『青狐の島:世界の果てをめざしたベーリングと史上最大の科学探検隊』感想

スティーブン・R・バウン[小林政子訳] (2020年1月24日刊行,国書刊行会,東京, 291 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-336-06386-1 → 目次|版元ページ)さて,本書の主人公っていったい誰だろうか? 歴史と地名に名を残したヴィトゥス・ベーリング? そ…

『マツタケ:不確定な時代を生きる術』読売新聞書評

アナ・チン[赤嶺淳訳] (2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, xiv+441+xxiv pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-622-08831-8 → 目次|版元ページ).読売新聞大評が公開されました:三中信宏「変幻自在のネットワーク —— マツタケ 不確定な時代を生きる術…

『アリストテレス:生物学の創造[上・下]』読売新聞書評と読書メモ

アルマン・マリー・ルロワ[森夏樹訳] 『アリストテレス 生物学の創造[上]』(2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, viii, pp. 1-291, 63, 本体価格3,800円, ISBN:978-4-622-08834-9 → 目次|版元ページ) 『アリストテレス 生物学の創造[下]』(2019…

『ベトナムの大地にゴングが響く』読売新聞書評

柳沢英輔 (2019年11月1日刊行,灯光舎,京都, x+311+6 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-909992-00-0 → 目次|版元ページ|著者サイト)読売新聞小評が掲載された:「ベトナムの大地にゴングが響く…柳沢英輔著」(2020年1月12日掲載|2020年1月20日公開)※…

『土とワイン』感想

アリス・ファイアリング,スカリーヌ・ルペルティエ[小口高・鹿取みゆき(監修)|村松静枝訳] (2019年12月28日刊行,エクスナレッジ,東京, 471 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 目次|a href="http://xknowledge-books.jp/ipscs-book/B…

『京大吉田寮』

平林克己(写真)|宮西建礼・岡田裕子(文) (2019年12月6日刊行,草思社,東京, 79 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7942-2425-5 → 版元ページ|吉田寮記録プロジェクト)おとといの大手町で網にかかった写真集.さくっと読了.これはもうヴィジュアル…

『在野研究ビギナーズ:勝手にはじめる研究生活』読売新聞書評

荒木優太(編著)(2019年9月1日刊行,明石書店,東京, 286 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-7503-4885-8 → 目次|版元ページ|特設ページ)読売新聞の小評が公開された:三中信宏「在野研究ビギナーズ 勝手にはじめる研究生活…荒木優太編著」(2019年12月…

『大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件:なぜ美しい羽は狙われたのか』読売新聞書評

カーク・ウォレス・ジョンソン[矢野真千子訳] (2019年8月10日刊行,化学同人,京都, 381 pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784759820133 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が紙面掲載された:三中信宏「盗まれた羽根の行方 —— 大英自然史博物館 珍鳥標本盗難…

『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』感想

岸由二 (2019年11月18日刊行,八坂書房,東京, 278 pp., 本体価格3,500円, ISBN:9784896941746 → 目次|版元ページ)こういう自然科学の “戦史物語” はワタクシ自身も書いてきたのでとてもなじみがある.今なお点々と残る “生態学史的遺跡” の来歴を語れる…

『生きもの民俗誌』読売新聞書評

野本寛一 (2019年7月30日刊行,昭和堂,京都, xviii+666+xxiii pp., 本体価格6,500円, ISBN:9784812218235 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開されました:三中信宏「膨大な動物伝承に光 —— 生きもの民俗誌…野本寛一著」(2019年11月3日掲載|2019年11…

『小檜山賢二写真集 TOBIKERA』読売新聞書評

小檜山賢二 (2019年7月19日刊行,クレヴィス,東京, 127 pp., 本体価格4,500円, ISBN:9784909532299 → 版元ページ)読売新聞ヴィジュアル評が公開された:三中信宏「小檜山賢二 写真集「TOBIKERA」 」(2019年10月20日掲載|2019年10月30日公開) …

『書店本事:台湾書店主43のストーリー』読売新聞書評

郭怡青(文)・欣蒂小姐(絵)・侯季然(映像)[小島あつ子・黒木夏兒訳] (2019年6月27日刊行,サウザンブックス,東京, 432 pp., 本体価格2,600円, ISBN:9784909125125 → 目次|版元ページ|映像リスト《書店裡的影像詩Ⅰ-日文字幕版》 [YouTube])読売新…

『トウガラシ大全:どこから来て、どう広まり、どこへ行くのか』感想

スチュアート・ウォルトン[秋山勝訳] (2019年9月24日刊行,草思社,東京, 311 pp., 本体価格2,000円, ISBN:9784794224149 → 目次|版元ページ)辛さ耐性のないワタクシには本書を読み進むのはつらい “修行” だ.トウガラシの辛さはスコヴィル単位(SHU)…

『モービー・ダック』読売新聞書評

ドノヴァン・ホーン[村上光彦・横濱一樹訳] (2019年7月15日刊行,こぶし書房,東京, 654 pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784875593515 → 目次|版元ページ) https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2019/09/27/051740 読売新聞大評が公開された:三中信…

『ホホホ座の反省文』

山下賢二・松本伸哉(著) (2019年6月21日刊行,ミシマ社,東京, 207 pp., 本体価格1,800円, ISBN:9784909394224 → 版元ページ)旧〈ガケ書房〉のイメージがかぶるけどだいぶ変容したようで,知らないうちに〈ホホホ座〉がかくも “自然増殖&全国展開” して…

『自然は導く:人と世界の関係を変えるナチュラル・ナビゲーション』感想

ハロルド・ギャティ[岩崎晋也訳] (2019年9月10日刊行,みすず書房,東京, 2 color plates + iv + 279 pp., 本体価格3,600円 → 版元ページ)読了.本書にまとめられた「自然を読みとる力」の数々は現代人の誰もが忘れかけている技能だろう.著者の言う「自…

