『人類堆肥化計画』感想

東千茅 (2020年10月30日刊行,創元社,大阪, 253 pp., 本体価格1,700円, ISBN:978-4-422-39004-8 → 版元ページ)「腐敗」とか「発酵」という語の出現率がきわめて高いので,これはもうワタクシが読むしかない本だった.読了.半ば自伝的,半ば檄文的に書き…

『採集民俗論』読売新聞書評

野本寛一 (2020年11月20日刊行,昭和堂,京都, xiv+707+xiv pp., 本体価格7,500円, ISBN:978-4-8122-1823-5 → 目次|版元ページ)読売新聞ヴィジュアル評が公開された:三中信宏「野本寛一著「採集民俗論」」(2020年12月20日掲載|2020年12月28日公開)※こ…

『ホッキョクグマ:北極の象徴の文化史』読売新聞書評

マイケル・エンゲルハード[山川純子訳] (2020年8月5日刊行,白水社,東京, 345 pp., 本体価格12,000円, ISBN:978-4-560-09746-5 → 版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「漂白された北極熊伝説 —— ホッキョクグマ 北極の象徴の文化史」(2020…

『ゲンロン戦記:「知の観客」をつくる』

東浩紀 (2020年12月10日刊行,中央公論新社[中公新書ラクレ・709],東京, 277 pp., 本体価格860 pp., ISBN:978-4-12-150709-9 → 版元ページ)速攻で読了.ああ,確かにこれは文字通りの “戦記” として語られている物語.ワタクシも過去に登壇したことのあ…

『統計学を哲学する』読売新聞書評

大塚淳 (2020年10月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, iv+242 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-8158-1003-0 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「科学哲学の新たな到来 —— 統計学を哲学する 大塚淳著 名古屋大学出版会 3200…

『学術書を読む』読売新聞書評

鈴木哲也 (2020年10月10日刊行,京都大学学術出版会,京都, 138 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-8140-0301-3 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「外へと踏み出す読書論 —— 学術書を読む 鈴木哲也著 京都大学学術出版会 1500円…

『標本バカ』読売新聞書評

川田伸一郎(著)・浅野文彦(絵) (2020年10月8日刊行,ブックマン社,東京, 335 pp., 本体価格2,600円, ISBN: 978-4-89308-934-2 → 版元ページ)読売新聞小評が公開された:三中信宏「標本バカ 川田伸一郎著」(2020年11月15日掲載|2020年11月24日公開)…

『イタリア料理大全:厨房の学とよい食の術』読売新聞書評

ペッレグリーノ・アルトゥージ[工藤裕子監訳|中山エツコ・柱本元彦・中村浩子訳] (2020年7月15日刊行,平凡社,東京, 717 pp., 本体価格8,800円, ISBN:978-4-582-63222-4 → 版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「19世紀末のレシピ集成 —— イ…

『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか:人糞地理学ことはじめ』

湯澤規子 (2020年10月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書・1523],東京, 247 pp., 本体価格840円, ISBN:978-4-480-07330-3 → 版元ページ)前著:湯澤規子(2018年6月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+325+18 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-8158-…

『世界のカエル大図鑑』読売新聞書評

ティム・ハリデイ[吉川夏彦・島田知彦・江頭幸士郎監修|倉橋俊介・坂東智子・日野栄仁・世波貴子訳] (2020年9月25日刊行,柏書房,東京, 656 pp., 本体価格10,000円, ISBN:978-4-7601-5235-3 → 版元ページ)読売新聞小評が公開された:三中信宏「世界の…

『わさびの日本史』読売新聞書評

山根京子 (2020年8月20日刊行,文一総合出版,東京, viii+240+32 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-8299-7233-5 → 版元ページ)読売新聞小評が公開された:三中信宏「わさびの日本史 山根京子著」(2020年10月4日掲載|2020年10月13日公開): 世の中には…

『植物園の世紀:イギリス帝国の植物政策』読売新聞書評

川島昭夫 (2020年7月10日刊行,共和国,東京, 237 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-907986-66-7 → 目次|版元ページ|版元ドットコム|「はじめに——著者に代わって[志村真幸]」)読売新聞大評が公開された:三中信宏「植民地植物園の政治学 —— 植物園の…

『地図とグラフで見る第2次世界大戦』読売新聞書評

ジャン・ロペズ(監修)|ヴァンサン・ベルナール,ニコラ・オーバン(著)|ニコラ・ギルラ(データデザイン)[太田佐絵子訳]『』(2020年5月30日刊行,原書房,東京, 195 pp., 本体価格8,000円, ISBN:978-4-562-05758-0 → 版元ページ)読売新聞大評が公…

『都市で進化する生物たち: “ダーウィン” が街にやってくる』書評

メノ・スヒルトハウゼン[岸由二・小宮繁訳] (2020年8月18日刊行,草思社,東京, 335+14 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7942-2459-0 → 目次|版元ページ)生物の “都市生態” と “都市進化” をつぶさにたどる新刊で,人間がつくった都市に果敢にも進出…

『専門知を再考する』読売新聞書評

H・コリンズ,R・エヴァンズ[奥田太郎監訳|和田慈・清水右郷訳]『専門知を再考する』(2020年4月25日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+179+30 pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-8158-0986-7 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信…

『新種の発見:見つけ、名づけ、系統づける動物分類学』読売新聞書評

岡西政典 (2020年4月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2589],東京, 2 color plates + viii + 252 pp., 本体価格860円, ISBN:978-4-12-102589-0 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開されました:三中信宏「分けて名づけるパトス —— 新種の発見 岡西…

