『心と形の考古学:認知考古学の冒険』

小杉康(編)

(2006年4月10日刊行,同成社ISBN:4886213456



執筆者のひとりである松本直子さんからの情報によると,この論文集は,2003年12月6日(土)〜7日(日)に北海道大学学術交流会館で開催された,21世紀COE「心の文化・生態学的基盤」第3回一般公開ワークショップ〈心と形の考古学−認知考古学の実践と課題−〉に基づく論集とのことだ.




【目次】
形の誕生−はじめにかえて− 小杉康 3

第I部 認知考古学とは何か−登場の経緯− 9

 認知考古学:登場の経緯 松本直子 11
 ポストプロセス考古学からの提言 深澤百合子 23
 プロセス考古学からの提言 小林正史 33

第II部 それは認知考古学か−メンタリティに関する考古学研究の実践− 43

 後期旧石器的世界の出現 加藤博文 45
 縄文イデオロギーと物質文化 松本直子 79
 土器造形の発達とカテゴリー操作 小杉康 101
 土器の文様区画と認知構造−文様の割付と「うつわ」の認知の問題をめぐって− 桜井準也 133
 土器文様はなぜ変わるか 小林正史 161
 弥生土器をめぐる認知考古学的解釈の試み 中園聡 191
 古代における土器造形と都城の空間認識 金田明大 219

論点解題 小杉康 245

 総論:「名付け」の研究風土
 各論1:石器研究とシェーンオペラトワール
 各論2:自明という檻の中で
 各論3:身体のメタファーとイメージスキーマ
 各論4:割付と単位性
 各論5:折衷土器と模倣土器
 各論6:スキーマとコンビネーション
 各論7:スタイル研究と土器型式圏の変化
 各論8:エスノアーケオロジーとカラハリ論争

あとがき−ようこそ、21世紀COE・ワークショップ『心と形の考古学−認知考古学の実践と課題−』へ 279