『南方熊楠のロンドン:国際学術雑誌と近代科学の進歩』読売新聞書評

志村真幸 (2020年2月20日刊行,慶應義塾大学出版会,東京, viii+280+6 pp., 本体価格4,000円, ISBN:978-4-7664-2650-2 → 目次|版元ページ)読売新聞小評が公開されました:三中信宏「南方熊楠のロンドン 志村真幸著」(2020年5月10日掲載|2020年5月18日公…

『SS先史遺産研究所アーネンエルベ:ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』読売新聞書評

ミヒャエル・H・カーター[森貴史監訳|北原博・溝井裕一・横道誠・舩津景子・福永耕人訳] (2020年2月29日刊行,ヒカルランド,東京, 797 pp., 本体価格9,000円, ISBN:978-4-86471-827-1 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「ナチス…

「ゴールデンウィーク「こころがなごむ本」<1>」

『土を喰ふ日々:わが精進十二ヶ月』 水上勉 (1978年12月17日刊行,文化出版局,269 pp.,ISBNなし/1982年8月刊行,新潮社[新潮文庫],235 pp., ISBN:4101141150)読売新聞「ゴールデンウィーク「こころがなごむ本」<1>」(2020年4月23日(日)掲載|…

『オーケストラ:知りたかったことのすべて』読売新聞書評

クリスチャン・メルラン[藤本優子・山田浩之訳] (2020年2月17日刊行,みすず書房,東京, vi+541+55 pp., 本体価格6,000円, ISBN:978-4-622-08877-6 → 目次|版元ページ)読売新聞の大評が公開された:三中信宏「トラブルと奇跡の宝庫 —— オーケストラ 知…

『酒場の京都学』読売新聞大評

加藤政洋 (2020年1月30日刊行,ミネルヴァ書房,京都, xiv+232+ii pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-623-08802-7 → 版元ページ)読売新聞の大評が公開された:三中信宏「薄暗がりの現実と幻影 —— 酒場の京都学 加藤政洋著 ミネルヴァ書房」(2020年3月29日…

『お酒を120%楽しむ!』紹介

田村隆明 (2020年3月27日刊行,東京化学同人,東京, viii+246 pp., 本体価格1,400円, ISBN:978-4-8079-0984-1 → 版元ページ)版元から依頼され,最終ゲラを事前に読ませていただきました.どうもありがとうございます.以下は紹介文です: 【書評】※Copyrig…

『リクルートスーツの社会史』読売新聞書評

田中里尚 (2019年10月10日刊行,青土社,東京, 526+vi pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-7917-7206-3 → 目次|版元ページ)読売新聞の大評が公開されました:三中信宏「多様化と進化繰り返す —— リクルートスーツの社会史 田中里尚著 青土社 3600円」…

『確率と哲学』読売新聞書評

ティモシー・チルダーズ[宮部賢志監訳|芦屋雄高訳] (2020年1月30日刊行,九夏社,東京, 325 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-909240-03-3 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「確からしさとは何か? —— 確率と哲学 ティモシー・…

『昭和四十一年日本一周最果て鉄道旅』感想

小川功 (2019年12月10日刊行,笠間書院,東京, viii+259 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-305-70898-4 → 目次|版元ページ)予想通り高濃度の “鉄分” だった.第一部「昭和最果て巡礼記」(pp. 11-151)に描かれているローカル線風景が心に染み入る.それ…

『史上最悪のインフルエンザ:忘れられたパンデミック』

アルフレッド・W・クロスビー[西村秀一訳] (2004年1月16日刊行,みすず書房,東京, 420 + lv pp., 本体価格3,800円, ISBN:4-622-07081-2 → 目次|版元ページ[新装版])二日間に及ぶ懸命の捜索の末に地層の最下部からやっと掘り出した.ちょうど一世紀前…

『福島で酒をつくりたい:「磐城壽」復活の軌跡』

上野敏彦 (2020年2月14日刊行,平凡社[平凡社新書・934],東京, 286 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-582-85934-8 → 版元ページ)読了.手練の日本酒ライターによる蔵元復活物語.福島の浪江町で東日本大震災に遭い,蔵ごと山形に移転して酒造りを続ける…

『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』読売新聞書評

岸由二 (2019年11月18日刊行,八坂書房,東京, 278 pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-89694-174-6 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「現代生態学の〝戦記〟— 利己的遺伝子の小革命 岸由二著 八坂書房」(2020年2月23日掲載|2020年…

『Die Kunst der Benennung』第8〜9章,エピローグ読了

Michael Ohl (2015年刊行, Matthes & Seitz, Berlin, 318 pp., ISBN:978-3-95757-089-5 [hbk] → 目次|版元ページ) 第8章「誰が種を数え,名前を付けるのか(Wer zählt die Arten, nennt die Namen?)」(pp. 227-262)読了.生物多様性の全貌を分類してき…

『土とワイン』読売新聞書評

アリス・ファイアリング,スカリーヌ・ルペルティエ[小口高・鹿取みゆき(監修)|村松静枝訳] (2019年12月28日刊行,エクスナレッジ,東京, 471 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 目次|a href="http://xknowledge-books.jp/ipscs-book/B…

『青狐の島:世界の果てをめざしたベーリングと史上最大の科学探検隊』感想

スティーブン・R・バウン[小林政子訳] (2020年1月24日刊行,国書刊行会,東京, 291 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-336-06386-1 → 目次|版元ページ)さて,本書の主人公っていったい誰だろうか? 歴史と地名に名を残したヴィトゥス・ベーリング? そ…

