『観覧車物語:110年の歴史をめぐる』福井優子

(2005年1月17日刊行,平凡社isbn:4582832512



ああ,またなんて罪な本が(仕事をさせまいとする天の意思か) −− ちょっと周縁的なテーマの選び方といい,錦絵のようなダストジャケットといい,「平凡社」以外の何ものでもないな.見ているだけで十分に愉しいです.


『アーレント=ヤスパース往復書簡(全3巻)』

(2004年9月〜11月刊行,みすず書房



惹かれるなあ −− 昨年暮れに全3巻が完結した:第1巻isbn:4622071053)|第2巻isbn:4622071061)|第3巻isbn:462207107X).その前に出た『アーレントハイデガー往復書簡 1925-1975』(2003年8月22日刊行,みすず書房isbn:4622070553)にももう釣られたことだし./お,「月刊みすず<読書アンケート特集号>2月1日発売!」とのこと.もうすぐだ.


『Glimpses of the Wonderful: The Life of Philip Henry Gosse』Ann Thwaite

(2002年刊行,Faber and Faber,isbn:0571193285



アクアリウムの発明者 Philip Henry Gosse の最新の伝記.タイトルはゴス自身の著作からとったもの.そういえば,リン・L・メリル『博物学のロマンス』(2004年12月10日刊行,国文社,isbn:4772005072)のタイトルもゴスの本からの借用.19世紀の経験なクリスチャンにして頑強な反ダーウィニストだったゴスは,文学的博物学あるいはネイチャー・ライティングの世界では現在にいたるまで著名人であり続けたということか.