『Rパッケージガイドブック』

岡田昌史(著者代表)

(2011年4月25日刊行,東京図書,東京,vi+483 pp., 本体価格3,800円,ISBN:9784489020971版元ページ

R本体ではなく,パッケージに関する本は初めて.ほぼ500ページの厚さがあるが,そのほとんどすべてを占める「Part 1: パッケージ集」は,Rの達人たちが推薦する「お薦めパッケージ特選リスト」になっている.汎用的な統計パッケージはもとより,医学統計学金融工学に特化したパッケージやデータ可視化のパッケージもある.クラスター分析のパッケージ(DCluster, pvclust, kknn)は個人的に注目.ベイズ法のパッケージ(MCMCpack, R2WinBUGS, coda)も参考になる.その他2000以上も公開されているというRパッケージ群を一般ユーザーが鳥瞰的に見渡すことはほとんど不可能なので,こういうガイドブックはたいへん役に立つ.知らないパッケージがありすぎて困ります〜.なお,本書で使われているRスクリプトはすべて版元ページからダウンロード可能.