安斎正人
(2004年5月15日刊行,柏書房[KASHIWA学術ライブラリー・06],東京, 2 plates + 226 + 8 pp., ISBN:476012540X)
Michael J. O'Brien, R. Lee Lyman, and Michael Brian Schiffer『Archaeology as a Process: Processualism and Its Progeny』を読んでいるのだが,関係しそうな日本語の文献としてはいまのところ本書しか出会わない.“系統学”的な記述はほとんどないようだが,少なくとも現代考古学史の部分は参考になるかも.
【目次】
はじめに —— 理論考古学とは何か 7
第1章 理論考古学の構造 11
1考古学をつくる 11
2考古学をする 20
第2章 考古学史の方法 53
1考古学史の言説 54
2理論考古学の現在 75
第3章 隣接諸科学との交流分野 89
1環境考古学 —— グレアム・クラークの遺産 90
2社会考古学 —— ゴードン・チャイルドの遺産 122
3民族(土俗)考古学 —— 渡辺仁の遺産 150
第4章 旧石器社会の構造変動 167
1列島旧石器時代史の新しい言説 167
2列島の後期旧石器時代 172
終章 —— 私のパラダイム転換 213
あとがき 225
索引(人名・遺跡・事項) [1-8]