『バリ島芸術をつくった男:ヴァルター・シュピースの魔術的人生』伊藤俊治

(2002年1月23日刊行,平凡社新書126,isbn:4582851266



200ページあまりの新書.先日書評を書いた坂野徳隆『バリ,夢の景色:ヴァルター・シュピース』(2004年12月3日刊行,文遊社,isbn:4892570435)の「復習本」として読むつもりだったのだが,意外にも新書の割には視野がより広いように感じた.シュピース本人だけではなく,バリ島のヒンズー教文化の流れそのものに力点を置いた書き方だからかも.