「日本の地理学は『銃・病原菌・鉄』をいかに語るのか―英語圏と日本における受容過程の比較検討から―」

二村太郎・荒又美陽・成瀬厚・杉山和明
日本の地理学は『銃・病原菌・鉄』をいかに語るのか―英語圏と日本における受容過程の比較検討から―
E-journal GEO, 7(2): 225-249, 2012. pdf [open access]

地理学の観点からの批判と考察.この記事では『生物科学』誌に掲載されたワタクシの短報書評(2001)にも言及されている.もっと長い書評はその前の年にすでに公開済み:三中信宏 2000. なぜ「差異」が生まれたのか?(2000年12月11日/2012年1月16日).ワタクシはこのジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』は,歴史科学としての「比較法」を明示的に適用した点でとても高く評価している(今でも「名著」だとみなしている).元の批判記事ではこの点についての議論・指摘が欠落しているようにワタクシには感じられた.