『Die Kunst der Benennung』(短評)

Michael Ohl
(2015年刊行, Matthes & Seitz, Berlin, 318 pp., ISBN:9783957570895 [hbk] → 目次版元ページ

生物分類の歴史を「命名」の視点から綴った興味深いエッセイ.学名や通俗名の背後に潜む歴史的エピソードや社会的背景,そして人間模様を織り込んで,生き物に名前をつけることの意義を論じる.命名のためのしかつめらしい規約や条文もこれくらいおもしろく一般読者にアピールすることができるのかと驚きをもって読んでいる.ぜひ日本語に翻訳してほしい一冊.