『Die Kunst der Benennung』第7章読了

Michael Ohl (2015年刊行, Matthes & Seitz, Berlin, 318 pp., ISBN:9783957570895 [hbk] → 目次|版元ページ) 続く第7章「 “一日一新種” (»Jeden Tag eine neue Art«)」(pp. 195-226)読了.生涯にわたって怒涛のように記載しまくり,新種を命名し続け…

『生命の歴史は繰り返すのか?:進化の偶然と必然のナゾに実験で挑む』読売新聞書評

ジョナサン・B・ロソス[的場知之訳] (2019年6月15日刊行,化学同人,京都, xvi+382 pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784759820072 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「生命の歴史は繰り返すのか? ジョナサン・B・ロソス著 化学同人…

『Die Kunst der Benennung』第6章読了

Michael Ohl (2015年刊行, Matthes & Seitz, Berlin, 318 pp., ISBN:9783957570895 [hbk] → 目次|版元ページ) 一年以上のブランクが空き,英訳本まで出てしまったのに,続きを読んでいる.第6章「 “愛する妻にちなんでこのコガネムシを命名する” (»Ich b…

『驚異と怪異:想像界の生きものたち』書評

国立民族学博物館(監修)・山中由里子(編)(2019年8月29日刊行,河出書房新社,東京, 239 pp., 本体価格2,700円, ISBN:9784309227818 → 目次|版元ページ)読了.古今東西のさまざまな “妖しいモノ” たちが所狭しと陳列されていて,この本がまさに驚異の…

『海外で研究者になる:就活と仕事事情』読売新聞書評

増田直紀 (2019年6月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2549],東京, x+253 pp., 本体価格880円, ISBN:9784121025494 → 目次|版元ページ)読売新聞小評の鍵がはずれて公開された:三中信宏「海外で研究者になる 増田直紀著」(2019年9月8日掲載|2019年9…

『生きもの民俗誌』第III〜V章メモ

野本寛一 (2019年7月30日刊行,昭和堂,京都, xviii+666+xxiii pp., 本体価格6,500円, ISBN:9784812218235 → 目次|版元ページ)第III章「蛇——ヘビ」(pp. 409-466):「マムシ」「ハブ」「アオダイショウ」の民俗動物学譚いろいろ.食物連鎖的には益獣にし…

『在野研究ビギナーズ:勝手にはじめる研究生活』

荒木優太(編著) (2019年9月1日刊行,明石書店,東京, 286 pp., 本体価格1,800円, ISBN:9784750348858 → 目次|版元ページ)サクッと読了.各著者たちはどう見ても “在野研究プロフェッショナルズ” だよねえ.研究者は職業ではなく生き方であるという指摘…

『市場界隈:那覇市第一牧志市場界隈の人々』

橋本倫史 (2019年5月25日刊行,本の雑誌社,東京, 279 pp., 本体価格1,850円, ISBN:9784860114305 → 版元ページ)寝読み本として少しずつ進めていた.読了.国際通りのむつみ橋交差点から入っていった別世界.しみじみ味わう本.

『日本発酵紀行』読売新聞書評と元原稿

小倉ヒラク (2019年6月10日刊行,D&DEPARTMENT PROJECT, 東京, 217 pp., 本体価格1,800円, ISBN:97849030973 → 目次|版元ページ|著者サイト)読売新聞ヴィジュアル評の鍵がはずれて公開された:三中信宏「小倉ヒラク著「日本発酵紀行」」(2019年8月25日…

『書店本事:台湾書店主43のストーリー』読了

郭怡青(文)・欣蒂小姐(絵)・侯季然(映像)[小島あつ子・黒木夏兒訳] (2019年6月27日刊行,サウザンブックス,東京, 432 pp., 本体価格2,600円, ISBN:9784909125125 → 目次|版元ページ|映像リスト《書店裡的影像詩Ⅰ-日文字幕版》 [YouTube])リンク…

『鐘の本:ヨーロッパの音と祈りの民俗誌』読売新聞書評と備忘メモ

パウル・ザルトーリ[吉田孝夫訳] (2019年5月1日刊行,八坂書房,東京, 454+x pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-89694-261-3 → 目次|版元ページ)読売新聞小評が公開された:三中信宏「鐘の本 ヨーロッパの音と祈りの民俗誌…パウル・ザルトーリ著」(201…

『生きもの民俗誌』序章〜第I章メモ

野本寛一 (2019年7月30日刊行,昭和堂,京都, xviii+666+xxiii pp., 本体価格6,500円, ISBN:9784812218235 → 目次|版元ページ)とても重い本だが,出張先のサッポロの街を連れ歩いた.序章「天城山麓のムラから」を読んだだけでもう引き込まれている.生き…

『生命科学の実験デザイン[第4版]』書評

G・D・ラクストン,N・コルグレイヴ[麻生一枝・南條郁子訳] (2019年6月15日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, xii+304 pp., 本体価格3,600円, ISBN:9784815809508 → 目次|版元ページ)さすがは生態学センスのある著者なので,他書では見ない “偽反復(pse…

『〈島〉の科学者:パラオ熱帯生物研究所と帝国日本の南洋研究』読売新聞書評と備忘メモ

坂野徹 (2019年6月20日刊行,勁草書房,東京, viii+356+30 pp., 本体価格4,700円, ISBN:9784326102747 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が一般公開された:三中信宏「はるかなる南洋の島々 ——〈島〉の科学者…坂野徹著」(2019年8月4日掲載|2019年8月13日…