『アマゾン河の食物誌』

醍醐麻沙夫

(2005年3月20日刊行,集英社新書0285D,ISBN:4087202852



霧雨の中を歩き読み(無謀!)読了.著者だけでなく,登場する人々がことごとく誘引力あり.旅行者や探検者ではない,アマゾン在住者ならではの「ゆとり」と「生活のにおい」が行間から漂ってくるようだ.ピラニアやピラルクなどアマゾンの淡水魚をどのように“アマゾン的”かつ“日本的”に調理するかを現地人と日系人社会をまたにかけてたどり歩く.けだもんや六本足ではなく,淡水魚と作物がつくる食生活の基本形がしだいに見えてくる.サンパウロシュラスコを賞味するのとはひと味もふた味もちがうな.ウォレスは魚好きだったが,ベーツは魚が嫌いだったそうだ.【結論】この本,アタリです.




【目次】
まえがき 3
第1章:熱帯の町・ベレン 11
第2章:森の中で 51
第3章:青き水の町・サンタレン 85
第4章:ふたたび森の中で 121
第5章:ゴム景気で栄えた町・マナウス 169
あとがき 201