『Deszendenztheorie (Entwicklungslehre)』

Sinai Tschulok

(1922年刊行,Verlag von Gustav Fischer, Jena,xii+324 pp.).

系統学者 Sinai Tschulok の本と小伝 —— 届いたばかりの Cladistics 誌の最新号にこんな評伝記事が載っていた:Olivier Rieppel 2010. Sinai Tschulok (1875 - 1945): a pioneer of cladistics. Cladistics, 26(1): 103-111. 著作こそ少ないものの Tschulok(ウクライナからの亡命科学者だそうだ)は,分類学と系統学とは別物だと論じ,Rieppel は彼のことを「分岐学の先駆者のひとり」と主張している.この記事を読んで,ふと「Tschulokって,ひょっとして……」と書棚を掘り返したら,本書が書棚の奥から出てきた.もちろん私蔵本だが,いったいいつ古書として買ったのかぜんぜん覚えていない…….しかも,どうやら「タイトル買い」したらしく,中もよく見ていない.書棚の肥やしと成り果てていたとは,いやはや.