『自然を名づける:なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか』打音(23)

キャロル・キサク・ヨーン[三中信宏・野中香方子訳]

(2013年9月3日第1刷刊行/2013年11月28日第2刷刊行/2014年2月7日第3刷刊行,NTT出版,東京,vi+391 pp., 本体価格3,200円, ISBN:9784757160569コンパニオンサイト目次版元ページ

BEAYS(新装版)

分類の未来と客観性と〜『自然を名づける』を読んで」(2016年5月31日)



「そのうち、本もフルテキストデータ化された上、テキストマイニングで分類するような時代が来るのかしらん。○○と××という単語が頻出するから、とか、比較検討した結果、この本のこの部分は、別の本のある部分を受けて書かれている可能性が86.2%だから、とかで、客観的かつ自動的に分類されるようになる日が来るのかも」― 生物分類学の世界でかつて数量表形学派がたどった道を振り返れば,クラスター分析は確かに “分類” のための手法ではあったが,“生物の分類” では成功せずに撤退した.その結果,生物「以外」への適用により汎用性のあるヒューリスティックな多変量解析法としてより広く用いられるようになった.

以上,2016年11月04日午前10時