『地球の歴史を読みとく:ライエル「地質学原理」抄訳』

チャールズ・ライエル

(2005年6月刊行,古今書院ISBN:4772251006



チャールズ・ライエルの翻訳! —— ビックリしたなあ,これには.かの『地質学原理』の抄訳が古今書院から新刊で出たそうだ.※→版元ページ

原書は,1990年に出た初版(1830年)3巻本のリプリント(C. Lyell『Principles of Geology』1990,Univ. Chicago Pr.,ISBN:0226497941 / ISBN:0226497976 / ISBN:0226497992)を当時懇意にしていた洋書取扱店からもらった.今回の訳では,分量にして原書の1/4に短縮し,解説を付けたそうだ.気になるなあ.




【目次】
序 章: 三枚の巻頭図は語る −斉一主義の着想と証拠
第1章: 地球には長い歴史があった −地質時代を発見するまで
第2章: 時代とともに気候は変わる −いまよりも暖かかったころ
第3章: 地表の姿を変える水の流れ −河川の侵食と堆積作用
第4章: 陸地をけずる海水のはたらき −海の侵食と堆積作用
第5章: 大地を動かした根源は火成作用である −地球発展の原動力
第6章: 地震の痕跡あれこれ −知られていた液状化現象
第7章: 変異する生きものたち −生物界におこった変化
第8章: 生物の拡散と死後の埋没 −地理上の広がりと環境の変化
第9章: 珊瑚礁の土台は海底火山か −画期的な成因論の草分け
第10章: 第三紀をたずねる旅 −標準層序の確立
第11章: 年代区分の尺度は貝化石である −標準化石は経験の産物
第12章: 後期鮮新世の代表はエトナ火山だ −火山の構造
第13章: 前期鮮新世の地層と火山岩 −鮮新世を二分する
第14章: ヨーロッパの中新世の地層 −拡大した海域を追って
第15章: 始新世は盆地形成からはじまる −パリー盆地の層序
第16章: 第二紀およびそれ以前の地層 −未調査地域が多すぎる
第17章: 第一紀の内成岩とその役割 −深成作用と地殻変動
付 録: 原著の目次