京都大学学術出版会,京都, 138 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-8140-0301-3 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「外へと踏み出す読書論 —— 学術書を読む 鈴木哲也著 京都大学学術出版会 1500円…

『標本バカ』読売新聞書評

川田伸一郎(著)・浅野文彦(絵) (2020年10月8日刊行,ブックマン社,東京, 335 pp., 本体価格2,600円, ISBN: 978-4-89308-934-2 → 版元ページ)読売新聞小評が公開された:三中信宏「標本バカ 川田伸一郎著」(2020年11月15日掲載|2020年11月24日公開)…

『イタリア料理大全:厨房の学とよい食の術』読売新聞書評

ペッレグリーノ・アルトゥージ[工藤裕子監訳|中山エツコ・柱本元彦・中村浩子訳] (2020年7月15日刊行,平凡社,東京, 717 pp., 本体価格8,800円, ISBN:978-4-582-63222-4 → 版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「19世紀末のレシピ集成 —— イ…

『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか:人糞地理学ことはじめ』

湯澤規子 (2020年10月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書・1523],東京, 247 pp., 本体価格840円, ISBN:978-4-480-07330-3 → 版元ページ)前著:湯澤規子(2018年6月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+325+18 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-8158-…

『世界のカエル大図鑑』読売新聞書評

ティム・ハリデイ[吉川夏彦・島田知彦・江頭幸士郎監修|倉橋俊介・坂東智子・日野栄仁・世波貴子訳] (2020年9月25日刊行,柏書房,東京, 656 pp., 本体価格10,000円, ISBN:978-4-7601-5235-3 → 版元ページ)読売新聞小評が公開された:三中信宏「世界の…

『わさびの日本史』読売新聞書評

山根京子 (2020年8月20日刊行,文一総合出版,東京, viii+240+32 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-8299-7233-5 → 版元ページ)読売新聞小評が公開された:三中信宏「わさびの日本史 山根京子著」(2020年10月4日掲載|2020年10月13日公開): 世の中には…

『植物園の世紀:イギリス帝国の植物政策』読売新聞書評

川島昭夫 (2020年7月10日刊行,共和国,東京, 237 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-907986-66-7 → 目次|版元ページ|版元ドットコム|「はじめに——著者に代わって[志村真幸]」)読売新聞大評が公開された:三中信宏「植民地植物園の政治学 —— 植物園の…

『地図とグラフで見る第2次世界大戦』読売新聞書評

ジャン・ロペズ(監修)|ヴァンサン・ベルナール,ニコラ・オーバン(著)|ニコラ・ギルラ(データデザイン)[太田佐絵子訳](2020年5月30日刊行,原書房,東京, 195 pp., 本体価格8,000円, ISBN:978-4-562-05758-0 → 版元ページ)読売新聞大評が公開さ…

『都市で進化する生物たち: “ダーウィン” が街にやってくる』書評

メノ・スヒルトハウゼン[岸由二・小宮繁訳] (2020年8月18日刊行,草思社,東京, 335+14 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7942-2459-0 → 目次|版元ページ)生物の “都市生態” と “都市進化” をつぶさにたどる新刊で,人間がつくった都市に果敢にも進出…

『専門知を再考する』読売新聞書評

H・コリンズ,R・エヴァンズ[奥田太郎監訳|和田慈・清水右郷訳] (2020年4月25日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+179+30 pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-8158-0986-7 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「新たな科学像の構…

『新種の発見:見つけ、名づけ、系統づける動物分類学』読売新聞書評

岡西政典 (2020年4月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2589],東京, 2 color plates + viii + 252 pp., 本体価格860円, ISBN:978-4-12-102589-0 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開されました:三中信宏「分けて名づけるパトス —— 新種の発見 岡西…

『大学教授が、「研究だけ」していると思ったら、大間違いだ!: 「不人気学科教授」奮闘記』読売新聞書評

斎藤恭一 (2020年5月15日刊行,イースト・プレス,東京, 253 pp., 本体価格1,400円, ISBN:978-4-7816-1878-4 → 版元ページ)読売新聞小評が公開されました:三中信宏「大学教授が、「研究だけ」していると思ったら、大間違いだ! 斎藤恭一著」(2020年7月19…

「グールドのデビューは2回あった」書評記事

スティーヴン・ジェイ・グールドが亡くなった年に,たまたま東大生協書籍部の書評誌『ほん』〈特集:若書き〉にこんなエッセイを書いていた:三中信宏「グールドのデビューは2回あった」(2003年12月)『ほん』2004年1月号, p. 7 ※ふと思い出して加筆修正し…

『植物園の世紀:イギリス帝国の植物政策』目次

川島昭夫 (2020年7月10日刊行,共和国,東京, 237 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-907986-66-7 → 版元ページ|版元ドットコム|「はじめに——著者に代わって[志村真幸]」)読了.をを,これは予想通りのアタリ本です.西洋列強の海外進出(17〜19世紀)…