『大学教授が、「研究だけ」していると思ったら、大間違いだ!: 「不人気学科教授」奮闘記』読売新聞書評

斎藤恭一 (2020年5月15日刊行,イースト・プレス,東京, 253 pp., 本体価格1,400円, ISBN:978-4-7816-1878-4 → 版元ページ)読売新聞小評が公開されました:三中信宏「大学教授が、「研究だけ」していると思ったら、大間違いだ! 斎藤恭一著」(2020年7月19…

「グールドのデビューは2回あった」書評記事

スティーヴン・ジェイ・グールドが亡くなった年に,たまたま東大生協書籍部の書評誌『ほん』〈特集:若書き〉にこんなエッセイを書いていた:三中信宏「グールドのデビューは2回あった」(2003年12月)『ほん』2004年1月号, p. 7 ※ふと思い出して加筆修正し…

『植物園の世紀:イギリス帝国の植物政策』目次

川島昭夫 (2020年7月10日刊行,共和国,東京, 237 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-907986-66-7 → 版元ページ|版元ドットコム|「はじめに——著者に代わって[志村真幸]」)読了.をを,これは予想通りのアタリ本です.西洋列強の海外進出(17〜19世紀)…

『〈美しい本〉の文化誌:装幀百十年の系譜』読売新聞書評

臼田捷治 (2020年4月17日刊行,Book&Design,東京, 16 color plates + 318 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-909718-03-7 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「紙の本に秘められた力 —— <美しい本>の文化誌 臼田捷治著」(2020年7…

『専門知を再考する』感想

H・コリンズ,R・エヴァンズ[奥田太郎監訳|和田慈・清水右郷訳] (2020年4月25日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+179+30 pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-8158-0986-7 → 目次|版元ページ)読了.最後まで手強かったなこれは.従来的な「貢献型専…

『怪異の表象空間:メディア・オカルト・サブカルチャー』読売新聞書評

一柳廣孝 (2020年3月23日刊行,国書刊行会,東京, 360+XIX pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-336-06577-3 → 版元ページ)読売新聞小評が公開された:三中信宏「怪異の表象空間 一柳廣孝著」(2020年6月21日掲載|2020年6月29日公開)※一柳廣孝『怪異の表象…

『生命の〈系統樹〉はからみあう:ゲノムに刻まれたまったく新しい進化史』読売新聞書評

デイヴィッド・クォメン[的場知之訳] (2020年2月29日刊行,作品社,東京, 8 plates + 376 + 60 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-86182-796-9 → 目次|版元ページ)読売新聞の大評が公開された:三中信宏「進化はネットワークだ —— 生命の〈系統樹〉はか…

『京大吉田寮』読売新聞書評

平林克己(写真)|宮西建礼・岡田裕子(文) (2019年12月6日刊行,草思社,東京, 79 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7942-2425-5 → 版元ページ|吉田寮記録プロジェクト)読売新聞ヴィジュアル評が公開された:三中信宏「平林克己・写真、宮西建礼、岡…

『進化のからくり:現代のダーウィンたちの物語』読売新聞書評

千葉聡 (2020年2月20日刊行,講談社[ブルーバックス・B2125],東京, 262 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-06-518721-0 → 目次|版元ページ)読売新聞の小評が公開されました:三中信宏「進化のからくり 千葉聡著」(2020年5月17日掲載|2020年5月25日公…

『南方熊楠のロンドン:国際学術雑誌と近代科学の進歩』読売新聞書評

志村真幸 (2020年2月20日刊行,慶應義塾大学出版会,東京, viii+280+6 pp., 本体価格4,000円, ISBN:978-4-7664-2650-2 → 目次|版元ページ)読売新聞小評が公開されました:三中信宏「南方熊楠のロンドン 志村真幸著」(2020年5月10日掲載|2020年5月18日公…

『SS先史遺産研究所アーネンエルベ:ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』読売新聞書評

ミヒャエル・H・カーター[森貴史監訳|北原博・溝井裕一・横道誠・舩津景子・福永耕人訳] (2020年2月29日刊行,ヒカルランド,東京, 797 pp., 本体価格9,000円, ISBN:978-4-86471-827-1 → 目次|版元ページ)読売新聞大評が公開された:三中信宏「ナチス…

「ゴールデンウィーク「こころがなごむ本」<1>」

『土を喰ふ日々:わが精進十二ヶ月』 水上勉 (1978年12月17日刊行,文化出版局,269 pp.,ISBNなし/1982年8月刊行,新潮社[新潮文庫],235 pp., ISBN:4101141150)読売新聞「ゴールデンウィーク「こころがなごむ本」<1>」(2020年4月23日(日)掲載|…

『オーケストラ:知りたかったことのすべて』読売新聞書評

クリスチャン・メルラン[藤本優子・山田浩之訳] (2020年2月17日刊行,みすず書房,東京, vi+541+55 pp., 本体価格6,000円, ISBN:978-4-622-08877-6 → 目次|版元ページ)読売新聞の大評が公開された:三中信宏「トラブルと奇跡の宝庫 —— オーケストラ 知…

『酒場の京都学』読売新聞書評

加藤政洋 (2020年1月30日刊行,ミネルヴァ書房,京都, xiv+232+ii pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-623-08802-7 → 版元ページ)読売新聞の大評が公開された:三中信宏「薄暗がりの現実と幻影 —— 酒場の京都学 加藤政洋著 ミネルヴァ書房」(2020年3月29日…