『La cultura: todo lo que hay que saber』

Dietrich Schwanitz

(2005年1月刊行,Santillana,ISBN:9681914287



上に挙げた Christiane Zschirnt『Libros: todo lo que hay que leer』(2005年2月刊行,Santillana,ISBN:9681915135)に先立つ本.タイトルや装丁からして同じシリーズであることは明らかだし,著者たちは同じハンブルク大学に所属している.ひょっとして師弟関係かも.Schwanitz 本は“文化”(独語原書では“教養(Bildung)”となっている)を学ぶガイドブック.NAXOS の CD が付いている(パレストリーナからガーシュウィンまで).歴史的に見たヨーロッパ文化概説であるように感じる.「これが読むべき本のすべてだ」とか「これが学ぶべき文化のすべてだ」と言われると違和感があるのだが,そういう読まれ方は著者たちの意図するところではきっとないのだろう.Schwanitz 本はドイツでは100万部を売りつくしたミリオンセラーとのこと.日本ではそういう情報はまったく耳にしなかった(翻訳の気配もないと思う).日本では遭遇する機会すらなかったドイツの本とメキシコでたまたま出会うというのは一期一会.