『早田文藏:臺灣植物大命名時代』(短評)

吳永華

(2016年8月刊行,國立臺灣大學出版中心[臺灣研究先行者叢書: 3],臺北,xvi+439 pp., 460元, ISBN:9789863501701目次版元ページ

旧日本統治時代の台湾の植物相を研究し,晩年は「動的分類学」へと傾斜していった植物分類学者・早田文蔵の初の伝記.著者は台湾と日本に分散する関連資料を蒐集し,早田の台湾での足跡をたどっている.早田と同時代の日本人研究者たちも多く登場していて,その意味でも貴重な文献である.台湾語で書かれた大部の本だが,繁体字に慣れていればとくに大きな問題なく読み進められるだろう.