『妖怪学全集・第5巻』

井上円了著(東洋大学井上円了記念学術センター編)

(2000年5月10日刊行, 柏書房ISBN:4760117253



全6巻からなる本全集(→ 前半3冊後半3冊)のこの巻では,一般向けに書かれた『おばけの正体』,『迷信と宗教』,そして『真怪』の3冊を収めている.とくに,最後の『真怪』が興味を引く.著者が方々から収集した“実話”のコレクションは,松谷みよ子(編)『現代民話考』(全12巻)にあるような「あったること」として読者の前に置かれる.1919年に出版されたこの本の内容はまったく古びていない.同じような“怪談実話”は今も出版され続けているから.




【目次】
凡例 1
おばけの正体 13
迷信と宗教 127
真怪 345