『京都駅物語:駅と鉄道130年のあゆみ』

荒川清彦

(2008年2月14日刊行,淡交社,本体価格1,800円,191 pp.,ISBN:9784473034403版元ページ



いまの近未来的高層駅ビルでもなく,“毒キノコ”が目印だった頃でもなく,もっと前の時代からの京都駅についての本.版元ページによると「在庫切れ」とのことですが,新刊早々,予想以上に売れまくってる?(誰が買うたはるん?)

ものごころついたときには,もっと平べったい京都駅の記憶があるのだが,そういう写真も載っているのだろう.この本,写真たくさんで楽しめます.平らな盆地には旧国鉄ではなく路面を走る市電が似合っていた.蹴上を越えて山科に行く京阪の路面電車も懐かしいが,勧進橋近くを走っていた市電が稲荷行きと中書島行きに分岐するあたりに元の実家はあった.伊勢湾台風で床上浸水の被害があった場所だ.