『マツタケ:不確定な時代を生きる術』読売新聞書評

アナ・チン[赤嶺淳訳] (2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, xiv+441+xxiv pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-622-08831-8 → 目次|版元ページ).読売新聞大評が公開されました:三中信宏「変幻自在のネットワーク —— マツタケ 不確定な時代を生きる術…

『アリストテレス:生物学の創造[上・下]』読売新聞書評と読書メモ

アルマン・マリー・ルロワ[森夏樹訳] 『アリストテレス 生物学の創造[上]』(2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, viii, pp. 1-291, 63, 本体価格3,800円, ISBN:978-4-622-08834-9 → 目次|版元ページ) 『アリストテレス 生物学の創造[下]』(2019…

『ベトナムの大地にゴングが響く』読売新聞書評

柳沢英輔 (2019年11月1日刊行,灯光舎,京都, x+311+6 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-909992-00-0 → 目次|版元ページ|著者サイト)読売新聞小評が掲載された:「ベトナムの大地にゴングが響く…柳沢英輔著」(2020年1月12日掲載|2020年1月20日公開)※…

『土とワイン』感想

アリス・ファイアリング,スカリーヌ・ルペルティエ[小口高・鹿取みゆき(監修)|村松静枝訳] (2019年12月28日刊行,エクスナレッジ,東京, 471 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 目次|a href="http://xknowledge-books.jp/ipscs-book/B…

『京大吉田寮』

平林克己(写真)|宮西建礼・岡田裕子(文) (2019年12月6日刊行,草思社,東京, 79 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7942-2425-5 → 版元ページ|吉田寮記録プロジェクト)おとといの大手町で網にかかった写真集.さくっと読了.これはもうヴィジュアル…

『在野研究ビギナーズ:勝手にはじめる研究生活』読売新聞書評

荒木優太(編著)(2019年9月1日刊行,明石書店,東京, 286 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-7503-4885-8 → 目次|版元ページ|特設ページ)読売新聞の小評が公開された:三中信宏「在野研究ビギナーズ 勝手にはじめる研究生活…荒木優太編著」(2019年12月…

『大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件:なぜ美しい羽は狙われたのか』読売新聞書評

カーク・ウォレス・ジョンソン[矢野真千子訳] (2019年8月10日刊行,化学同人,京都, 381 pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784759820133 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が紙面掲載された:三中信宏「盗まれた羽根の行方 —— 大英自然史博物館 珍鳥標本盗難…

『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』感想

岸由二 (2019年11月18日刊行,八坂書房,東京, 278 pp., 本体価格3,500円, ISBN:9784896941746 → 目次|版元ページ)こういう自然科学の “戦史物語” はワタクシ自身も書いてきたのでとてもなじみがある.今なお点々と残る “生態学史的遺跡” の来歴を語れる…

『生きもの民俗誌』読売新聞書評

野本寛一 (2019年7月30日刊行,昭和堂,京都, xviii+666+xxiii pp., 本体価格6,500円, ISBN:9784812218235 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開されました:三中信宏「膨大な動物伝承に光 —— 生きもの民俗誌…野本寛一著」(2019年11月3日掲載|2019年11…

『小檜山賢二写真集 TOBIKERA』読売新聞書評

小檜山賢二 (2019年7月19日刊行,クレヴィス,東京, 127 pp., 本体価格4,500円, ISBN:9784909532299 → 版元ページ)読売新聞ヴィジュアル評が公開された:三中信宏「小檜山賢二 写真集「TOBIKERA」 」(2019年10月20日掲載|2019年10月30日公開) …

『書店本事:台湾書店主43のストーリー』読売新聞書評

郭怡青(文)・欣蒂小姐(絵)・侯季然(映像)[小島あつ子・黒木夏兒訳] (2019年6月27日刊行,サウザンブックス,東京, 432 pp., 本体価格2,600円, ISBN:9784909125125 → 目次|版元ページ|映像リスト《書店裡的影像詩Ⅰ-日文字幕版》 [YouTube])読売新…

『トウガラシ大全:どこから来て、どう広まり、どこへ行くのか』感想

スチュアート・ウォルトン[秋山勝訳] (2019年9月24日刊行,草思社,東京, 311 pp., 本体価格2,000円, ISBN:9784794224149 → 目次|版元ページ)辛さ耐性のないワタクシには本書を読み進むのはつらい “修行” だ.トウガラシの辛さはスコヴィル単位(SHU)…

『モービー・ダック』読売新聞書評

ドノヴァン・ホーン[村上光彦・横濱一樹訳] (2019年7月15日刊行,こぶし書房,東京, 654 pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784875593515 → 目次|版元ページ) https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2019/09/27/051740 読売新聞大評が公開された:三中信…

『ホホホ座の反省文』

山下賢二・松本伸哉(著) (2019年6月21日刊行,ミシマ社,東京, 207 pp., 本体価格1,800円, ISBN:9784909394224 → 版元ページ)旧〈ガケ書房〉のイメージがかぶるけどだいぶ変容したようで,知らないうちに〈ホホホ座〉がかくも “自然増殖&全国展開” して…

『自然は導く:人と世界の関係を変えるナチュラル・ナビゲーション』感想

ハロルド・ギャティ[岩崎晋也訳] (2019年9月10日刊行,みすず書房,東京, 2 color plates + iv + 279 pp., 本体価格3,600円 → 版元ページ)読了.本書にまとめられた「自然を読みとる力」の数々は現代人の誰もが忘れかけている技能だろう.著者の言う「自…